ところが、その横の解説文には「Mako Komuro」の署名はない。また、タイトルが異なっている。眞子さんの署名入りの解説文書では、絵画のタイトルは『「發心 出家」一遍聖絵の場面より』だ。しかし、現地のMETでは『平清盛入道図』。タイトルのみならず、内容もまったく違う。
「実際に、METのスタッフに解説文が異なる理由を尋ねた人によると、“現在、対応を協議中”という返答だったといいます。しかし、“同様の指摘はほかにも受けている”と明かしたそうです」(米在住ジャーナリスト)
MET側に見解を求めたが、回答はなかった。どちらの解説が正しいのか、ギャラリー「Y」に取材を申し込んだが、「現在の所有者ではないので何も答えられません」とのことだった。
カーペンター氏に対して、ため息をつく人はほかにもいる。眞子さんが名誉総裁を務めた2017年の「国際陶磁器フェスティバル美濃」の関係者が明かす。
「運営側は、審査員だったカーペンター氏に審査員報酬7万円と、みなし渡航費70万5000円を支払いました。ただ、アメリカ在住のカーペンター氏への謝礼支払いにあたって、アメリカと日本の租税への認識に誤りがあり、税務署から申告漏れを指摘されて……。
現在も運営側が、申告漏れの30万円を肩代わりしている状況です。この状況を解決するために、カーペンター氏にコンタクトをとっているのですが、メールの返信はあるものの、対応をしていただけない状態です。落ち度はこちらにあるのですが、正直、困っています」
METの解説文と、陶磁器フェスティバルの金銭について、カーペンター氏に取材を試みたが、返答はなかった。
※女性セブン2022年5月12・19日号