そのあたりを語っていらしたのは『徹子の部屋』(テレビ朝日系)。黒柳徹子サン(89才)という大ベテランが相手だったから話しやすかったのでしょうね。2013年7月には、オーディションを経て出演したミュージカル『二都物語』でルーシー役を演じることとなった、すみれサンと母娘共演。劇中歌『さよならは言わないで』を黒柳サンの前で堂々と披露したすみれサンの姿に涙を浮かべ、ミュージカル女優として輝く娘の成長を喜んでいらっしゃいました。
2017年8月、再び『徹子の部屋』に出演した松原さんは、「苦労を乗り越えられたのは愛娘の存在があったからこそ」「あんなに純粋でかわいらしい子はいない」とすみれサンについて語り、石田サンとの再会や、理子サン、すみれサンとともに松原さんが“女子会”をできることは「娘のおかげ」とおっしゃっていました。
私はてっきり、理子サンが仕切っていらっしゃると思っていたのですが……そうはおっしゃらなかったこと。そして、決して石田サンの不倫相手の名前を生涯、口にしなかったことに松原さんの強い思いを感じた気がします。
1958年2月18日生まれの松原さんは私と同学年。1980年のカネボウ化粧品のキャンペーンガール「カネボウレディ’80」で華々しいデビューを飾られたときからずっと拝見してきました。昔のVTRで改めて拝見する松原さんは、お美しかったです。
決して望まれてはいなかった波乱の人生を急いで閉じてしまわれた松原千明さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。合掌。
構成/山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ〜テレ)、『アップ!』(同)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。
※女性セブン2022年12月8日号