名シーンの巨大パネルが

『愛の不時着』展会場には未公開写真やセット、衣装ズラリ。まだ観てないかたでも、その世界観に圧倒される展示になっています(撮影/浅野剛)

『愛の不時着』展は『キュン死』ポイント満載

 タイミングよく、『愛の不時着』展が東京「jing(ジング)」を皮切りに4都市で開催されることは本誌・女性セブンの既報どおり。実は私、オープン前日の内覧会に行かせていただきました! 広い広い会場を、これでもか……というぐらい贅沢に使用。音声ガイドが笑福亭鶴瓶サン(69才)と「乃木坂46」の齋藤飛鳥サン(22才)だという豪華さにも驚きました。

 さらには、ドラマ最大の鍵と言うべきパラグライダーの現物が生々しく(!)展示されているのです。未公開の写真や、セットを忠実に再現したスペース、私はもう何年も足を踏み入れていなかったゲーセンでの“お遊び”コーナーのようなスペースもあって、主演のおふたりの写真の脇に自分の名前を入れられるシールのマシンには何度コインを連投したことでしょうか。

 ドラマをご覧になったかたにとっては、「愛の迷路」の中でキュン死してしまいそうな箇所がたくさんあることかと思いますし、「まだ」のかたの“予習”にも最適だと思いました。

『愛の不時着』のヒットの理由は、“ヤマダ調べ”では、Stay Home疲れの主婦の皆さんや、リモートワークと家事の狭間で疲れ切っていたバリキャリ女性らを異次元の胸キュンワールドに誘ってくれたことが最大の要因だったと思われました。

 私のように、コンサート会場や劇場に足を運ぶことがルーティンになっていて、そこで“キュン”を充電池に補給していたタイプの人は、自宅でパートナーと顔を突き合わせる時間の激増にウンザリもしていたかと。そんな日常の憂さを晴らしてくれたのも『愛の不時着』でした。

 しかし、男性ファンもいたのです。前述の内覧会に行く前日、『バイキングMORE』(フジテレビ系)にてヒョンビンさんとソン・イェジンさんの熱愛報道を取り上げた際、韓国エンタメ通のヒョンギさんや私と共に、もっとも前のめりになって聞いてくださったのは、水曜レギュラーのおぎやはぎ・小木博明サン(49才)でした。

「初めて見た韓国ドラマ」と言い、「すでに2周目の途中」と、すっかり沼にハマっている小木サン。「俳優の人となりを知らない韓国ドラマはストーリーにスンナリ入っていける」と熱弁し、「コロナが落ち着いたら聖地巡礼したい」とまでおっしゃるではないですか。フジテレビの伊藤利尋アナ(48才)も小木サンの暴走につきあいつつ、シーンなどの説明をしてくださいましたし、もちろん、ヒョンギさんもハマっていらっしゃいました。

 トリビア本ができたり、“研究会”が発足したり、クチコミによって“いっき見”するかたがどんどん増えていく様子は、古くは東海テレビ制作で高木美保サン(58才)主演の『華の嵐』『夏の嵐』(ともにフジテレビ系)。さらには、映画『マディソン郡の橋』や日本ではNHKBS2でオンエアされた『冬のソナタ』などにも似ています。

「まだ」のかたは、ぜひご覧になるべきだと思います。『愛の不時着』展から先に行くのもオススメですよ。私も2周目、2回目に入ります。

構成/山田美保子
『踊る!さんま御!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ~テレ)、『アップ!』(同)、『バイキングMORE』(フジテレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。

※女性セブン2021年2月4日号

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