山本昌氏
工藤:今のように100球で交代なら中4日でいけるな。
山本:藤浪(晋太郎、現DeNA)が(阪神時代に)金本(知憲)監督に160球投げさせられて話題になったことがあったけど、僕の初完封は160球ですから。
工藤:俺なんか延長12回で190球近く投げたよ。
山本:しかも昔の西武のピッチャーって、六本木で遊んで寝ないで投げたって本当ですか?
工藤:ナベ(渡辺久信)ちゃんも俺も六本木からタクシーで帰って寝ないで投げたことある。
山本:デイゲームじゃないでしょ? 勝ったんですか?
工藤:ナイターよ。ナベが先に勝って「工藤さん、寝ないで勝てますよ」って。次は俺が完封して「おい、ナベ、勝てるな」と。でも、次にナベが寝ないで投げたらボコボコに打たれて「やっぱ寝なきゃダメ」って話になった(笑)。
(第2回へ続く)
【プロフィール】
工藤公康(くどう・きみやす)/1963年、愛知県生まれ。1982年に西武ライオンズに入団。ダイエー、巨人、横浜などに在籍し、14度のリーグ優勝、11度の日本一に輝く。2011年に引退。現役通算224勝142敗3セーブ。2015年にソフトバンク監督に就任し、7年間で日本シリーズを5度制覇した。
山本昌(やまもと・まさ)/1965年、神奈川県生まれ。日大藤沢高から1984年に中日入団。3度の最多勝を獲得した。41歳でのノーヒットノーラン、49歳での勝利など数々の最年長記録を打ち立て、2015年シーズンを最後に50歳で引退。現役通算219勝165敗5セーブ。
取材・構成/松永多佳倫(ノンフィクション作家)
※週刊ポスト2026年1月30日号
