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もはや巨人戦中継もドル箱ではなくなった(時事通信フォト)
巨人戦のデーゲーム中継が視聴率2%台… 地上波からプロ野球が消える日
 6月25日、ヤクルト対巨人戦のフジテレビでの中継が物議を醸している。14時30分に放送を開始したものの、解説者の工藤公康と山本昌の野球人生を振り返ったり、ゲストの元SMAP中居正広にコメントを求めたりして、22分間も肝心の試合を映さなかったのだ。ようやく本来の“中継”が始まった時には、既に巨人が6対0と大量リードしていた。 視聴者からは“余計な演出”と不満の声も多数出ているが、なぜフジテレビはこうした演出をしたのか。キー局関係者はこう読む。「野球中継はもう15年以上前から視聴率を取れない上に、今年になってデーゲーム中継の数字がものすごく悪いんですよ。だから、焦りがあったんでしょう。開幕直後の視聴率はそんなことなかったんですけどね。巨人対中日の開幕第2戦(3月26日)は5.5%、第3戦(3月27日)は4.8%でした(視聴率は世帯。ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)。 しかし、同じカードの5月14日土曜は3.4%、15日日曜は2.6%まで下がった。“伝統の一戦”である巨人対阪神でも4月30日、5月1日がともに4.0%でした。世帯で2%台はあまりに低過ぎる。そういう数字を知っているので、フジテレビは『何かを変えなければ』と試合以外の演出に走ったのでしょう。フジに限らず、日本テレビも昨年『配球王 サバイバルナイター』などをして物議を醸しました」 とはいえ昨年までの中継では、こうした演出はそこまで多くはなかった。しかし、視聴率低下によって今年はそうもいかなくなったようだ。日本テレビは6月5日(日曜)の巨人対ロッテ戦の中継で、球速や打球の角度などを示す『トラックマン』のデータをリアルタイムで紹介したが、必要以上に伝え過ぎたのか、ネット上では多数の視聴者から『何度も何度もうるさい』と指摘されていた。「地上波で野球中継をそのまま流しても正直、数字が取れないんです。そのため、各局がいろいろな工夫をしている。しかし、ファンからは『普通に試合を見せてくれ』と抗議の声が上がる。彼らはおそらくCSやネットの中継にシフトしていくことでしょう。野球に興味ない人は元々見ないから、結局スタッフが工夫して新しい何かをしてプラスになることって、ほとんどない。そうわかっているけど、数字が上がらない番組を何の工夫もせずに放送するわけにもいかない。スポーツ班は、すごいジレンマがあると思います」野球中継の視聴者は70歳以上が主流か 1990年代まで巨人戦のナイター中継は視聴率20%を常時獲得していた。しかし、徐々に数字を落としていき、2006年以降は年々放送が減り、近年では地上波のゴールデンタイムでのプロ野球中継はほぼなくなった。 それでも時折ナイターを、週末には頻繁にデーゲームを放送する理由は、数字の取れる日本シリーズの中継権を獲得するためだった。だが、近年はそれさえもドル箱コンテンツではなくなっている。「6試合中5試合が1点差の名勝負を繰り広げた昨年のヤクルト対オリックスでさえ、最後の第6戦以外は1ケタでしたからね。これでは局に旨味がない。しかも、野球の主な視聴者はM3(男性50歳以上)なんですよ。今のテレビ局が重視する“コア層”から外れている。野球は若者に見られていないんです。 M3が野球中継の視聴率を支える傾向は、20年前から変わっていない。当時から10代から30代前半の数字は低かった。その頃の若者は今、30代から50代になっている。50代になって急に野球を見るとは考えづらいですから、現在の野球中継の視聴者はM3と言っても、おそらく70歳以上が主流だと推定できます。今の状態が続けば、近い将来日本シリーズを含めてプロ野球が地上波から完全に消えてしまう可能性もある」 サッカーのW杯予選を有料放送のDAZNが独占放送するなど、昨今のスポーツ中継は必ずしも地上波テレビの無料放送で見られるわけではなくなっている。その波が着実にプロ野球にも押し寄せているのかもしれない。
2022.06.26 16:00
NEWSポストセブン
『第59回ギャラクシー賞』を受賞
ドラマ『拾われた男』出演 草なぎ剛が語る“運”「ぼくは本当に恵まれている」
 俳優としてノリにノっている草なぎ剛(47才)。行く先々で共演者から影響を受けて、感性を養っているんだとか。どんどん進化していく草なぎが次に挑むのは「運を拾う男」の兄! 放送作家でコラムニストの山田美保子さんが舞台裏を聞きました!スタッフや監督、共演者とのご縁があっての結果山田:まずは『第59回ギャラクシー賞』の「テレビ部門個人賞」受賞、おめでとうございます! 大河ドラマ『青天を衝け』(NHK)での徳川慶喜役の演技が評価されたというのは、改めて、どういうお気持ちですか?草なぎ:うれしかったですよ〜。いやぁ、本当にありがとうございます。個人にいただいた賞ではありますが、もちろんぼくひとりの力ではない。撮影中のこととか、主演の吉沢亮クン(28才)をはじめ共演者の皆さんへの感謝の気持ちでいっぱいだったところにサプライズで(慶喜の側近・平岡円四郎を演じた)堤真一サン(57才)が花束を持って駆け付けてくださって……。思わずハグしてしまいました。 堤サンはね〜、(『青天を衝け』の)撮影中よく変顔をしてぼくの笑顔を引き出して、リラックスさせてくれてたんですよ。単にふざけているだけだったのかもしれないけど(笑い)。山田:現場で剛クンがいかに愛され、役者として敬われているのかは昨年7月10日の『土曜スタジオパーク』(同)でもよくわかりました。(慶喜の父・徳川斉昭を演じた)竹中直人サン(66才)が「あなたの慶喜を見守っています」とおっしゃっていた。 ドラマ『ペペロンチーノ』(同)で妻役だった吉田羊サンも「せりふじゃなくて言葉」「演技じゃなくて自然」「役のために自分の体を差し出している」と剛クンの演技を絶賛していましたね。草なぎ:ありがたいです。だからぼくはね、本当に恵まれているんだと思うんです。繰り返しになるけれど、そういうふうに皆さんが言ってくださるのは、自分だけの力ではない。(『第44回日本アカデミー賞』で最優秀主演男優賞を受賞した)映画『ミッドナイトスワン』なんかもそうなんですけれど、ぼくをその作品へと導いてくれたスタッフさんとか、現場で生かしてくれる監督さんや共演者の皆さんとのご縁があってのこうした結果ですから。山田:ご縁といえば、お金もツテもなかった俳優志望の男性が強運と縁に恵まれて他人に“拾われ”続けることで夢も恋も掴んでいくドラマ『拾われた男』(ディズニー公式動画配信サービス、ディズニープラス「スター」、NHK BSプレミアム)が6月26日からスタートしますね。草なぎ:はい、岡田(准一)クン(41才)主演で堤(真一)サンも出演していた『SP 警視庁警備部警護課第四係』(フジテレビ系)で脚光を浴びた俳優の松尾諭クン(46才)の自伝的エッセイがドラマ化されたんだよね。 実際、『SP』まで松尾クンは目立たない役者で、ぼくはその松尾クンのお兄ちゃん役。すべてがリアルで、ぼくにとっては初めての関西弁の役だったんで、そこは苦労したし、英語のせりふもあったんですよ。でも、すごく面白かった。お兄ちゃんが住んでいた家にも行ったし、たどった足跡を巡りながら撮影したのでね……。山田:そして松尾サン役は仲野太賀クン(29才)ですよね。いかがでしたか?草なぎ:いや〜最高でしたよ。やっぱりいまキテる役者さんの勢いっていうのは、見ているこちらも引き寄せられるようなパワーがあるんです。役の捉え方とか芝居とかが優れているというか、簡単な言葉でいうと、すっごくうまいというか。ホントに松尾クンにしか見えなかったもん。すごいと思って……。きっと、この作品は太賀クンの代表作になると思うなぁ。 太賀クンとは一緒にアメリカへロケにも行ったんですよ。ミシガン州のカラマズーという、自然は豊かですが、すごく寒くて、仕事じゃなかったら絶対に行かないようなところ(苦笑)。周りに何にもないから、二人でスーパーに買い出しに行って、一緒にカレーとか作ったりして、ずっと自炊していました。 太賀クンはインドに一人旅をしたことがあるそうで、すごい適応能力があるの。入国審査のとき、ぼくが英語できないから止められちゃって困り果てていたら太賀クンが飛んできてくれてね。助かりました。「ミシガン」は、(主演舞台)『アルトゥロ・ウイの興隆』のせりふにあった場所。それもご縁ですね。山田:「カラマズー」、ちょっと検索していいですか? へ〜、オペラやジャズ、ポップ・カルチャーの中にこの地名が出てくるんですね。あ! 剛クンもご愛用のギター『ギブソン』(楽器メーカー)発祥の地なんですね!! すごい! これもご縁ですね。草なぎ:そうなんですよ〜。いまはもうないんだけど80年代前半くらいまでは工場があったところなんですよ。でも太賀クンとはギターではなく、フィルムカメラや写真の話ばっかりしてました。 彼は写真がすごく好きで、たくさん撮ってくれたんです。撮り方とか、どんな“キャメラ”がいいとか、そういうことにも詳しいので、ぼくもだんだん興味が湧いてきちゃって、帰って来てからもいろいろ調べてて……、それが楽しいのよ! 知らないことを少しずつ理解するプロセスは本当にワクワクするよね。 で、太賀クンが愛用しているキャメラを『メルカリ』で見たんだけど、これがけっこう高いの。あとで今日のカメラマンさんに聞いてもいいかな。ぼく、真剣に買おうと思ってるんで。大賀クン、吉沢クン、神木クンたちの世代は吸収力がハンパない山田:(稲垣)吾郎サン(48才)に続いて、剛クンのお宅に“暗室”ができるのも時間の問題ですね(笑い)。『拾われた男』では松尾サンの“運命の女性”役を伊藤沙莉チャン(28才)が演じますね。草なぎ:沙莉チャンともご縁を感じますね。