ジェンダー問題に詳しいジャーナリスト治部れんげさんはこう続ける。
「ソウルでセリの誕生日をジョンヒョクと中隊員らがお祝いするシーン。誕生日のたびに今日のことを幸せだった日として思い出すことが怖いと泣くセリをジョンヒョクが後ろからそっと抱き締めて、
『来年もその次の年もその翌年も幸せな日になる。ぼくが思っているから。“生まれてきてくれてありがとう。愛する人がこの世にいてくれてうれしい”と。だからずっと幸せな誕生日になるはず』
と伝えます。親から愛情を注がれず、心に傷を抱えるセリを絶対的に肯定するセリフで、恋人というより家族のような愛だと感じました。花束とケーキを持った中隊員らのお祝いもセリが生きていることを肯定していて泣けます」
※女性セブン2020年6月4日号