アイボリーをまとわれた雅子さま(写真/JMPA)
雅子さま「和装」のご覚悟
愛子さまは現在、学習院大学の3年生。2020年4月の入学以降ほとんどキャンパスへは通われず、オンラインで授業を受けられてきた。
「7月いっぱいは、試験やレポート作成で忙しくされていたようです。それも無事終わり、8月に入って夏休みを迎えられました」(別の皇室記者)
皇室にとって、「夏」は特別な季節だ。いまから77年前の1945年8月15日、日本は終戦を迎えた。先の戦争への向き合い方を、愛子さまは両陛下のお姿から学ばれてきた。
「両陛下は、愛子さまの成長に合わせ、自然な形で戦争という惨禍について学んでほしいとお考えでした。そのため、早くから戦争関連施設に連れ出されたり、戦争について無理に話して聞かせるといった姿勢ではありませんでした。上皇ご夫妻の慰霊の様子をともにご覧になり、両陛下のなさりようを見せられてきた。愛子さまご自身が、戦争のために失われた命と傷ついた心にどう向き合わねばならないかを自覚されたのだと思います。
この夏を経て、愛子さまの伊勢神宮参拝が実現したあかつきには、成人のご報告とともに、国民の安寧と平和への祈りを捧げてくださると思います」(宮内庁関係者)
愛子さまの「祈りの心」を育まれてきた雅子さまは、今年も8月15日に「全国戦没者追悼式」に出席される予定だ。それに先立つ7月27日、雅子さまは陛下とともに、インドネシア大統領夫妻と皇居で面会された。都内の最高気温が34℃近くまで上がったその日の面会に、雅子さまは和装で臨まれた。
「大統領夫人が民族衣装だと耳にされた雅子さまが、ご自身で和装をお召しになることを決められたそうです。和装はご負担もあったとは思いますが、この灼熱の気候で、かつ追悼式を控えたタイミングにもかかわらず和服を選ばれたことは、賓客をしっかりもてなしたいというご覚悟を物語ります」(別の宮内庁関係者)
