芸能

沈黙を守るCULEN社長と滝沢秀明に「性加害問題」への見解を尋ねた 「認識していたのか」

新しい地図を手掛けるCULENにも聞いた

新しい地図を手掛けるCULENにも「性加害問題」について聞いた

「ジャニーさんに自分の人生を捧げたい」。2018年末に芸能活動から引退した当時、滝沢秀明(41才)が熱く語っていたのは“ジャニーイズム”の継承とジャニー喜多川氏(享年87)への報恩だった。だが、昨年10月にジャニーズ事務所を退所して以来、滝沢がジャニー氏について言及することはなく、一連の性加害問題に関しても見解を示していない。

「今年3月に英国のBBCがドキュメンタリー番組でジャニー氏の性加害問題を報道し、複数の被害者が名乗り出た後も滝沢さんは沈黙を貫きました。辞めた事務所の話をするのは筋が違うという考えかもしれませんが、滝沢さんはジャニーズ事務所の元副社長。ジャニーズアイランドの元社長として未成年者も含まれるJr.を統括していた立場にもあったため、説明責任を求める声があがっています」(芸能リポーター)

 BBCのクルーは2019年7月にジャニー氏が亡くなる前から取材を進めていたが、多くの元タレントやスタッフが取材を受ける中でも滝沢がコメントすることはなかった。

「Jr.時代からジャニー氏の寵愛を受け、帝王学を学んだ滝沢さんは事務所内でもっともジャニー氏に近い存在でした。2003年に東京高裁で、週刊文春が報じたセクハラ報道の真実相当性が認められたとき、滝沢さんはJr.のリーダー格でした。被害者から相談を受けていた可能性もあり、少なくとも判決のことを知らなかったとは考えにくい」(前出・芸能リポーター)

 そしてもう1人、被害の実態を知る可能性が指摘されているのが、SMAPの元チーフマネジャー。ジャニーズ事務所を退社後、新しい地図を手掛けるCULENのI社長である。生前、ジャニー氏は姪の藤島ジュリー景子氏(57才)よりI氏の能力を高く評価し、I氏にJr.の育成を任せていた時期もあったという。

 I氏も滝沢と同じく、ジャニー氏の性加害問題に沈黙を守っている。本誌『女性セブン』はI氏と滝沢に改めて見解を尋ねた。質問内容は主に以下の通り。

【1】ジャニーズ事務所が設置した再発防止特別チームの聞き取り調査にかかわっているか。
【2】ジャニー喜多川前社長のセクハラや性加害について認識していたか。
【3】実際に現場を目にしたり、ジャニーズJr.やデビュー済みのタレントから被害相談を受けたことはあるか。
【4】2003年に東京高裁でジャニー氏によるセクハラ被害報道の真実相当性が認められた事実を認識しているか。また、認識していた場合、問題があると考えていたか。
【5】ジャニー氏と直接、セクハラや性加害について、話し合ったことはあったか。
【6】自身の監督・管理責任に問題はなかったか。

 I氏は弁護士を通じて次のように回答した。

「質問事項【1】、【2】、【3】、【5】に関してすべて該当することはありません。質問事項【4】についてはご質問の意味がわかりません」

【6】の監督責任については自身は役員ではなく「マネジメント室長という肩書のみでした」と説明するにとどまった。滝沢が代表を務めるTOBEに同様の質問状を送ると「担当者よりご連絡させていただきます」との返事はあったが、期日までに回答はなかった。

 9月4日、元ジャニーズJr.らで作る「ジャニーズ性加害問題当事者の会」は事務所の対応次第で刑事告発の意向があることを明らかにした。ジュリー氏以上にジャニー氏に近い存在だった2人に真相の説明を求める声は少なくない。

※女性セブン2023年9月21日号

関連記事

トピックス

全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト