ライフ

2月中旬にかけてきらりと光る映画が続々、鎌田實医師が紹介

諏訪中央病院名誉院長の鎌田實医師

 仕掛けが大きな大作映画だけでなく、人生の機微を感じる映画作品も好きな諏訪中央病院名誉院長の鎌田實医師。お正月大作映画のあとに公開を控えている、きらりと光った映画を鎌田医師が紹介する。

 * * *
 お正月は映画館にとって書き入れ時だが、お子様映画か万人受けのする映画が多い。「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」を見たが、ハラハラドキドキもなく退屈だった。でも、実は、これから2月中旬にかけて、きらりと光った映画がそろっている。

 まず、ぼくがおすすめしたいのが、「私の知らないわたしの素顔」だ。パリの高層マンションに暮らす50代の大学教授が、24歳の女性になりすまし、若いカメラマンと恋に落ちる。会えば正体がバレてしまう。しかし、会いたい気持ちは募っていく。というと、いまさらフェイスブックなりすましの話か、と思われるかもしれないが、物語はもっと複雑だ。

 大学教授を演じるのは、ジュリエット・ビノシュ。出来心でついた嘘だったが、女はどうにも止まらない。自分で自分を裏切っていく。この「嘘」と「裏切り」の物語は、とても見ごたえがあった。

 1月31日からロードショーが始まる「男と女 人生最良の日々」は、ぼくと同年代の人にとっては感慨深い映画だろう。

 1966年に製作された第一作目の「男と女」は、名画座の三本立てで見た。ぼくは大学生だった。フランシス・レイの有名なダバダバダ……というスキャットで始まるテーマ音楽はあまりにも有名。映画も音楽も世界中で大ヒットした。その53年前と同じスタッフとキャストが再集結している。

関連キーワード

関連記事

トピックス

2025年はMLBのワールドシリーズで優勝。WBCでも優勝して、真の“世界一”を目指す(写真/AFLO)
《WBCで大谷翔平の二刀流の可能性は?》元祖WBC戦士・宮本慎也氏が展望「球数を制限しつつマウンドに立ってくれる」、連覇の可能性は50%
女性セブン
被害を受けたジュフリー氏、エプスタイン元被告(時事通信フォト、司法省(DOJ)より)
《女性の体に「ロリータ」の書き込み…》10代少女ら被害に…アメリカ史上最も“闇深い”人身売買事件、新たな写真が公開「手首に何かを巻きつける」「不気味に笑う男」【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
「名球会ONK座談会」の印象的なやりとりを振り返る
〈2025年追悼・長嶋茂雄さん 〉「ONK(王・長嶋・金田)座談会」を再録 日本中を明るく照らした“ミスターの言葉”、監督就任中も本音を隠さなかった「野球への熱い想い」
週刊ポスト
12月3日期間限定のスケートパークでオープニングセレモニーに登場した本田望結
《むっちりサンタ姿で登場》10キロ減量を報告した本田望結、ピッタリ衣装を着用した後にクリスマスディナーを“絶景レストラン”で堪能
NEWSポストセブン
日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《本誌スクープで年内活動辞退》「未成年アイドルを深夜自宅呼び出し」SKY-HIは「猛省しております」と回答していた【各テレビ局も検証を求める声】
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
笹生優花、原英莉花らを育てたジャンボ尾崎さんが語っていた“成長の鉄則” 「最終目的が大きいほどいいわけでもない」
NEWSポストセブン
出席予定だったイベントを次々とキャンセルしている米倉涼子(時事通信フォト)
《米倉涼子が“ガサ入れ”後の沈黙を破る》更新したファンクラブのインスタに“復帰”見込まれる「メッセージ」と「画像」
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん
亡くなったジャンボ尾崎さんが生前語っていた“人生最後に見たい景色” 「オレのことはもういいんだよ…」
NEWSポストセブン
実業家の宮崎麗香
《セレブな5児の母・宮崎麗果が1.5億円脱税》「結婚記念日にフェラーリ納車」のインスタ投稿がこっそり削除…「ありのままを発信する責任がある」語っていた“SNSとの向き合い方”
NEWSポストセブン
峰竜太(73)(時事通信フォト)
《3か月で長寿番組レギュラー2本が終了》「寂しい」峰竜太、5億円豪邸支えた“恐妻の局回り”「オンエア確認、スタッフの胃袋つかむ差し入れ…」と関係者明かす
NEWSポストセブン
シーズンオフを家族で過ごしている大谷翔平(左・時事通信フォト)
《お揃いのグラサンコーデ》大谷翔平と真美子さんがハワイで“ペアルックファミリーデート”、目撃者がSNS投稿「コーヒーを買ってたら…」
NEWSポストセブン
愛子さまのドレスアップ姿が話題に(共同通信社)
《天皇家のクリスマスコーデ》愛子さまがバレエ鑑賞で“圧巻のドレスアップ姿”披露、赤色のリンクコーデに表れた「ご家族のあたたかな絆」
NEWSポストセブン
中国で延々と続く“高市降ろし”の反日攻勢にどう対抗するか? 「解決策のカギの1つは公明党が握っている」、大前研一氏の分析と提言
中国で延々と続く“高市降ろし”の反日攻勢にどう対抗するか? 「解決策のカギの1つは公明党が握っている」、大前研一氏の分析と提言
マネーポストWEB