400馬力超を操る快適レスポンス
実測燃費は横浜~東京都心だけを走った区間が7.5km/L、東京東部と九十九里浜を一般道を使って往復した200kmほどのドライブでは案に相違して渋滞だらけだったこともあって燃費が伸びず8.2km/L。東京から伊豆を巡って神奈川・厚木までの420km区間が10.8km/L。
400Rにはアイドルストップ機構が装備されていないため、渋滞が多くなると燃費が落ちる傾向が顕著だったが、それでも400馬力超のエンジンでこれだけ走れるというだけでも御の字とも言える。ちなみに伊豆ドライブではワインディング走行などで散々燃費を落としたが、高速クルーズ区間に限れば14km/Lであった。車載燃費計の表示は実測値とほぼ一致した。
7速ATはエンジンに比べて若干古さを感じさせる。トルク変動のショックを嫌ったのかトルクコンバーターのロックアップが解除されやすく、スロットル開度が大きめになると変速しないままタコメーターの針が揺れ動く傾向があった。
400Rのようなキャラクターのクルマであれば、少なくともスポーツモードの時にはトルクコンバーターは直結したまま遊星ギアの切り替えだけで変速を行うダイレクトシフトであってほしい。ただしパドルシフトのレスポンスは大変に優れており、マニュアルモードでのドライビングは楽しさ充分であった。