皇太子時代、度々上皇陛下について言及された(2月21日、東京・港区 時事通信フォト)

皇太子時代、度々上皇陛下について言及された(2月21日、東京・港区 時事通信フォト)

「支え、支えられる」関係になれるのか

 一般に、同じ環境で育った仲のよい兄弟も、年齢を重ねてそれぞれが家庭を持つと、互いにかかわる時間が減っていくのは自然なことだ。特に、どちらかの家族の一員が人生の岐路に立たされたとき、その家族は問題にかかり切りになる。「長女の結婚」という難題を抱えた秋篠宮家は、兄一家と交友を温める時間と余裕がないのかもしれない。

 しかも、その娘の結婚は「将来の天皇の義兄」を決めることでもあり、一般の女性の結婚とは重みが異なる。では、そんな弟一家を、兄である天皇陛下は、どのようにご覧になっているのか。

「陛下は眞子さまのご結婚について“好きにさせてやればよいのでは”というスタンスだとされます。積極的な賛成ではないでしょうが、反対されるわけでもない、適度な距離感です。背景には、ご自身のご長女である愛子さまのご結婚も、本人の意思に任せたいというお気持ちがあるのかもしれません」(前出・別の皇室ジャーナリスト)

 一方で、ある宮内庁関係者はこんな見方をする。

「3年前まで秋篠宮家は国民からの信頼も厚く、順風満帆でした。一方で、満足に公務や祭祀に臨めない療養中の雅子さまがいらっしゃる天皇家こそ、逆風にさらされていた。それが眞子さまのご結婚問題で、一気に国民からの信頼が揺らいだ。そのタイミングで御代がわりがあり、療養中の雅子さまは見事に儀式をこなされ、国民の喝采を浴びた。

 将来の天皇を擁する秋篠宮家の当主として、秋篠宮さまは焦りを感じられたのかもしれません。兄弟としていつも比較されてきた兄の一家に、眞子さまの一件で大きく後れをとったと感じられても不思議ではないでしょう」

 親と子ではなく、兄と弟。そんな関係のおふたりは上下関係として、「支え、支えられる」という関係になれるのだろうか──。

「将来、秋篠宮家は天皇家となり、悠仁さまは天皇となられます。そのとき、天皇陛下からの引き継ぎは充分にされるのでしょうか。皇室は、絶え間ない努力によって宮中祭祀などの伝統を継ぐことで、連綿と続いてきたのです。

 悠仁さまには、帝王学の必要性も叫ばれます。陛下と秋篠宮さまの充分なコミュニケーションなくして、秋篠宮さまが学んでこられなかった帝王学を、悠仁さまは充分に学ぶことができるのでしょうか」(皇室関係者)

 秋篠宮さまが見せた 「陛下への沈黙」は、これからの皇室にも影響しかねない。

※女性セブン2020年12月17日号

関連記事

トピックス

防犯カメラが捉えた緊迫の一幕とは──
《浜松・ガールズバー店員2人刺殺》「『お父さん、すみません』と泣いて土下座して…」被害者・竹内朋香さんの夫が振り返る“両手ナイフ男”の凶行からの壮絶な半年間
NEWSポストセブン
リモートワークや打合せに使われることもあるカラオケボックス(写真提供/イメージマート)
《警視庁記者クラブの記者がカラオケボックスで乱痴気騒ぎ》個室内で「行為」に及ぶ人たちの実態 従業員の嘆き「珍しくない話」「注意に行くことになってるけど、仕事とはいえ嫌。逆ギレされることもある」 
NEWSポストセブン
「最長片道切符の旅」を達成した伊藤桃さん
「西国分寺から立川…2駅の移動に7時間半」11000kmを“一筆書き”した鉄旅タレント・伊藤桃が語る「過酷すぎるルート」と「撮り鉄」への本音
NEWSポストセブン
ドジャース・山本由伸投手(TikTokより)
《好みのタイプは年上モデル》ドジャース・山本由伸の多忙なオフに…Nikiとの関係は終了も現在も続く“友人関係”
NEWSポストセブン
齋藤元彦・兵庫県知事と、名誉毀損罪で起訴された「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志被告(時事通信フォト)
NHK党・立花孝志被告「相次ぐ刑事告訴」でもまだまだ“信奉者”がいるのはなぜ…? 「この世の闇を照らしてくれる」との声も
NEWSポストセブン
ライブ配信アプリ「ふわっち」のライバー・“最上あい”こと佐藤愛里さん(Xより)、高野健一容疑者の卒アル写真
《高田馬場・女性ライバー刺殺》「僕も殺されるんじゃないかと…」最上あいさんの元婚約者が死を乗り越え“山手線1周配信”…推し活で横行する「闇投げ銭」に警鐘
NEWSポストセブン
伊勢ヶ濱親方と白鵬氏
旧宮城野部屋力士の一斉改名で角界に波紋 白鵬氏の「鵬」が弟子たちの四股名から消え、「部屋再興がなくなった」「再興できても炎鵬がゼロからのスタートか」の声
NEWSポストセブン
環境活動家のグレタ・トゥンベリさん(22)
《不敵な笑みでテロ組織のデモに参加》“環境少女グレタ・トゥンベリさん”の過激化が止まらずイギリスで逮捕「イスラエルに拿捕され、ギリシャに強制送還されたことも」
NEWSポストセブン
親子4人死亡の3日後、”5人目の遺体”が別のマンションで発見された
《中堅ゼネコン勤務の“27歳交際相手”は牛刀で刺殺》「赤い軽自動車で出かけていた」親子4人死亡事件の母親がみせていた“不可解な行動” 「長男と口元がそっくりの美人なお母さん」
NEWSポストセブン
荒川静香さん以来、約20年ぶりの金メダルを目指す坂本花織選手(写真/AFLO)
《2026年大予測》ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート 坂本花織選手、“りくりゅう”ペアなど日本の「メダル連発」に期待 浅田真央の動向にも注目
女性セブン
トランプ大統領もエスプタイン元被告との過去に親交があった1人(民主党より)
《電マ、ナースセットなど用途不明のグッズの数々》数千枚の写真が公開…10代女性らが被害に遭った“悪魔の館”で発見された数々の物品【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《ハワイで白黒ペアルック》「大谷翔平さんですか?」に真美子さんは“余裕の対応”…ファンが投稿した「ファミリーの仲睦まじい姿」
NEWSポストセブン