東日本大震災の象徴となった「奇跡の一本松」

東日本大震災の象徴となった「奇跡の一本松」

「陰謀論」に騙されないでほしい

 普段通りに仕事をして、安心して眠れる場所があって、しっかりメシが食える。それが揃ってヒトは初めて心から笑えるワケでさ。オイラたちにできることがあるとしたら、それは震災が落ち着いた後だろうね。

 悲しみはすぐには消えないだろうけど、それを乗り越えようって時にもしかしたら「笑い」が役に立つことがあるかもしれない。とにかく今は早くそんな日が来ることを祈ってるよ。

 ただ、東日本大震災の時と少し状況が変わったと感じたのが「スマホ」の存在だ。当時はまだ、スマホを持っている人数も今より少なかったし、YouTubeやTwitter(現在はX)を見る人も若い人が多かった印象がある。それが、今やオイラだって持っているし、“生活必需品”になった。

 今回の震災ではスマホがあることで家族と連絡を取り合ったりするのにプラスの面もあったと思う。それは素直に良かったと思うけど、一方でネット上ではふざけた「陰謀論」を流布するような動画がジャンジャン出回っているらしい。

 一体、どんな了見で「2024年に大災害が起きると予言してた」と自慢気に語るのか。そんな不謹慎なヤツの神経は理解できないし、こうした天災を“チャンス”と捉える感覚は“壊れている”と思っちまう。最近は動画の再生回数を増やすためなら何でもヤルってヤツが多すぎるね。

 オイラも最近、「たけしは◯◯と不仲で大喧嘩した」なんて根も葉もない噂を流されて困っちまった。実際は喧嘩するほど親しくないし、会ってもないんだよ。まァ、そんなのいちいち相手にしないけど、陰謀論を見た被災地の人たちがどう思うのか。その「想像力」を欠いて、自分のことしか考えてないヤツがいるってのが不安だよ。

 今回の地震で改めて感じたのは、日本人はみんな能登半島の揺れを“他人事”と思っちゃダメだってことだ。いつか都内で同じことが起こるかもしれない。そうなった時、少しでも被害を減らせるように準備しなきゃいけない。そういうことも含めて、やっぱり大変な時に一番大事なのは想像力なんだよな。

後編に続く】

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