秋篠宮さま、紀子さま、悠仁さまが国際昆虫学会議にご出席された(撮影/JMPA)
皇居内ではむしろ精力的
前述のように、愛子さまはご就職に際して公務やお出ましが増えることを示唆された。しかし現在に至るまで、愛子さまの単独公務はたったの1回にとどまる。
「新しい環境に慣れるまでは慎重になられているのではないかという見方もありましたが、ご卒業から半年で単独公務が一度だけというのはあまりにさみしすぎます。まして、機会が増えると“宣言”されていたのですから、なおさらです。行事などへのお出ましの願い出はひっきりなしでしょうから、頑なに単独公務を避けられているとしか思えない状況です」(宮内庁関係者)
単独公務を避けられている背景には、悠仁さまへの配慮があるとみられている。
「愛子さまの単独公務となると注目が集まることは必至です。前に出すぎた結果、『将来の天皇』をめぐって悠仁さまが愛子さまと不必要に比較されてしまうという状況を避けたいというご意向があるのではないでしょうか」(皇室関係者)
悠仁さまのお立場を最優先とされ、単独公務を避けられることはあり得るとしても、それだけでは「愛子さまは大学も卒業されたのに、なぜ公務をされないのか」「期待外れだ」という疑問を招くことになる。前例がある。大学ご卒業後の佳子さまには、就職されていないにもかかわらず公務の数が少ない時期があり、「ロイヤルニート」と揶揄されたことがあった。
それでは愛子さまが皇室のご活動に熱心でないかというと、まったくそうではない。宮中祭祀や人事異動者への拝謁、ご養蚕における雅子さまのお手伝いなど、皇室内で完結する皇室のご活動には精力的に取り組まれている。また、お出ましに関しても、天皇ご一家としてのお出ましで、両陛下に注目が集まる形であれば、その回数は少なくない。
「とはいえ、目立たないようにご活動にいそしむというのは、国民の目に触れにくい分、どうしても活動量が少ない印象を与えてしまう。だからといって、“悠仁さまのお立場を守るため”という理由は公言できるものではありません。
そのジレンマの解決策として、愛子さまは猛然と仕事に向かわれる覚悟をされたのではないでしょうか。どんなに皇室のご活動が忙しくても、必ず日赤のオフィスに『出社』して、働き詰めのお姿を周囲に見せることで、単独公務を制限されていることが世間に納得されやすくなる。
もちろん両陛下のお考えでもあると思いますが、愛子さまは限界の激務に耐えながら、悠仁さまのお立場に気を配られ、引いては穏やかな皇室と国民の関係を希求されているように思えてなりません」(前出・皇室関係者)
目立ちすぎてもいけない。けれど、休んでもいけない。その狭間で悩まれ、一心不乱に“ひっそり”と働かれる愛子さま。そのストレスはいかばかりか。責任感の強い愛子さまが精神的に追い込まれないことを祈るばかりである。
※女性セブン2024年9月26日・10月3日号