彼女がまだ小さかったとき、そんなにたくさんじゃないけれど、ドラマ『僕の歩く道』(2006年10月期・関西テレビ・フジテレビ系)に出てくれてたんで、よく覚えています。 やっぱり、あの声はステキですよね。それに子役からやられているからこその瞬発力もあるし、いつどんなときでも演技がしっかりしている。でもカメラが回っていないときは本当に気さくだし、飾りっ気がなくてキュート。唯一無二のカンジがします。それこそ『メルカリ』のCMでもご一緒しているし“ご縁”ですよね。 お兄さんの(オズワルド)伊藤俊介サン(32才)は“うさかめ”(『草なぎやすとものうさぎとかめ』〈読売テレビ〉)に出てくれてるんですよ。そんなことも含めて沙莉チャンともけっこう話しますね。太賀クンと沙莉チャン、いまもっとも輝く二人と一緒にやれて、ぼくは本当にラッキーですよね、うん。山田:ラッキーといえば、前回、この連載に登場してくださった2021年10月、“うさかめ”の話になって、「すごく楽しいからレギュラーになるといいなぁ」と剛クンが言っていたら本当にそうなりましたね。海原やすよサン(46才)・ともこサン(51才)と剛クンとの相性がすごくいいことが画面から伝わってきます。先日は『ななにー』(『7・2新しい別の窓』ABEMA)のゲストにもいらして。草なぎ:そうそう、ぼくはよく存じあげなかったんだけど、お二人は関西ですごい人気だし大御所なんだよね。「剛クンはそこにいてくれるだけでいい」って言われて、ホントにその言葉に甘えちゃってる。ひたすら、楽しくてホッとできる時間ですね。山田:でも、そのほかの現場では後輩の俳優さんの方が多くなってきているのではないですか?草なぎ:確かにそうなんですけれど、そういうことは関係ナシに、ものすごい刺激や影響を受けて、後々、自分の中で彼らとともにできた経験がどんどん広がっていくのを感じますね。仲野太賀クンや吉沢亮クン、そしていま『Renta!』のCMでご一緒している神木隆之介クン(29才)はみんな同世代なんですよ。 神木クンのことは小さいときから見ているけれど、吸収力がハンパないなって思うんですよね。で、彼らもまた、ぼくの活動をずっと見てきてくれているので、そんなに話さなくても、すぐにわかり合える。それより下の世代になると、ぼくのことを知らなかったりする。「お母さんから聞きました」とかね(苦笑)。山田:エ〜ッ!? 『ワルイコあつまれ』(NHK Eテレ)で勉強してもらいましょ。草なぎ:そうだね、そうしよう(笑い)。構成/山田美保子『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ〜テレ)、『アップ!』(同)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。撮影/田中智久※女性セブン2022年7月7・14日号
2022.06.26 11:00
女性セブン
バンド活動がいちばん楽しいと語っていた綾野
東京五輪のない今年も?『オールドルーキー』など夏ドラマのスタートが早くなっている理由
 これから最終回を迎える春ドラマもある中、夏ドラマが続々とスタートを切っている。この夏、例年より早くスタートをする夏ドラマが増えているのだ。いったいなぜか? コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんがその背景を解説する。 * * * 26日夜、日曜劇場『オールドルーキー』(TBS系)の第1話が放送されます。「あれ?もうはじまるの?」と思った人もいるのではないでしょうか。 30日に最終話が放送される『やんごとなき一族』(フジテレビ系)など、まだ終了していない春ドラマが少なくない上に、『オールドルーキー』はホームページの「はじめに」に“2022年7月期の日曜劇場”と書かれているように、本来は7月スタートの作品。通常、日本の連ドラは1月、4月、7月、10月の第1週から第4週の間でスタートし、なかでも最も多いのは第3週あたりだけに、「早いな」と感じて当然なのです。 しかし、それ以外の作品を見ても、6月25日に『空白を満たしなさい』(NHK、土曜22時)、30日に『量産型リコ ―プラモ女子の人生組み立て記―』(テレビ東京系、木曜24時30分)がスタート。 7月に入ってからも、1日に『晩酌の流儀』(テレビ東京系、金曜24時52分)、2日に『彼女、お借りします』(ABC・テレビ朝日系、土曜26時30分)、4日に『星新一の不思議な不思議な短編ドラマ(NHK、月~木曜22時45分)、5日に『ユニコーンに乗って』(TBS系、火曜22時)、6日に『テッパチ!』(フジテレビ系、水曜22時)と『みなと商事コインランドリー」(テレビ東京系、水曜24時30分)、7日に『六本木クラス』(テレビ朝日系、木曜21時)と『オクトー~感情捜査官 心野朱梨~』(読売テレビ・日本テレビ系、木曜23時59分)、8日に『石子と羽男 ―そんなコトで訴えます?