芸能

『半沢直樹』再放送で再燃する『あまちゃん』続編への期待

ついに続編が始まる

 各局では連続ドラマの放送が相次いで再開されている。そんななか、満を持してスタートするのが、大ヒットドラマ『半沢直樹』(TBS系)の続編だ。19日の放送に向けて注目が集まっているが、同時に続編への期待が高まっているのが連続テレビ小説『あまちゃん』(NHK)だという。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。

 * * *
 今月5日、約3か月遅れで『半沢直樹 特別総集編・前編』(TBS系)が放送され、同時間帯トップの世帯視聴率13.0%を記録したほか、ネット上は「この日を待ってました」「倍返しキタ!」「やっぱり面白い」などの好意的な声で盛り上がりました(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

 12日には『半沢直樹 特別総集編・後編』が放送され、19日にはいよいよ続編がスタート。2013年から7年間待たされた上に、新型コロナウイルスの影響でさらに3か月延期されていたのですから、盛り上がるのは当然でしょう。

 ネット上の声を見ていくと対照的だったのは、同じ2013年に大ヒットした『あまちゃん』(NHK)。当時は「月~土曜に『あまちゃん』、日曜に『半沢直樹』を見る」という人が多かった2大国民的ドラマでしたが、ここにきて残酷なほどに明暗が分かれているのです。

 2013年の放送終了後、『あまちゃん』はBSやCSで再放送され、NHKオンデマンドの配信でも見られた一方、『半沢直樹』は再放送どころか配信もなし。「半沢が出向を命じられて終わる」というラストシーンから「続編確実」と言われながらもなかなか実現せず、ファンをやきもきさせてきました。

 しかし、今年に入って両者の明暗が一変。『半沢直樹』は1月3日にスピンオフ企画『半沢直樹・エピソード0 狙われた半沢直樹のパスワード』が放送され、2月から3月にかけてTBSラジオで『半沢直樹 敗れし者の物語 by AudioMovie』も放送。さらに続編もスタート間近であるなどファンを喜ばせ続けています。

 一方の『あまちゃん』は、主演の能年玲奈さんが所属事務所との契約トラブルで「のん」に改名し、女優業としての活動がほとんどないなど、続編の話どころではない状態。それでもこの7年間、舞台となった岩手県久慈市のロケ地観光は常に活発で、毎年さまざまなイベントも行われてきました。しかし、今年6月28日でドラマの展示がされた「あまちゃんハウス」が閉館(一部展示は別施設に移設)され、のんさんが岩手県を走る予定だった聖火リレーも中止。盛り上がる『半沢直樹』ファンとは対照的に、『あまちゃん』ファンには悲しい出来事が続いているのです。

◆再び人々に希望を与えるドラマを

 あらためて振り返ると、『あまちゃん』と『半沢直樹』は同じ時期に放送されていただけではなく、多くの共通点がありました。

 主なものだけでも、「タイトルが主人公そのもの」「主人公が年上や上司に敬語を使わないことが多い」「主人公の家族仲がいい」「決めゼリフの『じぇじぇじぇ』『倍返し』が流行語年間大賞を獲得」「視聴者を飽きさせない2部構成」「舞台系俳優たちを大量起用」「テーマ曲がインストゥルメンタル」などが挙げられます。

関連記事

トピックス

割れた窓ガラス
「『ドン!』といきなり大きく速い揺れ」「3.11より怖かった」青森震度6強でドンキは休業・ツリー散乱・バリバリに割れたガラス…取材班が見た「現地のリアル」【青森県東方沖地震】
NEWSポストセブン
前橋市議会で退職が認められ、報道陣の取材に応じる小川晶市長(時事通信フォト)
《前橋・ラブホ通い詰め問題》「これは小川晶前市長の遺言」市幹部男性X氏が停職6か月で依願退職へ、市長選へ向け自民に危機感「いまも想像以上に小川さん支持が強い」
NEWSポストセブン
3年前に離婚していた穴井夕子とプロゴルァーの横田真一選手(Instagram/時事通信フォト)
《ゴルフ・横田真一プロと2年前に離婚》穴井夕子が明かしていた「夫婦ゲンカ中の夫への不満」と“家庭内別居”
NEWSポストセブン
二刀流かDHか、先発かリリーフか?
【大谷翔平のWBCでの“起用法”どれが正解か?】安全策なら「日本ラウンド出場せず、決勝ラウンドのみDHで出場」、WBCが「オープン戦での調整登板の代わり」になる可能性も
週刊ポスト
高市首相の発言で中国がエスカレート(時事通信フォト)
【中国軍機がレーダー照射も】高市発言で中国がエスカレート アメリカのスタンスは? 「曖昧戦略は終焉」「日米台で連携強化」の指摘も
NEWSポストセブン
テレビ復帰は困難との見方も強い国分太一(時事通信フォト)
元TOKIO・国分太一、地上波復帰は困難でもキャンプ趣味を活かしてYouTubeで復帰するシナリオも 「参戦すればキャンプYouTuberの人気の構図が一変する可能性」
週刊ポスト
世代交代へ(元横綱・大乃国)
《熾烈な相撲協会理事選》元横綱・大乃国の芝田山親方が勇退で八角理事長“一強体制”へ 2年先を見据えた次期理事長をめぐる争いも激化へ
週刊ポスト
2011年に放送が開始された『ヒルナンデス!!』(HPより/時事通信フォト)
《日テレ広報が回答》ナンチャン続投『ヒルナンデス!』打ち切り報道を完全否定「終了の予定ない」、終了説を一蹴した日テレの“ウラ事情”
NEWSポストセブン
青森県東方沖地震を受けての中国の反応は…(時事通信フォト)
《完全な失敗に終わるに違いない》最大震度6強・青森県東方沖地震、発生後の「在日中国大使館」公式Xでのポスト内容が波紋拡げる、注目される台湾総統の“対照的な対応”
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
《名古屋主婦殺害》「あの時は振ってごめんねって会話ができるかなと…」安福久美子容疑者が美奈子さんを“土曜の昼”に襲撃したワケ…夫・悟さんが語っていた「離婚と養育費の話」
NEWSポストセブン
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
週刊ポスト
優勝パレードでは終始寄り添っていた真美子夫人と大谷翔平選手(キルステン・ワトソンさんのInstagramより)
《大谷翔平がWBC出場表明》真美子さん、佐々木朗希の妻にアドバイスか「東京ラウンドのタイミングで顔出ししてみたら?」 日本での“奥様会デビュー”計画
女性セブン