「入国制限とは、感染症の初期に国内に持ち込ませないようにする“水際作戦”です。国内でこれだけ拡大した後では効果がないとは言いませんが、『今さら遅い』と批判されても仕方ない。観光業への影響も大きくなってしまった。入国する中国人・韓国人に2週間の待機を要請すると言いますが、入国者がどこまで応じるかは分かりません。
むしろ今は、国内での感染者・死者数の拡大を抑えるために、重症化しやすい高齢者の感染対策のほうが重要です。政府のやり方は賢明とは言い難い」
習近平・国家主席の訪日や東京五輪への影響を懸念して入国制限に踏み切れなかったとの指摘も上がる。2か月前の店主の行動を、今も指弾できる日本人はいるだろうか。
※週刊ポスト2020年3月27日号