「不倫は絶対にありません」
年末のお笑い界を揺るがすスキャンダルに、当人たちはどう答えるのか。M-1準決勝まで数日に迫った11月下旬、自宅から仕事へ向かう平子を直撃した。最初は、「ぼくからは何も言えない」の一点張りの平子だったが、ホテル密会について問うと、重い口を開いた。
「もう4年も前の話だし、当時の彼ら夫婦のプライベートの問題にかかわってくるので、詳しくは言えませんが、あの日、彼女はパニック状態でした。ぼくに連絡があったときには、すぐに駆けつけないと何が起きるかわからないほどの切迫した様子で……。滞在時間は20分ほど。不倫は絶対にありません」
──ホテルに行くのは疑われる行為だとは思いませんでしたか?
「いま思えばそうかもしれません。でも、無視できる状況じゃありませんでしたから。ちなみに、うちの妻には小林とホテルで会ったことはすぐに報告しました。実はその後も同じようなことがありましたが、そのときには妻にも同席してもらいました」
自宅近くで話を聞いていると、平子の妻が駆けつけ、こう話した。
「小林さんとのことは夫からすべて聞いています。夫の行動は間違ってないと思いますし、信頼しています」
平子夫妻の言う通り、瀧上、小林の元夫婦の仲を取り持つための行動だったなら、芸人間で噂される“不倫疑惑”は完全に“濡れ衣”となる。小林に話を聞いた。
「当時、夫婦関係がいちばん破綻しているときで、その日は瀧上から家を追い出されていたんです。行く場所もなくて精神状態もおかしくて……ママ友にも相談できず、平子さんを頼ってしまった。彼は有名人なので、路上というわけにもいかずホテルに呼んでしまいました……。
錯乱状態だった私に彼はずっと“家に帰りな”と言ってくれていました。後で奥さんには謝りましたが、こうやって巻き込んでしまったこと、本当に申し訳ないと思っています」
瀧上にも話を聞いたが、
「ぼくの口からは何も言えないので、事務所に聞いてください。いろいろと言いたいことはありますが……すみません」と言うのみだった。前出の芸人仲間が言う。
「瀧上さんと小林さんは、離婚問題で揉めてお互いに信頼は完全に消えています。小林さんにはほかにも“疑惑”があると瀧上さんはみていて、だから“ホテルで何もなかった”という言葉が、かんたんに信じられなかったようです。さらにもう1人の“当事者”である平子さんも反論するばっかりで……。
平子さんとしては、後輩を救っただけという認識なのに“不倫疑惑”をかけられたわけで、瀧上さんの気持ちを考える余裕はなかったのでしょうね。みんなが被害者を主張するなかで、冷静な会話が成立するはずがないんです。ボタンの掛け違いだと言う人もいますが、人を笑わせるのが仕事の2人だけに、この件をネタにして大きな笑いを生んでほしい。でも、いまはまだ難しそうです」
スキャンダルは芸の肥やし。平子と瀧上が、広がる騒動を笑いに変えられる日は来るのだろうか。
※女性セブン2021年12月16日号