国内

就職活動が楽勝だった「丙午」 女子大生は内定20~30社が当たり前

(写真/共同通信社)

バブル時代を象徴する「ボディコン」スタイルに身を包んだ女性たち(写真/1988年、共同通信社)

 日本の出生数のデータを見ていると、1年だけガクッと出生数が減っている年がある。その年とは1966年。「丙午」(ひのえうま)の年だ。丙午は合計60種類ある干支の1つで、順番は43番目にあたる。60年に1度だけめぐってくる干支であり、前回は1966年(昭和41年)だった。もともとは中国で生まれた「丙午の年には天災が多い」という伝承が、日本に伝わるうちに形を変えて、江戸時代に「丙午生まれの女は男を食い殺す」という迷信が生まれたとされる。

 芸能界では、小泉今日子、斉藤由貴、広瀬香美、三田寛子、江角マキコ、国生さゆり、鈴木保奈美らが1966年生まれ。秋篠宮妃紀子さま(54才)も丙午生まれでいらっしゃり、さらには長女の眞子さま(29才)の婚約内定者である小室圭さん(29才)の母親、小室佳代さん(54才)も丙午生まれだ。

 丙午の少女たちが思春期を経て、大人の女性になっていく頃、日本は狂乱の1980年代に突入する。同時に、彼女たちは時代の象徴としてスポットライトを浴び、“チヤホヤされる存在”になった。

 1983年に『オールナイトフジ』(フジテレビ系)が始まり、『CanCam』(小学館)、『JJ』(光文社)などのファッション誌では、女子大生の読者モデルが起用された。一連の「女子大生ブーム」が象徴するように、当時はいまよりは女性の大学進学率が低いものの、4年制大学や短大に進む女性は決して珍しい存在ではなくなってきていた。

「1966年生まれは、いわゆるバブル世代なんです」と語るのは、相模女子大学大学院特任教授でジャーナリストの白河桃子さんだ。

「彼女たちが短大や4大を出て就職する頃、世はバブル景気真っ只中でした。さらに、1986年に男女雇用機会均等法が施行されました。最初の1~2年は企業も様子を見て女性の採用を控えていましたが、その後はまとまった数の女性を総合職で採用するようになった。ちょうどその頃に就職期を迎えた丙午の女性は、空前の売り手市場に直面しました」(白河さん)

関連記事

トピックス

世界中でセレブら感度の高い人たちに流行中のアスレジャーファッション(左・日本のアスレジャーブランド「RUELLE」のInstagramより、右・Backgrid/アフロ)
《広瀬すずもピッタリスパッツを普段着で…》「カタチが見える服」と賛否両論の“アスレジャー”が日本でも流行の兆し、専門家は「新しいラグジュアリーという捉え方も」と解説
NEWSポストセブン
浅香さんの自宅から姿を消した内縁の夫・世志凡太氏
《長女が追悼コメント》「父と過ごした日々を誇りに…」老衰で死去の世志凡太さん(享年91)、同居するスリランカ人が自宅で発見
取締役の辞任を発表したフジ・メディア・ホールディングスとフジテレビ(共同通信社)
《辞任したフジ女性役員に「不適切経費問題」を直撃》社員からは疑問の声が噴出、フジは「ガバナンスの強化を図ってまいります」と回答
NEWSポストセブン
子宮体がんだったことを明かしたタレントの山瀬まみ
《“もう言葉を話すことはない”と医師が宣告》山瀬まみ「子宮体がん」「脳梗塞」からの復帰を支えた俳優・中上雅巳との夫婦同伴姿
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《12月1日がお誕生日》愛子さま、愛に包まれた24年 お宮参り、運動会、木登り、演奏会、運動会…これまでの歩み 
女性セブン
海外セレブの間では「アスレジャー
というファッションジャンルが流行(画像は日本のアスレジャーブランド、RUELLEのInstagramより)
《ぴったりレギンスで街歩き》外国人旅行者の“アスレジャー”ファッションに注意喚起〈多くの国では日常着として定着しているが、日本はそうではない〉
NEWSポストセブン
虐待があった田川市・松原保育園
《保育士10人が幼児を虐待》「麗奈は家で毎日泣いてた。追い詰められて…」逮捕された女性保育士(25)の夫が訴えた“園の職場環境”「ベテランがみんな辞めて頼れる人がおらんくなった」【福岡県田川市】
NEWSポストセブン
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
NEWSポストセブン
アスレジャースタイルで渋谷を歩く女性に街頭インタビュー(左はGettyImages、右はインタビューに応じた現役女子大生のユウコさん提供)
「同級生に笑われたこともある」現役女子大生(19)が「全身レギンス姿」で大学に通う理由…「海外ではだらしないとされる体型でも隠すことはない」日本に「アスレジャー」は定着するのか【海外で議論も】
NEWSポストセブン
中山美穂さんが亡くなってから1周忌が経とうとしている
《逝去から1年…いまだに叶わない墓参り》中山美穂さんが苦手にしていた意外な仕事「収録後に泣いて落ち込んでいました…」元事務所社長が明かした素顔
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)(Instagramより)
《俺のカラダにサインして!》お騒がせ金髪美女インフルエンサー(26)のバスが若い男性グループから襲撃被害、本人不在でも“警備員追加”の大混乱に
NEWSポストセブン
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏の人気座談会(撮影/山崎力夫)
【江本孟紀・中畑清・達川光男座談会1】阪神・日本シリーズ敗退の原因を分析 「2戦目の先発起用が勝敗を分けた」 中畑氏は絶不調だった大山悠輔に厳しい一言
週刊ポスト