名前すら口にしなくなり

香取慎吾

GUCCI愛あふれる姿の香取慎吾(2021年)

 小学生のときに芸能界入りし、SMAPの最年少メンバーだった香取にとって木村は常に憧れの存在だった。香取が30年以上前に木村からもらった革の財布を後生大事に持ち続けているエピソードはファンにもよく知られている。香取は木村を心から尊敬し、だからこそ共に歩めないとわかったときの失望は大きかった。

「その頃、ドラマの打ち上げの席で『正直、明日どうなるかもわかりません。もしかしたら自殺しているかもしれないですね』などと冗談めいた口調で話していたこともありました。解散を引き留めようとした事務所の幹部に対しては“もう5人ではできない”“5人ではやりたくない”と語気を荒らげたこともあったといいます。その後は木村さんの名前すら口にしなくなり、木村さんも彼らに言及することがなくなっていったのです」(前出・芸能関係者)

 メンバー間に生じた大きな溝はもはや修復不可能ともいわれていた。だが、この数年の間に徐々に心境の変化があったようだ。

「2020年1月に放送された『7.2 新しい別の窓』(ABEMA)で、香取さんが当時放送されていた木村さんの主演ドラマ『グランメゾン東京』(TBS系)の“三つ星ポーズ”を真似て披露。一方の木村さんも2021年12月に香取さんが一般女性と結婚したことを受け、旧事務所を通じて《めでたい! めでたい! めでたい!》と祝福コメントを発表。互いへの思いをアピールするようになったのです」(前出・芸能関係者)

 昨年9月に香取が『週刊文春WOMAN』(2023年秋号)の表紙に描き下ろした“推し活”と題した絵もSMAPのファンを喜ばせた。

「SMAPのメンバーカラーである青、赤、ピンク、黄、緑の5色が使われたイラストで、中心に中居さんを表す青、その周りを木村さんの赤が囲んでいたのです。左右の瞳に描かれた一方の目に、木村さんが好きな四つ葉のクローバーが描かれていたことも意味深長でした。ここに来て2人の関係性は大きく変わりつつあるようです」(前出・フジ関係者)

 SMAPが所属した旧事務所も4月から体制が大きく変わり、4人と木村を隔ててきた垣根もなくなる。香取は解散時にファンに向けて「SMAPを応援してくれた皆様をSMAPを愛してます」と綴った。恩讐を越えた“ラブコール”は木村の耳にも届いているはず。再び5人が集まる日を天国の黒木さんも楽しみにしているに違いない。

※女性セブン2024年3月14日号

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