複数女性と不倫を繰り返す渡部タイプは、身も蓋もない言い方になるが、「金」がキーワードだと恋人・夫婦仲相談所所長の三松真由美氏は言う。
「あちこち手を出す男性は、社会的にも成功し、高ステータスで“利に敏い”タイプが多い。次に不倫したらペナルティとして高級車を買うとか、経済的な痛手を伴う約束を交わすと抑止効果が高まります。損得勘定が働くので。過去には、『カルティエの時計を買う』という約束を交わしてうまくいった夫婦がいました」
一方、東出タイプは「公正証書」が肝になると言うのは岡野氏だ。
「次に不倫したら即離婚します、という公正証書を作るのが有効。親権、財産分与、慰謝料など細かい条件も全て書く。東出タイプで関係修復を望むケースは、真摯に反省していることが多いので、法的拘束力を持つ書面にもサインする。ここまでやってくれたら妻もやり直そうかな、という気になるものです。
万一、次の不倫があっても、離婚で揉めることがなく、しかも妻にとって好条件ですから。過去の相談事例でも、弁護士などに入ってもらい、公証人役場で公正証書を作成する方法が一番効果的でした」
とはいえ、妻の心に消えない傷を残すことに違いはない。
結局のところ、どっちの不倫も許されることはないのである。
※週刊ポスト2020年7月3日号