コロナ禍で以前通りの生活ができない日々が続いている(撮影/JMPA)

◆侍医にも発熱の原因がわからない

 新居での生活に慣れるには時間がかかるものだ。

「生活環境の変化は誰にとってもストレスになりますが、特に高齢者への影響が顕著です。それまで続けていた生活リズムが崩れるだけでなく、それまで交流のあった人とのかかわりが減ることで、不安感を抱える高齢者は少なくない」(介護ジャーナリストの末並俊司さん)

 環境の変化が大きい上に、新型コロナによる外出自粛も加わると、さらに健康リスクが高まる。

「外での運動や人との会話の機会が減ることで、ストレスがたまるとともに脳の活性も低くなりがちです。高齢者では物忘れが増え、認知症やうつ症状につながることも多い」(末並さん)

 美智子さまも、85才で新居に移られた途端に、コロナ禍によって思うように以前通りの生活ができない日々が続いているそうだ。

「皇居にお住まいの頃は朝6時に起床され、足腰が弱らないようにと皇居内を散歩されることが日課でした。その習慣はいまでも変わっていないようです。しかし、高輪皇族邸は皇居に比べてずっと狭く、大木で目隠しがされているとはいえ、場所によっては周囲のマンションから敷地内が見えることもあるようです。そうした場所を避けて歩くので、短い時間しか散歩ができず、運動量は格段に減っているのが心配です。

 いまは、邸内でピアノを弾いたり読書をされたりしながら過ごす日々が続いているようです」(別の皇室ジャーナリスト)

 高輪皇族邸周辺の歩道には、両陛下の引っ越しを歓迎するため、5月中旬に見頃を迎える「プリンセス・ミチコ」という品種のバラが植えられていた。「美智子さまのご実家の跡地の庭から移植したもの」(近隣住民)だというが、満開の頃はちょうど外出自粛のまっただ中で、美智子さまがご覧になる機会はなかったようだ。

 美智子さまは昨年9月、乳がんの手術を終えられたばかり。手術は無事に成功したが、お体に大きな負担がかかったことは間違いない。

「昨年6月には2度、白内障の手術も受けられました。同年9月にはストレスから吐血されていたと報じられました。以前から続く足の痛みも残っており、“満身創痍”の状態が続いています」(皇室記者)

 そうした不調に追い打ちをかけるように、今年5月には微熱の症状が出ていることが明かされた。

「実は近頃も、微熱が続いているようなのです。毎日ではないそうですが、午後になると微熱が出る日が多いそうです。健康を支える侍医にも発熱の原因がわからないそうですから、周囲の心配は募るばかりです」(別の皇室記者)

※女性セブン2020年7月16日号

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