やくみつる氏が激賞するクチンスカヤ(写真/SPUTNIK/時事)

 1960~70年代の五輪では、旧ソ連や東欧の体操選手たちがその美貌で脚光を浴びた。

「私はナタリア・クチンスカヤ派」と語るのは、漫画家のやくみつる氏。メキシコ五輪(1968年)の平均台と団体総合で金を獲り“メキシコの花嫁”と呼ばれた旧ソ連の体操選手だ。

「テレビ画面で見て、そのカワイイ顔の虜になり、何十年も経ってから携帯電話が出てきた時には迷うことなくクチンスカヤの画像を待ち受け画面に設定したほどです」

 一方、“白い妖精”と讃えられたのが1976年のモントリオール五輪で段違い平行棒、平均台、個人総合で3個の金メダルを獲得したルーマニアのナディア・コマネチだ。

「彼女はまだ14歳だったけど、不思議な色香がありました。当時は桜田淳子、山口百恵、森昌子が大人気でしたが、五輪の後は『コマネチに乗り換えた』という同級生が続出した」(61歳自営業)

 ロス五輪(1984年)では、競泳女子100メートル・200メートルバタフライとメドレーリレーで3冠に輝き“マダム・バタフライ”と呼ばれたアメリカ代表のメアリー・マーハーがアイドル的な人気に。

「ふっくらした体型とあどけない童顔がたまらなかった」(55歳会社員)

メアリー・マーハーはロス五輪3冠(写真/GettyImages)

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