―』(TBS系、金曜22時)と『雪女と蟹を食う』(テレビ東京系、金曜24時12分)。 11日に『競争の番人』(フジテレビ系、月曜21時)と『赤いナースコール』(テレビ東京系、月曜23時6分)、12日に『プリズム』(NHK、火曜22時)と『運命警察』(テレビ東京系、火曜24時30分)、13日に『刑事7人』(テレビ朝日系、水曜21時)、14日に『遺留捜査』(テレビ朝日系、木曜20時)、『純愛ディソナンス』(フジテレビ系、木曜22時)と、大半が7月第2週までにスタートします。 主要作で7月第3週以降にスタートするのは、16日に『初恋の悪魔』(土曜22時)、20日に『家庭教師のトラコ』(水曜22時)、24日に『新・信長公記 ~クラスメイトは戦国武将~』(日曜22時30分)を放送する日本テレビ系の3作と、18日に『魔法のリノベ』(月曜22時)を放送するカンテレ・フジテレビ系の1作のみです。 なぜ今年の7月期ドラマは、これほど早いスタートなのでしょうか。夏休み前に視聴者をつかんでおきたい 実は昨年6月21日に『ナイト・ドクター』(フジテレビ系、月曜21時)が異例の早期スタートをしていました。さらにその他の作品を見ても、ゴールデン・プライムタイムの過半数が7月第1週にスタートするなど、過去最速の早さだったのです。 ただ昨年は、「東京オリンピックが7月21日~8月8日に開催される」という特殊事情があり、「早めにスタートして開幕前に視聴者をつかんでおこう」という狙いがありました。実際、各ドラマ枠が昨年だけは他のクールより1~2週早くスタートしていたのです。 では東京オリンピックのない今年は、なぜ早いのか。 まず冒頭に挙げた『オールドルーキー』に関しては、、9月開催予定だったアジア大会の放送を想定(延期が決定)した編成と言われています。また、7月10日に参議院選挙の特番が放送されて休止を余儀なくされるため、その前に2話分を放送して視聴者をしっかりつかんでおきたいところ。さらに、17日と24日は22時から『世界陸上オレゴン』が放送されることから、「スポーツがテーマの同作から継続視聴が期待できる」などの思惑もあるでしょう。 一方、他の作品に関して見逃せないのは、昨年あたりから業界内で「スタート時期は早いほうが望ましい」「特に夏ドラマはそのほうがいい」という声がささやかれていたこと。その最たる理由は、コロナ禍による撮影中断や放送スケジュールのズレなどをできるだけ回避したいからです。 放送だけでなく、撮影そのものを早めにスタートさせ、万が一、何回か放送中断することになってもクール内で放送を終われるようにしているのです。また、「メインキャストとなる人気俳優と、スタジオやロケ地などを確保する」という観点も、早い段階から動きはじめる理由の1つでしょう。 もともと夏は、学生も社会人も夏休みがあるほか、レジャーや大型イベントなどで外出の機会が増えやすく、毎週の継続視聴が求められる連ドラにとっては最も厳しい季節。つまり早期のスタートには、「本格的な夏休みやイベントなどがはじまる前にしっかり視聴者をつかんでおきたい」という意図があるのです。特に今夏はコロナ禍以降、3年ぶりに旅行やイベントなどの盛り上がりが予想されているだけに、各局の対策が求められているのは間違いありません。昨夏の『ナイト・ドクター』が好例に 連ドラのスタート時期が早くなっている背景には、「ジャンルやテーマ、出演俳優のかぶりをフォローする」という、もう1つの理由があります。「『またこのジャンル?』などと思われないために、他局より先に出しておきたい」というのがテレビマンの本音。 しかし、今夏のラインナップを見ると、「スポーツマネジメント」「戦国武将のクローン高校生」「公正取引委員会」「家のリノベーション」「陸上自衛隊」「家庭教師」「韓国ドラマのリメイク」「教師と生徒の禁断愛」「町のトラブルを解決」「捜査権を持たない警察職員」など、作品ジャンルやテーマがバラけていて、ほぼかぶりはありません。 古くから夏ドラマは冒険や実験の要素を含む作品が多かったものの、これほど作品ジャンルがバラけるのは記憶がないほどだけに、今夏に関しては「かぶり」がどうこうではなく、「早めに出してインパクトを与えておきたい」という狙いではないでしょうか。 また、春ドラマから夏ドラマの移行期は、冬ドラマから春ドラマ、夏ドラマから秋ドラマの改編期より大型特番や新番組などが少ないことも含めて、「早く放送しようと思えば調整できる」という点も、早期スタートにつながった理由の1つです。昨夏に放送された『ナイト・ドクター』の早期スタートが視聴者に受け入れられたこともあって、今年の結果が悪くなければ、来年以降も夏ドラマは今年と同等以上の早さで第1話が放送されていくでしょう。【木村隆志】コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月30本前後のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演し、番組への情報提供も行っている。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。
