美智子さまに関する書き込み
美智子さまのご体調は、芳しいとはいえない状況が続いているという。
「午後になると出る微熱や、指のしびれに悩まされているようです。加えて聴覚にも不調があり、聞き取りが難しい場合もあるようで、同じ内容を繰り返される上皇さまに返事をするのにも苦労されているようです」(前出・宮内庁関係者)
今年初のお出ましが遅まきになったのは、美智子さまが外出を自粛されていたからだという。
「新年一般参賀は、能登半島地震の影響で中止になりました。美智子さまはいたく心を痛められ、両陛下が被災地訪問を終えられるまでは、お出ましを控えられたそうです」(前出・宮内庁関係者)
外出をためらわれた要因は、能登半島地震だけではないだろう。昨年、一部インターネット上で美智子さまに関する根も葉もない情報が飛び交っているという指摘があり、美智子さまは衝撃を受けられたという。
「紙媒体になじみのある美智子さまにとって、SNSは未知の媒体です。眞子さんだけでなく、知らない間にご自身についてもSNSに書き込まれているという事実に大きなショックを受けられたそうです。
美智子さまには昭和から平成への御代がわり後、バッシングの影響で『失声症』を患われた過去がありますから、おつらい記憶のフラッシュバックもあったのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)
そうしたご事情で、お出ましをためらわれた側面もあったかもしれない。
「ご自身が巻き込まれたことも相まって、美智子さまはSNSへの危機感をより強く持たれたのではないでしょうか。世界の王室では、日本よりも先にSNSを導入して広報に役立てていますが、SNSのさまざまな問題が顕在化しているいま、美智子さまは状況を注視されているはずです」(前出・宮内庁関係者)
誹謗中傷は「正当な批判」
英王室のSNS導入は10年以上前に遡る。2007年にYouTube、2009年にX、翌年にFacebook、2013年にはインスタグラムを開設するなど、現在に至るまでSNSをフル活用。インスタグラムのフォロワー数は1311万人を誇るなど、一大コンテンツと化している。また、デンマーク王室は2009年、スペイン王室は2015年と、いずれも2010年代の開設だ。
「その歴史の長さも国民との関係もヨーロッパの王室とは比較にならないので、日本の皇室のSNS開設のタイミングも一概には比べられません。慎重だったのはやはり、炎上や誹謗中傷などのリスクとその対策を検討するのに時間がかかったからでしょう」(前出・皇室記者)
実際に、SNSの投稿が原因で、王室が謝罪に追い込まれたこともある。3月に英王室が公開したキャサリン妃と子供たちの写真に対する不自然な加工が指摘され、キャサリン妃自身が「混乱を招いたことをおわびしたい」と謝罪に追い込まれる事態に発展した。
「日本でも同じようなことが起きる可能性は充分にあります。公式として発信する以上、情報は正確であることを心がけるべきです。宮内庁は現状、記者に向けた両陛下の側近の記者会見などの一部情報を依然として非公開としています。SNSを開設した以上、公にすべき情報は選別せずにすべて公開すべきではないでしょうか。いずれ、情報を隠蔽していると疑惑の目を向けられることになりかねません」(皇室関係者)
また、SNSの依存性、特に若者に与える悪影響は世界中で問題視されている。いち早く対策を始めたのはアメリカの自治体だ。ニューヨーク市は2月、インスタグラム、Facebook、YouTubeほか、5つのSNSを運営するIT各社に対して損害賠償を求め、提訴した。
「アメリカでは、SNSを発端として若者がうつ病を患ったり、いじめや自傷行為、自殺などに至ったりする現状が社会問題として深刻に捉えられています。ニューヨーク市は、SNSの『いいね』や広告の仕組みが若者の依存度を高めて精神的に悪影響を及ぼしていると主張。SNSが関連するカウンセリングなどの対策に莫大な金額がかかっているとして、運営会社を提訴したそうです」(全国紙社会部記者)