芸能

和泉節子、80歳の今を語る「健康状態」「テレビ出演減った理由」「羽野晶紀との関係性」

和泉節子さん(写真/小倉雄一郎)

80歳の今について語った和泉節子さん(写真/小倉雄一郎)

 狂言師・和泉元彌(48)の厳しい母親として、かつてはワイドショーに出ずっぱりだった和泉節子さん(80)。周囲に迎合しない発言がうけバラエティ番組『森田一義アワー 笑っていいとも!』(フジテレビ)にレギュラー出演し“セッチー”と呼ばれるなど人気だったが、最近はあまりテレビで見かけない。節子さん、お元気なのか。節子さんの「今」を直撃した。

 * * *
 待ち合わせ場所のカフェに現れた節子さん、テレビではいつも和装だが、この日はオシャレな洋装。メガネも高級ブランドもので、ハイソなオーラが漂っている。

「舞台やテレビなど公の場ではお着物ですが、普段は動きやすい洋装です。お着物は汚れると大変ですしね」

 齢80だが、お元気そうだ。

「よもやこの年齢まで、元気で(この世に)おいていただけるとは思っておりませんでした。大病といえば、最初の子を産んだ後に体調を崩し、後にC型肝炎と判明したことがございました。寝込みはしませんでしたが、C型肝炎は命にかかわる肝硬変や肝がんになる可能性がございますでしょ。ところが、ワタクシの場合、73歳で治ったんです。この世にお暇するような頃になって治るなんて(笑い)。ほかは、この4月に白内障の手術を致しまして、視力が1.0に回復しました。まだまだ元気でがんばっていこう、と人間ドックを1年半に1度ほど受けておりますが、問題ありません。はい、1日3食、お魚は毎日、お肉も3日にいっぺんいただきますよ。お酒は飲めませんが、偏食はせず食べることが大好きなんです(笑い)」

 しゃぶしゃぶと出身地・岐阜の県魚の鮎が大好物で、しゃぶしゃぶなどのお肉なら1回100~200グラムも食べるという。健啖家(けんたんか)であることが元気の秘訣か。

 5年前にはYouTubeチャンネルをスタート。小走りしたり、勾配のきつい階段を手すりにつかまらず上ったりするなど、体を張って狂言のPRに務めているから恐れ入る。

若かりし頃の和泉節子さん(本人提供)

若かりし頃の和泉節子さん(本人提供)

「元気なのは、裏方として働き詰めに働いてきたからでしょうか。26歳で重要無形文化財保持者・和泉流十九世宗家和泉元秀に嫁ぎ、男社会のなか長女、次女、長男の3人の子どもを産み育ててまいりました。それぞれ1歳半から狂言のお稽古を早朝から行うのに毎日ずっと付き添い、そのうえでお受験もあり塾への送り迎え。朝から晩まで自分の時間なんてございませんでした。でも、『嫌だ』とは思いませんでしたよ。思ってしまったら、その気持ちを乗り越えるのは大変ですから、最初から思わないんです」

 なるほど。

「お舅(しゅうと)さんの人間国宝・九世三宅藤九郎を送ったのが32年前。その5年後に、夫が57歳で急死して……。『元彌にじゅうぶん教え込んどいたから、元彌の後ろをついていけ』と夫は言っていましたが、元彌は当時まだ21歳。ですから、室町時代から続く狂言の伝統を絶やしてはいけない、生存・伝承・普及に尽くす、という一心でここまでやってまいりました。テレビ出演も、YouTubeを始めたのもその一環で、少しでも一般の方に狂言に触れていただきたい、馴染んでいただきたいからです。伝統芸能は何もせずにいては先細り。ですから、YouTubeというものがある、と知ったとき、ワタクシが自分で制作プロダクションを探してお願いし始めさせていただきました」

 新しいものに臆せずチャレンジする精神は見習いたいところだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

左:激太り後の水原被告、右:2月6日、懲役刑を言い渡された時の水原被告(左:AFLO、右:時事通信)
《3度目の正直「ついに収監」》水原一平被告と最愛の妻はすでに別居状態か〈私の夢は彼と小さな結婚式を挙げること〉 ペットとの面会に米連邦刑務局は「ノー!ノー!ノー!」
NEWSポストセブン
9月に成年式を控える悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
悠仁さまが学園祭にご参加、裏方として“不思議な飲み物”を販売 女性グループからの撮影リクエストにピースサイン、宮内庁関係者は“会いに行ける皇族化”を懸念 
女性セブン
衆院広島5区の支部長に選出された今井健仁氏にトラブル(ホームページより)
【スクープ】自民広島5区新候補、東大卒弁護士が「イカサマM&A事件」で8000万円賠償を命じられていた
週刊ポスト
V9伝説を振り返った長嶋茂雄さんのロングインタビューを再録
【長嶋茂雄さんロングインタビュー特別再録】永久不滅のV9伝説「あの頃は試合をしていても負ける気がしなかった。やっていた本人が言うんだから間違いないよ」
週刊ポスト
“超ミニ丈”のテニスウェア姿を披露した園田選手(本人インスタグラムより)
《けしからん恵体で注目》プロテニス選手・園田彩乃「ほしい物リスト」に並ぶ生々しい高単価商品の数々…初のファンミ価格は強気のお値段
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏(=左。時事通信フォト)と望月衣塑子記者
山尾志桜里氏“公認取り消し問題”に望月衣塑子記者が国民民主党・玉木代表を猛批判「自分で出馬を誘っておいて、国民受けが良くないと即切り捨てる」
週刊ポスト
「〈ゆりかご〉出身の全員が、幸せを感じて生きられるのが理想です。」
「自分は捨てられたと思うのは簡単。でも…」赤ちゃんポスト第1号・宮津航一さん(21)が「ゆりかごは《子どもの捨て場所》じゃない」と思う“理由”
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
2013年大阪桐蔭の春夏甲子園出場に主力として貢献した福森大翔(本人提供)
【10万人に6例未満のがんと闘う甲子園のスター】絶望を支える妻の献身「私が治すから大丈夫」オリックス・森友哉、元阪神・西岡や岩田も応援
NEWSポストセブン
ブラジル公式訪問中の佳子さま(時事通信フォト)
《佳子さまの寝顔がSNSで拡散》「本当に美しくて、まるで人形みたい」の声も 識者が解説する佳子さま“現地フィーバー”のワケ
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 食卓を汚染する「危ない輸入冷凍食品」の闇ほか
「週刊ポスト」本日発売! 食卓を汚染する「危ない輸入冷凍食品」の闇ほか
NEWSポストセブン