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「子どもが襲われる場所」とは──電車内にも危険あり 「怖い」と思ったときの3つの対処法

下校のイメージ(時事通信)

下校のイメージ(時事通信)

 警察庁が7月に発表した統計によると、2023年、9歳以下の「行方不明者」は1115人と、前年に比べて50人以上増加している。この7月には、長野県岡谷市で小学校に通学中の女子児童を連れ去ろうとした55歳の男が未成年者略取未遂の容疑で逮捕されたほか、東京都練馬区で小学生の女子児童に声をかけて近くの車庫に連れ込み性的暴行を加えた疑いで68歳の男が逮捕されている。

 次々に起きる、子どもを狙った犯罪──。どのようにすれば、子どもは身を守れるのだろうか。犯罪学を専門とし、『子どもは「この場所」で襲われる』の著書がある立正大学の小宮信夫教授は、不審者・犯罪者といった「人」ではなく、犯罪が起きる「場所」に着目し、そうした場所をできるだけ避けるべきという「犯罪機会論」を提唱する。今回は、小宮教授の前掲著から実は危険な「公共交通機関」、そして危険を感じた際の対処法を紹介する。

 * * *

電車、新幹線は危ないか?

 公共交通機関では、混み具合によっても監視性は変わってきます。乗客が少ないときは、人の目がないということですから、周りに窓がないのと同じで、見えにくい場所になります。

 では人がたくさんいればいいかというと、不特定多数の人ばかりですから、人通りが多い道と同じで、これもあまり期待できません。

 子どもに関わる犯罪ではありませんが、電車内では置き引きがよくあります。乗客がたくさんいてもやられてしまいます。堂々と持ち去られると、見ているほうには、その人の持ち物なのだろうという考えが働きます。危害を加えられるかもしれないという思いも一瞬頭をよぎりますから、怪しいと思っていてもなかなか声を出すことができません。

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