「大学の友人3人という二宮さん、賀来賢人さん(32才)、濱田岳さん(33才)の娘が誘拐事件に巻き込まれるというストーリーがいままでになく斬新。配役も豪華ですし、誰が犯人になってもおかしくないと思わせる展開で、被害者家族であるはずの二宮さんも充分に怪しい。ああでもない、こうでもないと考察しがいのあるドラマです」
一方、コラムニストの今井舞さんは手厳しい。
「令和の時代に高級住宅街で子供が誘拐されているのに、“防犯カメラの死角を狙っている”というだけで犯人追跡が不可能だったり、友人グループ内で次々子供が誘拐されるなど、理不尽な筋運びにげんなり」
トップの二宮作品を追うのは“先輩”の井ノ原快彦(45才)が主演を務める『特捜9』(テレビ朝日系)。個人視聴率は6.1%。2006年から放送された前シリーズの『警視庁捜査一課9係』の続編で、ファンが多いので安定しているようだ。続く3位は、綾瀬はるかと大泉洋(49才)が出演する『元彼の遺言状』(フジテレビ系)で5.9%。綾瀬×「月9」のWネームとしては少々さみしいスタートか。
その「月9」と並んでいるのが、木村拓哉主演の『未来への10カウント』(テレビ朝日系)だ。
「15年ぶりの二宮さんとの師弟対決です。15年前は木村さんが『華麗なる一族』(TBS系)に主演し、二宮さんは『拝啓、父上様』(フジテレビ系)で主演を務めました。そのときは『華麗なる一族』が平均視聴率24・4%で、『拝啓、父上様』の平均視聴率が13.2%と木村さんに軍配が上がりました。同じ時間帯の放送ではないので比較するのは難しいですが、今回は二宮さんが一歩リード。
とはいえ、2人は2018年公開の映画『検察側の罪人』の共演をきっかけに、二宮さんが木村さんの自宅を訪れる関係に。以降、プライベートの相談もする仲ですから師弟対決というより、一緒に業界を引っ張っていけるようないいドラマを作っていこうと話しているのではないでしょうか」(前出・テレビ局関係者)
今作で木村は高校ボクシング部のコーチを演じ、木村にとって学園スポーツモノは初挑戦になる。放送作家の山田美保子さんが言う。
「近年、木村さんとテレ朝のタッグは、非常に意欲的に見えます。『BG~身辺警護人~』(2018、2020年)では、バツイチのシングルファーザーでボディーガードという異色のキャラを演じたり、『ロングバケーション』(フジテレビ系)以来、22年ぶりに山口智子さん(57才)と共演するなどチャレンジしています。ドラマファンの皆さんにも“完璧ではない木村拓哉”を楽しんでほしいですね」
※女性セブン2022年5月26日号