また、京大の全国化が進んでいるが、今年も顕著だった。
現段階で近畿の2府4県からの合格者の割合は、10年前が54.4%で今年は51.3%に下がっている。一方、首都圏(埼玉、千葉、東京、神奈川)からの合格者は10年前の6.7%から12.2%にアップし、京大志向が高まっている。
首都圏で合格者が多いのは西(東京)20人、国立(東京)15人、渋谷教育学園幕張(千葉)13人、湘南(神奈川)13人、開成12人、麻布11人などだ。
中高一貫校が強い東大、公立高が躍進した京大。対照的な動向となったのが、今年の特徴といえそうだ。
●文/安田賢治(大学通信 常務取締役)