「(オーディション合格を受けて)感情が追いつかなくて、嬉しいを通り越して軽くパニックになりました」(上坂)
オーディションでは勝負強さを発揮したものの、上坂は緊張しやすい方だと話す。
「何かが決まるとき、皆の注目が集まるときは鼓動が早くなります。どう頑張っても緊張してしまうので、逆にその緊張をいいものとして捉えようとは思っています。緊張すること自体は多分これからも変わらないんじゃないかなと思います」
見上愛と高石あかりの大きな背中
『風、薫る』は看護の世界に飛び込んだ2人の女性が主人公のドラマだ。発表会見の際は、既にW主人公の1人として主演が発表されていた見上愛と壇上に上がった。バディを組む見上からは温かいまなざしで迎え入れられたという。
「会見前に一度顔合わせがあり、その際にご挨拶しました。会見の間はずっと私は緊張して固まっていたのですが、見上さんの明るさと優しさでその緊張はすぐにほぐれました。
お互いをどのように呼び合うのか決めることになり、私は見上さんを『愛さん』と呼びたいと伝えたら『“さん”はちょっと遠いから“ちゃん”で』と。恐れ多すぎて『分かりました』とは言えなかったです(笑)。急に仲良くなるというよりも、お互いを知り合っていく時間も大切にしようと見上さんと話しました。見上さんにもたくさん甘えるときもあるかもしれませんが、お互いを支え合えるような関係性になれたらいいなと思います」
上坂が朝ドラへの出演決定を聞いたのは、同じく2025年後期の朝ドラ『ばけばけ』でヒロインを務める高石あかり(※高の正式表記ははしご高)からのサプライズ発表だった。高石は同じ事務所に所属する3歳上の先輩であり、上坂にとって「常に背中を追ってきた先輩」だった。