国内

TVに頻繁に登場する感染症のプロ、人により発言が違う理由

各局にハシゴ出演(2月28日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』より)

 新型コロナウイルスへの恐怖が増幅する中、テレビのニュースやワイドショーが発信する情報が注目を集めている。中でも大きな存在感を放つのが“感染症のプロ”として解説するコメンテーターたちだ。

 医療関係の識者は多いが、「感染症の専門家」がこれほどテレビを賑わすのは、かつてなかったこと。未曾有の危機に対し、専門家の見解は一致するかと思いきや、そのコメントを精査すると、発言の方向性の違いは鮮明になる。

 たとえば『スッキリ』(日本テレビ系)に頻繁に登場する東京歯科大学教授(呼吸器内科部長)の寺島毅氏。日本での感染拡大前の2月10日の同番組では、中国政府が発表した「エアロゾル感染」(空気感染)の可能性を「現在の感染力から考えてエアロゾル感染とは思えない」と否定。専門家としての見識を示した。また、一斉休校要請については「全く感染者が出ていない都道府県では先手過ぎる」(2月28日放送)とした。

 医療現場の実状を熱心に訴えるのが内科医で池袋大谷クリニック院長の大谷義夫医師。『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)などに出演し、「うちの医院でも新型肺炎の疑いがある患者がいるが、検査を断わられた」(2月25日放送)と検査体制不足を訴えた。

 他にも感染症専門の松本哲哉・国際医療福祉大学主任教授、山野美容芸術短大客員教授で医学博士の中原英臣氏など様々な識者たちが登場するが、とりわけ視聴者の注目を集めたのは、白鴎大学特任教授の岡田晴恵氏だ。

 騒動初期から一貫して「(クルーズ船乗客の)全員検査」を訴えた国立感染症研究所の元研究員である。出演ごとに洋服やメガネ、髪型を変えるファッショナブルさも相まって、主婦層に高く支持されている。

関連記事

トピックス

《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平の通訳・水原一平氏以外にもメジャーリーグ周りでは過去に賭博関連の騒動も
M・ジョーダン、P・ローズ、琴光喜、バド桃田…アスリートはなぜ賭博にハマるのか 元巨人・笠原将生氏が語る「勝負事でしか得られない快楽を求めた」」
女性セブン
”令和の百恵ちゃん”とも呼ばれている河合優実
『不適切にもほどがある!』河合優実は「偏差値68」「父は医師」のエリート 喫煙シーンが自然すぎた理由
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン