東京・富ヶ谷の歩道橋。ここからの眺めが好きだという
「幼児園で子育てセミナーを受けたときに、“子供は親のブランドバッグじゃありません。こうしなさいとか、こうしてほしいという親のエゴを押しつけるのはやめて、子供の人生を尊重しましょう”というお話を聞いて、なるほど!と思えたんですね。私自身、人の目を気にして育った経験があったので、息子には好きなように生きていってもらいたい。偉くならなくても全然いいと思っています」(大野さんの母)
大野さんは言う。
「非進学校から東大に進んだぼくたちに共通しているのは、置かれた環境や日常に疑問を持って、自分なりにそれを変えていこうと努力してきたこと。孤独に打ち勝ち、受験を乗り切れたという経験が、努力すれば何かできるという勝算につながっているのではないかと思います。
今後は持ち前の行動力を生かして、素敵だと思う人やものとつながっていきたいですし、環境を変えながら人生を切り拓いていきたいですね」
◆撮影/爲永
※女性セブン2020年3月12日号
