2026年春から放送される連続テレビ小説『風、薫る』の主人公に抜擢された上坂樹里
2026年春から放送される連続テレビ小説『風、薫る』(NHK)のW主人公のひとりに19歳の俳優・上坂樹里(こうさか・じゅり)が抜擢された。モデルからキャリアをスタートさせた上坂は、デビュー当時は俳優業を志していなかったと明かす。演技に取り組み始め、次第に朝ドラヒロインが「夢」になっていったという上坂が、3回目のオーディションで主人公の座を勝ち取った心境を語った。(一部敬称略。前後編の前編)
3回目のオーディションで合格
「感情が追いつかなくて、嬉しいを通り越して軽くパニックになりました。受け入れるのにすごく時間がかかりましたし、正直今もまだふわふわしているところもあります」(上坂、以下同)
3回目のオーディション挑戦で主人公の座をつかんだ上坂樹里は、目を大きく開きながら、決定した当時の心境をこう振り返る。
「オーディションの中にも何段階かあるのですが、1回目、2回目の時は対面審査まで進めませんでした。対面でお芝居を見てもらうのは3回目が初めてだったので、手ごたえというよりも、朝ドラのオーディションそのものが初めてのことばかりで、これが合っているかどうかも分からないまま臨みました。
『こういう風にお芝居しよう』といった準備はもちろんありますが、一番は自分を見てもらうために、考えたものを出すというより真正面からお芝居に取り組む姿を見ていただこうという気持ちで臨んでいました」