在宅率が高まれば、報道以外の番組にも影響がありそうだ。前出・テレビ局関係者が語る。
「ドラマにも変化が見られます。TBSの「『日曜劇場・テセウスの船』は1話から5話まで11.8%でしたが、コロナが感染拡大し始めた2月23日に13.2%、3月1日14.0%、8日15.3%、15日14.9%と数字が上がっています。NHK大河ドラマ『麒麟がくる』は1話19.1%で始まりましたが、徐々に落ちていって、2月9日には13.5%、16日には13.2%まで落ち込みました。
昨年の『いだてん』の例を思い出しても、いつもの年なら下落が続いていく。しかし、その後13.8%、15.0%、13.7%、15.0%と回復傾向にあります。ともに在宅率の高さだけが理由とは思えませんが、1つの原因にはなっているでしょう。各局のドラマとも、だいたい1%前後上がっています」
上白石萌音、佐藤健出演の『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)は大幅な上昇を見せているそうだ。
「1話9.9%でしたが、9話で14.7%(3月10日)を記録しています。元々、見逃し配信は好調で、8話の無料見逃し配信の再生回数ではTBS史上最高となる302万回以上を数えています。既に7話の配信で、星野源と新垣結衣のドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』を抜いていました。在宅率が上がったことで、最終回に向けてさらに数字は伸びるでしょう」(同前)
一方、ドラマに比べて、バラエティ番組はあまり変動が見られないという。
「3月15日の『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)は22.2%と番組最高を取りました。ほかに3日の『踊る!さんま御殿!! 2時間SP』(日本テレビ系)が15.4%、『マツコの知らない世界』(TBS系)が10日に13.7%と上がっていますが、それ以外はいつもとあまり変わっていない。この3番組にしても、目をみはるほどの上昇ではありません。『有吉ゼミ』が3月2日に14.2%、9日に15.5%と高視聴率を出しています。ただ、この番組も1月20日14.4%、27日に15.3%という数字を上げています。バラエティはあまり変わっていない。通常通りの視聴率に留まっていますね」(同前)