国内

眞子さん結婚に「初めて苗字を持った女性の門出を偏見なしに見られないのか」

注目された小室圭氏・眞子さん会見と小保方氏の共通点は(写真/JMPA)

眞子さんの結婚にはさまざまな声が上がっている(写真/JMPA)

 10月26日に小室圭さんと結婚した秋篠宮家の長女・眞子さん。小室さんの母親の借金問題が解決されていないことなどから、国民の間には結婚に批判的な声もある。作家の甘糟りり子さんはどう見たのか、見解を綴る。

 * * *
 小室圭さんがニューヨーク州弁護士資格の試験に合格できなかったことが大々的に報じられた。もし自分が何かの資格試験を受けて不合格だったとして、それをニュースで取り上げられたらとてもストレスを感じるだろう。外を歩きたくなくなってしまうかもしれない。たいていの人がそうなのではないかと思う。

 眞子さん小室圭さんの結婚にまつわる騒動を見ていて、改めて「人権」について考えた。皇室の方々にも人権はある。皇室の方々だって、「生命と自由を確保して、幸福を追求する権利」があるはずだ。もちろん小室さんにだってある。人権は生まれながらにして、誰しもが持つものだ。

 眞子さんには好きになった人と結婚する自由がある。相手が多少自分たちの思い描いていたタイプと違うからといって、その結婚を止めさせる権利などマスコミにも世間にもない。ごくシンプルなこのことを私たちはつい忘れてしまう。彼女には、好きになった人と結婚する自由も相手の母親の借金問題であれこれと気を揉む自由もあるはずだ。

 正直に言えば、私も婚約の第一報の時に茶髪の小室圭さんの写真を見た時、「チャラそう!」と感じたし、海の王子というミスコンの男性版のようなものに出ていたと聞いて、自己顕示欲が強いのかもしれないとも思った。自分だって若い頃はかなりチャラかったし、自分の自己顕示欲に思い切り振り回されていたというのに。自分のことはさて置き、皇室やそこに関わる人たちには高い高い品位やお行儀の良さを求めてしまう。チャラい人にだって人権はある。当たり前だけれど。

 皇室は自分たちの税金で賄われているのだから物申す権利がある、という声をちょくちょく見かける。まるで自分が眞子さんに給料を払っているかのような意識に驚くが、仮にもし給料を払ってからといって、もしくは生活費を賄っているからといって、好きな相手と結婚する自由を脅かす権利など誰にもない。

 皇室の方々は国民の象徴として存在しておられる。日本という国を象徴し、日々この国の伝統を守り、行事を守り、精神や姿勢を守り、生きていらっしゃる。

関連記事

トピックス

愛子さまが佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”とは(時事通信フォト)
《淡いピンクがイメージカラー》「オシャレになった」「洗練されていく」と評判の愛子さま、佳子さまから学ぶ“ファッション哲学”
NEWSポストセブン
年下の新恋人ができたという女優の遠野なぎこ
《部屋のカーテンはそのまま》女優・遠野なぎこさん急死から2カ月、生前愛用していた携帯電話に連絡すると…「ポストに届き続ける郵便物」自宅マンションの現在
NEWSポストセブン
背中にびっしりとタトゥーが施された犬が中国で物議に(FB,REDより)
《犬の背中にびっしりと龍のタトゥー》中国で“タトゥー犬”が大炎上、飼い主は「麻酔なしで彫った」「こいつは痛みを感じないんだよ」と豪語
NEWSポストセブン
(インスタグラムより)
《“1日で100人と寝る”チャレンジで物議》イギリス人インフルエンサー女性(24)の両親が現地メディアで涙の激白「育て方を間違ったんじゃないか」
NEWSポストセブン
羽生結弦が主催するアイスショーで、関係者たちの間では重苦しい雰囲気が…(写真/AFLO)
《羽生結弦の被災地公演でパワハラ告発騒動》アイスショー実現に一役買った“恩人”のハラスメント事案を関係者が告白「スタッフへの強い当たりが目に余る」
女性セブン
藤澤五月さん(時事通信フォト)
《五輪出場消滅したロコ・ソラーレの今後》藤澤五月は「次のことをゆっくり考える」ライフステージが変化…メンバーに突きつけられた4年後への高いハードル
NEWSポストセブン
石橋貴明、現在の様子
《白髪姿の石橋貴明》「元気で、笑っていてくれさえすれば…」沈黙する元妻・鈴木保奈美がSNSに記していた“家族への本心”と“背負う繋がり”
NEWSポストセブン
『ここがヘンだよ日本人』などのバラエティ番組で活躍していたゾマホンさん(共同通信)
《10人の子の父親だったゾマホン》18歳年下のベナン人と結婚して13年…明かした家族と離れ離れの生活 「身体はベナン人だけど、心はすっかり日本人ね」
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
「タダで行為できます」騒動の金髪美女インフルエンサー(26)が“イギリス9都市をめぐる過激バスツアー”開催「どの都市が私を一番満たしてくれる?」
NEWSポストセブン
ドバイのアパートにて違法薬物所持の疑いで逮捕されたイギリス出身のミア・オブライエン容疑者(23)(寄付サイト『GoFundMe』より)
「性器に電気を流された」「監房に7人、レイプは日常茶飯事」ドバイ“地獄の刑務所”に収監されたイギリス人女性容疑者(23)の過酷な環境《アラビア語の裁判で終身刑》
NEWSポストセブン
Aさんの乳首や指を切断したなどとして逮捕、起訴された
「痛がるのを見るのが好き」恋人の指を切断した被告女性(23)の猟奇的素顔…検察が明かしたスマホ禁止、通帳没収の“心理的支配”
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
【七代目山口組へのカウントダウン】司忍組長、竹内照明若頭が夏休み返上…頻発する「臨時人事異動」 関係者が気を揉む「弘道会独占体制」への懸念
NEWSポストセブン