自由を剥奪される国民にテレビが加担

「政府や自治体の対応はゆるいのではないか」「もっと思い切った規制をすべきではないのか」、テレビにはそういった論調があるように私は感じます。それがすなわち「国家に対して国民の自由を規制するよう要請している」ように私には聞こえて、胸騒ぎがするのです。

2019年よりユーチューバーデビューも果たした藤村氏(YouTube『藤やんうれしーの水曜どうでそうTV』より)

2019年よりユーチューバーデビューも果たした藤村氏(YouTube『藤やんうれしーの水曜どうでそうTV』より)

「大げさな」と思われるかもしれません。「今はそれもしょうがないだろう」と思われるかもしれません。しかし歴史上、自由を勝ち取るために払われたあまりにも大きな犠牲を考えれば、たとえ一時的ではあっても、自由を剥奪されることに、そこにテレビが加担することに、恐怖を感じざるを得ないのです。

 ただ、テレビの、特にワイドショーや報道番組の、視聴者層に高齢者が多いことを考えれば納得できる一面もあります。世間に対して時に過剰なほどの注意を促すことは、すなわち「弱い立場の高齢者を守る」という姿勢を強くアピールすることになるからです。

 感染したら命にかかわる可能性が高い高齢者は外出を控え、家でテレビを見ている人もきっと多いでしょう。そんな人たちに寄り添い、頼りにされる存在となるには何を伝えるべきなのか、テレビマンたちは日々考えていると思います。

 しかしそれが、外出している人に悪意の目を向けることや、行動を規制すべしと訴えることで高齢者の同意を得ようとしているのなら、それは誤ったやり方です。そんな論調を続けていく限り、高齢者以外の世代からは信頼を得られません。特に若い世代からは見向きもされません。

関連キーワード

関連記事

トピックス

STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
水原一平容疑者は現在どこにいるのだろうか(時事通信フォト)
大谷翔平に“口裏合わせ”懇願で水原一平容疑者への同情論は消滅 それでもくすぶるネットの「大谷批判」の根拠
NEWSポストセブン
大久保佳代子 都内一等地に1億5000万円近くのマンション購入、同居相手は誰か 本人は「50才になってからモテてる」と実感
大久保佳代子 都内一等地に1億5000万円近くのマンション購入、同居相手は誰か 本人は「50才になってからモテてる」と実感
女性セブン
宗田理先生
《『ぼくらの七日間戦争』宗田理さん95歳死去》10日前、最期のインタビューで語っていたこと「戦争反対」の信念
NEWSポストセブン
焼損遺体遺棄を受けて、栃木県警の捜査一課が捜査を進めている
「両手には結束バンド、顔には粘着テープが……」「電波も届かない山奥」栃木県・全身焼損死体遺棄 第一発見者は「マネキンのようなものが燃えている」
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
ムキムキボディを披露した藤澤五月(Xより)
《ムキムキ筋肉美に思わぬ誤算》グラビア依頼殺到のロコ・ソラーレ藤澤五月選手「すべてお断り」の決断背景
NEWSポストセブン
(写真/時事通信フォト)
大谷翔平はプライベートな通信記録まで捜査当局に調べられたか 水原一平容疑者の“あまりにも罪深い”裏切り行為
NEWSポストセブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン
大谷翔平を待ち受ける試練(Getty Images)
【全文公開】大谷翔平、ハワイで計画する25億円リゾート別荘は“規格外” 不動産売買を目的とした会社「デコピン社」の役員欄には真美子さんの名前なし
女性セブン
眞子さんと小室氏の今後は(写真は3月、22時を回る頃の2人)
小室圭さん・眞子さん夫妻、新居は“1LDK・40平米”の慎ましさ かつて暮らした秋篠宮邸との激しいギャップ「周囲に相談して決めたとは思えない」の声
女性セブン
いなば食品の社長(時事通信フォト)
いなば食品の入社辞退者が明かした「お詫びの品」はツナ缶 会社は「ボロ家ハラスメント」報道に反論 “給料3万減った”は「事実誤認」 
NEWSポストセブン