大正ロマンを感じる道頓堀
第2週からの舞台となる道頓堀。
「当時、日本のブロードウェイともいえるような通りだった」(櫻井氏)というこの場所は、京都の撮影所のなかに造られた、全長およそ80mのオープンセットで撮影。
大正ロマンをかもし出すのは、西洋建築と日本家屋が混在する町並み。カフェーやパン屋、寿司屋などの飲食店、写真館に床屋と、ありとあらゆる店が軒を連ねていて、まるで大正時代にタイムスリップしたかのようだ。
その出来栄えは、芝居茶屋「岡安」の女将を演じる篠原涼子(47才)が初めて訪れたときに思わず、「すてき! すごいセット!」と手を叩いたほど。
これらのデザインは、大正時代の道頓堀を撮影した写真や、当時の地図、雑誌の挿絵などの資料をもとに作成された。
なかでもこだわったのは、「地面から立ち上がっているように建物を見せる」(荒川氏)ということ。
そのために取り入れたのが、建物の側に掘った側溝だ。よく見ると、建物に添うように溝が掘られ、いまでは見かけなくなった木のフタで覆われていて、町並みが立体的に見える。
ドラマの中では劇中劇がいくつも出てくるとのことだが、これらが上演される劇場のセットも見逃せない。
実在した劇場をモチーフに建てられた「鶴亀座」や「えびす座」は、木戸銭を払って入ればそこで笑って泣けるお芝居が上演されているような気がしてくる。
さぁ、この場所で千代はどんな活躍を見せてくれるのだろう!?
写真提供/NHK
※女性セブン2020年12月3日