2022.06.26 07:00
NEWSポストセブン
『ロンバケ』『29歳のクリスマス』…いま90年代の名作ドラマにハマる若者たちの声
『ロンバケ』『29歳のクリスマス』…いま90年代の名作ドラマにハマる若者たちの声
「最近のテレビはつまらない」という声を耳にするようになって久しい。その一方で、動画配信サービスなどを通して過去の名作ドラマを手軽に見られる環境が整ったことで、「ドラマ黄金期」と称される1990年代の名作ドラマに興味を持つ若い世代もいるようだ。【写真】当時注目されたY2Kファッション。厚底ブーツを履く女性たちも多かった 彼ら/彼女たちに話を聞いたところ、特に惹かれているのが、「月9」を中心としたフジテレビの名作ドラマの数々。放送当時は生まれたばかり、あるいは生まれる前で、もちろんリアルタイムでは見ていないが、どんなところに魅力を感じているのか。『ロンバケ』に「キュンキュンが止まらない」 メーカーに勤める20代女性・Aさんは、同僚と木村拓哉の話をしたことをきっかけに、90年代ドラマを見るようになったという。「同僚が、『昔のキムタクの恋愛ドラマにハマっている』と興奮した様子で語ってきたんです。私からすると、木村拓哉はどん底から立ち上がるようなドラマの印象が強くて、恋愛モノの印象は薄かったので、ピンときませんでした」 そこで勧められたのは『ロングバケーション』(1996年/フジテレビ系・以下同)だった。Aさんは、同僚が約25年前の作品に夢中になっている理由が最初わからなかったが、見始めたらすっかりハマってしまったという。「まず、オープニングがおしゃれでびっくりしました。主題歌もいいし、挿入されるタイミングが絶妙。木村拓哉がかっこよくもかわいくもあって、衝撃的でした。携帯がない設定なので、新鮮な部分も多いですけど、年上女性と年下男性の恋愛関係でこんなにニヤニヤしてしまうとは(笑)。セリフ回しが少女漫画的だからでしょうか、キュンキュンが止まりません」(Aさん) その後、Aさんが40代の女性上司に『ロンバケ』を見たという話をしたところ、大いに盛り上がったという。「ランチに行った時にたまたま『ロンバケ』の話をしたら、上司はリアルタイムで見ていたようで、めちゃくちゃ盛り上がりました。カラオケで90年代ソングを歌った時のような感覚ですかね。往年の名作を通して、世代を越えたコミュニケーションができるのもいいなと思いました。同僚と上司から次は『あすなろ白書』(1993年)か『ラブジェネレーション』(1997年)を見るように言われました」(Aさん)『29歳のクリスマス』で共感した働く女性の生きづらさ IT企業に勤務する20代女性・Bさんが、「何か面白いドラマありませんか?」と大学時代の先輩に尋ねたところ、『29歳のクリスマス』(1994年)を紹介された。「テレビは大きいし、電話は公衆電話でテレフォンカード。すごいレトロ感ですが、羨ましいところもありました。仕事も恋も全力で、友達とも直接会って話しているところにも、人間としてのエネルギーを感じました。かたや私は在宅勤務で部屋にこもって、LINE通話で友人と話をしていて、なんだかあっさりしている。昔は今より不便で煩わしい部分はあると思いますけど、人とのつながりが濃くて幸せそうに見えました」(Bさん) 作中の働く女性の扱いには、考えさせられるところがあったという。「約30年前の、日本のアラサー女性の差別的な扱いというか、社会的な立ち位置がひどくて、笑っちゃいました。ただ、今は女性に対して理解があるような雰囲気だけど、根っこはそんなに変わってないかも。 ドラマの中では、女性は家庭に入った方が幸せみたいな価値観が残る時代に、バリバリ働く女性の生きづらさみたいなものが描かれていましたが、私も共感できました。仕事が楽しいのに、周囲から結婚はどうなのかとか、プレッシャーを与えられることも多いので……。かっこいい女性つながりで今は、『きらきらひかる』(1998年)を見ています」(Bさん)『踊る大捜査線』は「飛ばさず見られる」 広告代理店に勤務する20代男性・Cさんは、『踊る大捜査線』(1997年)にハマっている。「よくある警察ものだと思っていましたが、なんで今まで知らなかったのかと思うほど素晴らしいドラマでした。ストーリーのテンポが良くて、ギャグとシリアスが絶妙。ドラマや映画を“飛ばさないで見た”のは久しぶりでした。織田裕二演じる青島俊作の生き方も好き。リスクを恐れないで自らの信念を通すのは難しいことですが、先が見えない今みたいな時代にこそ大切な生き方だと感じました。仕事のやる気がない時に見ると元気になれる作品です」(Cさん) いまの若い世代も魅了する往年の名作ドラマの数々。彼ら/彼女たちの感想を聞いて、リアルタイムで見た世代の中にも、あらためて見直してみたくなった人もいるかもしれない?
