芸能

『麒麟がくる』光秀の馬は大河出演4度目、岡田准一も惚れた

撮影で活躍する馬「バンカー」を慕っていたという長谷川博己

 2019年11月の沢尻エリカ(33才)の事件で再撮影が生じ、大河ドラマ初の放送開始日の後ろ倒しとなった『麒麟がくる』(NHK)。そのオープニングでは、長谷川博己(42才)演じる明智光秀が、馬に乗って疾走する映像が使われている。

 この馬は「バンカー」という名の雄の「撮影馬」。オープニング映像も、CGではなく、バンカーが本物の炎の前を走っているのだという。

 このバンカーを含め育てているのは、多くの撮影馬を手掛ける乗馬クラブ「ラングラーランチ」のオーナー・田中光法さん。田中さんは過去にドラマ『信長協奏曲』(フジテレビ系)で小栗旬(37才)に乗馬を指導するなど馬術指導師の顔も持つ。

「戦闘のシーンでも、長谷川さんご自身がバンカーに乗って撮影に臨んでいます。それができるのは、バンカーが長谷川さんを慕い、また、長谷川さんもバンカーを心から信頼しているからです」(田中さん)

 大河ドラマでは、撮影が始まる数か月前に役者たちが乗馬練習をし、“相性”を見極めたうえで乗る馬を決める。

「馬は第六感がとても強い動物で、人間の顔を一人ひとり認識し、その人がどんな人なのかを馬なりに感じている。出演者のかたが気に入ったというだけでなく、馬がどう感じているか。ぼくはそれを見て馬配をします。

 バンカーに初めて乗った時、長谷川さんはとても安心した表情をされていました。それはバンカーも、安心して長谷川さんを乗せている証拠。それでバンカーを長谷川さんの愛馬にすることに決めました。

 長谷川さんは真面目で勉強熱心。“撮影以外でも練習したい”とバンカーがあいている日を訪ねてきてくれるんです」(田中さん)

 馬はとても敏感で臆病な動物で、本来なら槍や鉄砲を持った役者を乗せるのは至難の業。ましてや爆破シーンとなれば、パニックを起こして暴れてしまう。それゆえ撮影馬たちは、長く厳しい訓練を積んでいるのだという。

「例えば合戦シーンには軍旗が必ず出てきますが、馬はヒラヒラとはためく旗がとても苦手で、普通は旗を見せただけで逃げ出してしまう。だから、少しずつ時間をかけて、“怖くないんだ”ということを教えていくんです。ほかの動物と同様、火を怖がるので、人が火のついたたいまつを持って馬と一緒に歩く、歩行訓練を行います」(田中さん)

関連記事

トピックス

世界中でセレブら感度の高い人たちに流行中のアスレジャーファッション(左・日本のアスレジャーブランド「RUELLE」のInstagramより、右・Backgrid/アフロ)
《広瀬すずもピッタリスパッツを普段着で…》「カタチが見える服」と賛否両論の“アスレジャー”が日本でも流行の兆し、専門家は「新しいラグジュアリーという捉え方も」と解説
NEWSポストセブン
浅香さんの自宅から姿を消した内縁の夫・世志凡太氏
《長女が追悼コメント》「父と過ごした日々を誇りに…」老衰で死去の世志凡太さん(享年91)、同居するスリランカ人が自宅で発見
取締役の辞任を発表したフジ・メディア・ホールディングスとフジテレビ(共同通信社)
《辞任したフジ女性役員に「不適切経費問題」を直撃》社員からは疑問の声が噴出、フジは「ガバナンスの強化を図ってまいります」と回答
NEWSポストセブン
子宮体がんだったことを明かしたタレントの山瀬まみ
《“もう言葉を話すことはない”と医師が宣告》山瀬まみ「子宮体がん」「脳梗塞」からの復帰を支えた俳優・中上雅巳との夫婦同伴姿
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《12月1日がお誕生日》愛子さま、愛に包まれた24年 お宮参り、運動会、木登り、演奏会、運動会…これまでの歩み 
女性セブン
海外セレブの間では「アスレジャー
というファッションジャンルが流行(画像は日本のアスレジャーブランド、RUELLEのInstagramより)
《ぴったりレギンスで街歩き》外国人旅行者の“アスレジャー”ファッションに注意喚起〈多くの国では日常着として定着しているが、日本はそうではない〉
NEWSポストセブン
虐待があった田川市・松原保育園
《保育士10人が幼児を虐待》「麗奈は家で毎日泣いてた。追い詰められて…」逮捕された女性保育士(25)の夫が訴えた“園の職場環境”「ベテランがみんな辞めて頼れる人がおらんくなった」【福岡県田川市】
NEWSポストセブン
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
NEWSポストセブン
アスレジャースタイルで渋谷を歩く女性に街頭インタビュー(左はGettyImages、右はインタビューに応じた現役女子大生のユウコさん提供)
「同級生に笑われたこともある」現役女子大生(19)が「全身レギンス姿」で大学に通う理由…「海外ではだらしないとされる体型でも隠すことはない」日本に「アスレジャー」は定着するのか【海外で議論も】
NEWSポストセブン
中山美穂さんが亡くなってから1周忌が経とうとしている
《逝去から1年…いまだに叶わない墓参り》中山美穂さんが苦手にしていた意外な仕事「収録後に泣いて落ち込んでいました…」元事務所社長が明かした素顔
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)(Instagramより)
《俺のカラダにサインして!》お騒がせ金髪美女インフルエンサー(26)のバスが若い男性グループから襲撃被害、本人不在でも“警備員追加”の大混乱に
NEWSポストセブン
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏の人気座談会(撮影/山崎力夫)
【江本孟紀・中畑清・達川光男座談会1】阪神・日本シリーズ敗退の原因を分析 「2戦目の先発起用が勝敗を分けた」 中畑氏は絶不調だった大山悠輔に厳しい一言
週刊ポスト