1985年優勝の胴上げ投手・中西清起氏(左)と2003年と2005年のV戦士である片岡篤史氏(撮影/太田真三)
中西:ヘッドには万が一の時に監督を守って責任を取る役目もある。今オフに巨人の二岡(智宏)が辞めたのもそうやろな。
片岡:どのチームも組織の難しさがあるが、特に阪神は難しいですね。
中西:在阪スポーツ紙もある。勝っている間もネタは取っているから、調子が悪くなると一斉に叩かれるよ。ただ、今季は阪神にとって怖いチームはあまり思いつかない。
片岡:昨季の巨人は泉口(友汰)や岸田(行倫)が伸びたものの、坂本(勇人)や丸(佳浩)も本調子ではなく、岡本(和真)がケガだったこともありチームを引っ張る中心がいなかった。
中西:メジャーに行く岡本の代わりに誰がおんねんて考えた時、名前が浮かばない。巨人はもうちょっと補強せなアカンな。
片岡:ヤクルトは村上(宗隆)が抜け、DeNAも投手が何人も抜ける可能性がある。そうなると、阪神が唯一負け越したドラゴンズがライバルになるんじゃないですか。
中西:中日は昨季4位だけど、間違いなく上がってくるな。本拠地にホームランテラス席ができて外野フェンスまでが近くなるから、1年の半分をそこで戦う中日は本塁打数が増えて有利やと思う。
片岡:以前から要望してたことなんです。ホームランが増えると打者はノります。チームの得点能力が上がったら成績も上位に来る可能性は大ですよ。
中西:ただ、脅威にまでなるかどうか。相手があるから独走とは言わんけど、阪神の敵は自らのコンディションづくりやと思う。日本一を逃したことは球児にも“目標が残ってていいやんか”と伝えてあります。達成するのを楽しみにしています。
(了。前編から読む)
【プロフィール】
中西清起(なかにし・きよおき)/1962年、高知県生まれ。野球評論家。高知商、リッカーを経て1983年ドラフト1位で阪神入団。日本一となった1985年はダブルストッパーとして活躍。引退後は一軍投手コーチとして高校の後輩の藤川球児を大成させ、リリーフ投手陣「JFK」を完成させた。野球指導者・解説者・評論家として活躍中。
片岡篤史(かたおか・あつし)/1969年、京都府生まれ。野球評論家。PL学園、同志社大を経て1992年ドラフト2位で日本ハム入団。中心打者として活躍し、2002年にFAで阪神へ移籍。2005年のリーグ優勝時は代打で貢献した。2006年に現役引退。PL学園で同級生の立浪和義氏の中日監督時代はヘッドコーチとして支えた。プロ野球解説者として活躍中。
※週刊ポスト2026年1月16・23日号