2022.06.24 16:15
マネーポストWEB
『相棒』起用が発表された寺脇康文
寺脇康文の『相棒』再登板が示した「不仲説」のウソと“消えた”相棒候補たち
 水谷豊主演の人気ドラマ『相棒』の新シリーズに、“初代相棒”の亀山薫を演じた寺脇康文が出演することが発表された。予想外の名前に多くのファンが沸いた。『相棒』ファンというコラムニストで放送作家の山田美保子さんが、これまで浮上していた“5代目相棒”候補たちの名前とともに新作の注目ポイントについて綴る。 * * * 中村倫也、山崎育三郎、尾上松也、松坂桃李、向井理、稲垣吾郎、長瀬智也、松下洸平、松田龍平、森田剛、福士蒼汰、竜星涼、町田啓太……。いずれも知名度が高く主演クラスのイケメン俳優ばかりである。彼らの共通点は、この半年程の間に、水谷豊主演のドラマ『相棒』(テレビ朝日系)の“5代目相棒”候補として名前が取沙汰されたことだ。 果たして23日早朝に情報解禁されたのは、まさかの寺脇康文。そう、2000年の放送開始から2007年までの8年にわたり、水谷の初代相棒を務めた「亀山薫」こと寺脇だったのである。 そういえば最近、平日午後の再放送では、寺脇出演のseason1~season7を多く見かけたような……。“匂わせ”だったのだろうか。いや、4代目相棒の反町隆史が昨年11月24日の放送で、寺脇の出演回数を抜くまで、“124回”の記録を保持していたことと、ファンの印象に残る「名作」が多かったからなのかもしれない。“5代目相棒”について、テレビ朝日の局内では箝口令が敷かれていたという。当然、情報番組で話題にすることもタブーだった。それは筆者が出演する系列局のメ~テレ(名古屋テレビ放送)の『ドデスカ!』や『アップ!』などでも同様で、「週刊誌などで記事化されたものを扱うのはいいけれど」一般の方のSNSやネットニュースなどにアップされた荒唐無稽唐な話は「扱わないように」という暗黙の了解事項があった。つまり、好き勝手な予想はほどほどに…ということだ。向井理、稲垣吾郎、福士蒼汰が有力視されたが… それでも、何度か、“5代目相棒”予想を番組で取り上げた。冒頭に記した人気俳優の中で、頻繁に名前が取沙汰されたのは向井理、稲垣吾郎、福士蒼汰、そして町田啓太の4人。いずれもスーツがよく似合う長身のイケメンだ。向井や稲垣は華があるというだけでなく、近年、2枚目半の役どころも上手くこなしていて、3代目相棒の及川光博とキャラクターでかぶる部分があるとも言われた。だが、向井は7月8日に本公演が開幕する舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』で藤原竜也、石丸幹二とトリプルキャストでハリー・ポッターを演じることが決まっている。10月開始の『相棒』とはスケジュールがドン被りであることから、今春、5代目相棒候補から名前が消えた。 稲垣は…というと、テレビ朝日では1998年と2000年に「土曜ワイド劇場『名探偵明智小五郎』」に主演。2013年にはKis-My-Ft2の玉森裕太主演の「金曜ナイトドラマ『信長のシェフ』」に特別出演、さらには2016年の『不機嫌な果実』に出演した印象が筆者には強い。だが、2017年9月、「新しい地図」として活動し始めてからはテレ朝のみならず、民放局のドラマ出演はまだゼロ。色々考え始めると、「ないのかなぁ?」という結論に至る。 そして福士蒼汰が「大本命」と言われ続けたのは、4代目相棒の反町隆史と所属事務所が同じだからである。筆者は2021年10月期、福士が綾野剛主演のドラマ『アバランチ』(関西テレビ・フジテレビ系)で県警刑事部長の息子で警察官を演じた際、3代目相棒の成宮寛貴と重ね合わせて見ていたこともあり、個人的にも本命視していたものだ。が、福士でもなかった。 最後に名前が出てきた町田啓太は、水谷豊の監督作品第3弾となる映画最新作『太陽とボレロ』に出演。水谷が町田のことを絶賛しているという記事が多く見られたり、PRのため、二人の対談なども行われたりした。その流れで5代目相棒説が急浮上したのである。が、7月期、『テッパチ!』(フジテレビ系)に主演する町田。スケジュール的に10月期の『相棒』出演は難しい。松嶋菜々子、仲間由紀恵ら女優の名前も 実は5代目相棒には、松嶋菜々子や仲間由紀恵ら、女優の名前も挙がっていたのである。松嶋は「反町のプライベートでのリアル相棒」というシャレをこめた報道だったと思う。そして既にレギュラーの仲間由紀恵は『相棒』ファンの間から「そもそも名前が違う」と最初から否定的にみられていた。というのも、亀山薫(かめやまかおる=寺脇)、神戸尊(かんべたける=及川)、甲斐亨(かいとおる=成宮)、冠城亘(かぶらぎわたる=反町)と、これまで『相棒』の役名はすべて、「か」で始まって「る」で終わる名前ばかりだったのだ。仲間の役名は社美彌子(やしろみやこ)。この名前では無理だ。 そもそも、「か」で始まって「る」で終わる名前が、他にあるのだろうか…とファンによる“大喜利”に限界が生じていたところ。そうこうしている内に、誰も予想していなかった「亀山薫」こと寺脇康文の再登板が発表されたのである。 2代目~4代目までが着用していたパリッとしたスーツではなく、Tシャツにジャンパーという軽装で、エリートでもインテリでもない亀山は、水谷演じる杉下右京とは全く異なるキャラクター。もっとも身体を張る“相棒”でもあった。 そんな寺脇が『相棒』を卒業した約14年前には、水谷との不仲説がでたり、「こんなにスケジュールをおさえられていたら他の仕事ができない」と寺脇が不満を抱いているとのウワサがでたりしたものだ。 が、寺脇の再登板で不仲説はガセネタということに。「他の仕事」について、この14年、ドラマ、映画、舞台に精力的にこなしてきた。再放送がいまも高視聴率ゆえ、『相棒』のイメージはゼロにはならなかったし、「やっぱり亀山薫時代の『相棒』が面白かったし大好きだった」という声もなくならなかったが、寺脇は存分にやりたい仕事をして、『相棒』に還ってきたのである。 寺脇の復帰で、及川や反町、さらには六角精児、浅利陽介、そして成宮の再登場もあるかもしれない…と『相棒』ファンから早くも期待の声があがっている。なんといっても楽しみなのは、川原和久演じる伊丹憲一が亀山をどう迎えるのかだろう。 そして寺脇には、4代目相棒の反町隆史に抜かれた歴代最長記録を再び抜き返すことにもなりそうだ。2クールの放送が予定されている『相棒 season21』の開始が楽しみでならない。◆山田美保子 『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ~テレ)、『アップ!』(同)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)などに出演中。CM各賞の審査員も務める。
2022.06.24 07:00
NEWSポストセブン
若き俳優時代はどんな人物だった?
