観客から野次が飛ぶと、「ガタガタ言うな」と悪態をつき、止めに入ったスタッフを突き飛ばすひと幕も。極めつきは元交際相手に関する爆弾発言だった。
「ステージ上でジャケットを脱ぎ捨てた玉置さんが突然、自分の腕を指差して『ここには石原真理のタトゥーを入れたんだよ。もう消しちゃったけどさ!』と投げやりに言い放ったのです。左腕にはMARIの文字が入っていたとか。唐突な告白に客席も静まりかえりました」(興行関係者)
後に玉置は、あの頃は「うつ病だった」と振り返ったが、元恋人の話はタブー視されていた“地雷”。事実、玉置は腕だけでなく背中や手の甲などにも石原の名前を入れていたという。
「V」のタトゥーに込めた思い
20代の頃に不倫関係にあった石原との“復縁”が報じられたのは2009年2月。当時、すい炎を患って音楽活動を休止していた玉置は、目の前に現れたかつての恋人に夢中になった。
「個人事務所の社名を『MARI』と名づけ、彼女を取締役に迎え入れました。ところが、新婚旅行のつもりで出かけた世界一周旅行中に大げんか。結婚どころか、帰国前に破局しています」(前出・玉置の知人)
石原と別れた後、玉置が駆け込んだのはある美容外科だった。
「すべてを忘れたい一心で、慌ててタトゥーを消そうとしたのです。しかし、当時の技術では完全に消すことができず、ケロイド状の痕が残ってしまった。玉置さんはいまもステージに上がるときは必ずサポーターをぐるぐる巻きにして、人目につかないようにしています」(前出・玉置の知人)
玉置に“お騒がせ”やドタキャンのイメージが定着したことで、大変な思いを味わったのは安全地帯のメンバーだった。
「コンサートができない時期にアルバイトを余儀なくされ、スタジオにコンビニ弁当を持参するメンバーもいたほど。長年、玉置さんを支えたマネジャーも事務所を去り、彼のもとから次々と人が離れてしまったのです」(前出・玉置の知人)
実は安全地帯は2012年に、解散危機に瀕している。
「きっかけは、精神的に追い詰められていた玉置さんが『ボロボロになる前にやめよう』と切り出したことでした。オリジナルメンバーの5人は中学時代からの仲間。玉置さんは幼い頃から苦楽を共にした彼らに、これ以上迷惑をかけられないと考えたようです」(前出・玉置の知人)
もっとも、話し合いを重ねた結果、5人が出した結論は「ボロボロになってもいいから、生きている限りやろう」というもの。玉置が、再び音楽に向き合うことができたのは石原と別れた後に出会った青田の存在も大きかったという。