愛子さまはご一家の団らんを大事にされているという(写真は1月、東京・千代田区。宮内庁提供)

愛子さまはご一家の団らんを大事にされているという(写真は1月、東京・千代田区。宮内庁提供)

愛子さまは希望の光

 それでも、雅子さまが療養中であることは事実で、お出ましの機会が数多くあるわけではない。必然的に愛子さまへの期待は増していくばかりだが、愛子さまの“お姿”が見えない日々が続いている。

「3月の成年会見でのお姿を最後に、メディアの前に登場されていません。6月に両陛下とご一緒に御養蚕に臨まれましたが、宮内庁が写真を公開したのは7月に入ってからでした。追悼式後、ご一家の那須御用邸での静養時のお姿を報道陣に公開することも検討されているようですが、現段階でははっきりとしたことは言えません」(前出・皇室記者)

 愛子さまの露出が極端に減っている背景には、当然、学業優先の方針がある。だが、それ以外の理由もあるようだ。

「夏休みですから、戦没者追悼式とは言わずとも両陛下の公務に同行されてもいいように感じられますが、伊勢神宮参拝が済んでいない段階では、それを差し置いてというわけにもいかないようです。愛子さまのご活動が制限される“呪縛”のようになってしまっている」(前出・皇室ジャーナリスト)

 新型コロナウイルス感染症という未曽有の疫病のまん延、ウクライナでいまも続く悲惨な戦争、凶弾に斃れた元首相──社会に重く暗い雰囲気が充満しているいまだからこそ、溌剌とした愛子さまの伊勢路を期待したくなる。

「大きなネックは、愛子さまが伊勢を訪れることで沿道に人が集まり、“密”になること。真夏ならば熱中症も心配です。それでも伊勢参拝が実現すれば、列島が沸き、熱狂するような話題になるのは間違いありません。そのときはきっと、日本人がコロナ禍を物理的にも精神的にも克服したと実感できるタイミングであって、一層の愛子さまフィーバーを呼ぶでしょう」(前出・皇室ジャーナリスト)

 時期は現時点では定かでないものの、別の宮内庁関係者は「第7波が落ち着く秋頃がメドになるのではないか」と明かす。

「伊勢神宮は日本人の“心のふるさと”といえる場所です。振り返れば、雅子さまもおひとりで参拝されたことはありません。いまだ病気を抱える雅子さまの分も、快活に颯爽と愛子さまがおひとりで祈りの伊勢路に赴かれるなら、一般の人も愛子さまと同じタイミングで、または前後して、伊勢に参拝しようというブームが起こるかもしれません。

 江戸時代に全国の人が一斉に伊勢を目指した“おかげ参り”に似た現象が、令和のいまに起きれば、沈んだ社会のムードも変わるでしょう」

 皇室は、「祈り」であると同時に「希望」なのだ。

※女性セブン2022年8月18・25日号

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