出川哲朗を初めてテレビ起用したプロデューサーが語るその魅力「質素だけど美しい」
 7月放送のNHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』の出演が決定した出川哲朗(58)。リアクション芸人として名を売り、体を張った芸が馬鹿ウケするも、好感度が高いとは言い難かった男は、一体どうやって“驚異の人気者”になったのか。近しい関係者に取材すると、驚くほどアツい姿が明らかに──。【全3回の第3回。第1回から読む】 * * * 芸人としての出川の強みはどこにあるのか。出川を初めてテレビに起用した、元フジテレビのプロデューサーでワタナベエンターテインメント会長の吉田正樹氏は、「笑いの神に愛されていると感じた」と話す。「『ウッチャンナンチャンの誰かがやらねば!』(1990年、フジテレビ系)を始める時に、ウッチャンナンチャンもまだ芸能界に友達がいないから“劇団仲間でいいか”ってことで出川を起用した。 彼は最初、何をやっていいかわからない状態で、気分は完全にアマチュアだったけど、体を張ったゲームでは“奇跡を起こす男”としてすごく重宝しました。例えば、回転するローラーの上にクリームが塗ってあって、そこに鉄球(スチロール製)がぶつかってきて、落っこちる。運がない人はそのままボトンと落ちるんだけど、彼は1回滑って、ローラーで頭を打って、真っ逆さまに落下していく。彼が起こす“奇跡”には何度も助けられました」 その後、出川は『気分は上々。』『ウリナリ!!』などで場数を踏み、『お笑いウルトラクイズ』で大きな転機を迎えることになった。「“笑いの神の寵愛”と“過酷な人生”が成果をもたらしてくれたのだと思う。いじめられている人の気持ちがわかるんですよね、彼は。それがテレビという表現方法に合っていた。だから欲しい時に欲しい表情、画をくれるんです。神の采配としか言えないくらいにぴたんとハマる。 演劇的な段取りは全然できないし、トチリはするし、セリフも忘れるし、無駄な動きをする。まったくなっていないんだけど、間違いなく笑いの神には愛されているなと何度も思いました」(吉田氏) 出川自身、2018年に『A-Studio』(TBS系)に出演した際、『お笑いウルトラクイズ』での思いをこう明かしている。「収録中、『たけちゃん、これからもよろしくな』と言ったら、『調子に乗んじゃねぇ』とボコボコに。ひな壇から他の芸人も下りてきて、みんなにボコボコにされながら、心のなかでは『みなさん、ありがとう。やっと認められた。これで芸人出川として世に出られる』と嬉しい気持ちだった」もはや抱かれたい かくて俳優から芸人に転じた出川だが、女性誌の「抱かれたくない男ランキング」の常連でもある。かつて出川とともに「抱かれたくない男ランキング」のトップを争った松村邦洋(54)が言う。「出川さんが“ウザい”と言われるのは、愛情の裏返しですよね。愛されているからウザいっていうのもあるし。それにやっぱり“人柄がいいなあ”と思います。気取らないというか、(テレビで観る)あのままのスタンスで30年以上生きている。そろそろ“抱かれたい男ランキング”のほうでのランク入りも間違いないんじゃないか。魅力的な男だと改めて思いますね」 周囲の証言によれば、「嫌われ者」の時も「国民的人気者」になっても、出川は何も変わっていないことになる。 世間の評価が大きく変わったように見える一因として、“芸人が芸を語ること”にコンテンツとしての価値が生まれたことが挙げられるのかもしれない。芸人がネタを披露するだけでなく互いのキャラクターをいじり合い、それを視聴者が楽しむスタイルの番組が登場し、定着。そのなかで、“出川のリアクションは高度な芸”と芸人たちが称賛し、“愛されエピソード”が紹介される。視聴者からの見え方は大きく変わったはずだ。 出川自身、『A-Studio』に出演した際、「やっていることは何も変わっていないけど、世間の反応が変わった」と話している。前出・吉田氏は、今の出川を見てこう評する。「たいしたもんだな、と心から言いたい。『自分でいいんですか』と彼は言うでしょうけどね。でも、そこがプロなんですよ。与えられたものに対して忠実に、答えを出し続けてきた。ラーメン職人が一杯一杯と向き合い、クリーニング店主が数多の洗濯物のシミと向き合う。それと同じように現場と向き合ってきたのが出川哲朗です。 質素だけど美しい。嘘がない。作りがない。誠実なんです。この先も出川哲朗は、集団の芸術としてのテレビ番組に欠かせないパーツのひとつであり続けるでしょう」 ずっとリアルガチを貫いてきた出川は、この先も変わらないのだろう。(了。第1回から読む)※週刊ポスト2022年7月1日号
2022.06.22 19:00
週刊ポスト
母方の祖父、母、そして自身ががんになった元プロレスラーの小橋建太(時事通信フォト)
腎臓がんになった元プロレスラー小橋建太が語る“がん家系”「娘のことが心配」
 日本人の死因の第1位で「国民病」とも呼ばれるがん。よく“がん家系”という言葉を耳にするが、がんの発生と遺伝の相関関係は世界中で長年の研究課題とされてきた。がんと「遺伝」や「家族歴」を巡る研究結果が次々と明らかになっているが、実際に「親子でがん」になった当事者はどう感じているのか。 中咽頭がんを患った俳優の村野武範(77)は、「母親ががんになっていたことは頭にありましたが、50代まで1日100本は吸っていたタバコのほうが気になっていたのも事実。2人に1人ががんになる今、何とも言えないという気持ちです」と語る。 親に罹患歴があっても、自身ががんになる前の心構えや罹患した時の気の持ちようは人それぞれのようだ。元フジテレビアナウンサーの露木茂(81)は、腎臓がんを医師から告げられた際、「母も胃がんだったし、関係あるのかなと思った」と語る。「79歳で腎臓がんを患うまではずっと健康体で、タバコを1日1箱吸っても、お酒を毎日飲んでも不調知らずでした。一昨年、耐え難い腹痛に襲われて入院、虫垂炎とわかって手術。その時の検査で、偶然腎臓がんが見つかった。言われてすぐ、母が胃がんで苦しんだことを思い出しました。先生から『ご家族でがんになられた方はいますか』と聞かれ、『母が胃がんで亡くなっています』と答えました。僕の周囲にも、がんになって医師に『身内にいるか』と聞かれた人がいます」 むしろ露木は父母から「丈夫な体」を受け継いだと思っていたという。「母も私と同じで、82歳で胃がんを患うまで健康体でした。75歳で入浴中に心臓麻痺で亡くなった父も、ずっと健康。私も79歳まで何の不調もなかったのは、父と母の強い体を引き継いだと思って感謝していました。息子が2人いますが、彼らもいたって健康で、心配はしていません」 一方で母方の祖父、母、そして自身ががんになった元プロレスラーの小橋建太(55)はこう言う。「10万人に約6人しかいない腎臓がんに罹ったのはチャンピオンベルトを奪い返したばかりの39歳の時で、『何で俺が』という思いでした。母方の祖父が80代で膵臓がんで亡くなり、母は僕が発症した翌年に大腸がんを患いましたが、当時はそのことを気にする余裕はありませんでした。 色々な医師に遺伝について尋ねましたが、がんのほとんどは環境的な要因が大きいと言われました。ただ言えることは、がんは2人に1人が罹り、3人に1人が亡くなる病気だということ。決して他人事ではありません。僕には娘がいて、彼女のことは少し心配に思うことがあります」 小橋が「娘のことが心配」と言う背景には、こんな思い出も影響しているという。「2007年12月の復帰戦の後に放送された僕の密着番組を見て、当時小学生の小児がんの男の子が主治医を通じて『会いたい』と言ってきたんです。彼は余命1年半で小学校は卒業できないと言われていましたが、中学生になった後、亡くなりました。 生前、彼から手術の痕を見せてもらった時、小さな体に傷痕がたくさんあって胸が詰まりました。がんになった苦しさや家族のつらさは経験したからこそわかります。だから僕は小児がんを支援するゴールドリボンを常に身に着けているのです」※週刊ポスト2022年7月1日号
2022.06.22 19:00
週刊ポスト
純烈の新メンバーに多くのタレントが手を上げた
純烈の新メンバーに多くの芸能人が立候補する理由 “優良企業”であることやリーダー酒井のプロデュース力も
 メンバーの小田井涼平の卒業にともない、“新メンバー”が注目されている「純烈」。これまで多くのアナウンサーや芸能人が立候補したことが話題を集めている。なぜ多くのタレントたちが純烈に入りたがるのか? コラムニストで放送作家の山田美保子さんが綴る。 * * * 発端は4月末、ライブ会場で「純烈」のリーダー・酒井一圭が発した「1人か2人か3人かはわからへんけど、何人か入れる。3人ではやらへん」だった。同月1日、メンバーの小田井涼平が年内いっぱいでグループを卒業すると発表したのに伴い、グループのプロデューサーでもある酒井は新メンバーを迎える構想があると漏らしたのである。 しかし公に募集告知をしたわけでもなければ、オーディションの予定を発表したわけでもない。なのに「『純烈』のオーディション」なるワードが広まることに……。その理由は5月11日に急逝したダチョウ倶楽部の上島竜兵さんへ向けた肥後克広の追悼コメント。「(寺門ジモンと)二人で『純烈』のオーディションを受けます」との一文が含まれていたからである。 以来、元アイドル、お笑い芸人、地方局のアナウンサーらが「純烈」への加入を切望。所属事務所への問い合わせが殺到したのだ。 その中には、初代「いいとも青年隊」であり、それより前には「劇団一世風靡」の前身「劇団零心会」に参加していた野々村真の名前もあった。『女性セブン』の直撃に対し、野々村は「昔はお昼の生放送(フジテレビ系『笑っていいとも!』)でお茶の間のアイドルとして全国津々浦々飛び回り、歌って踊ってウキウキウォッチングしていました。(中略)もう一度、新人の気持ちで頑張ります!」と超前向きに返答。それは当サイトでも報じられ、ネットニュースのトピックスに上がるほど話題になった。 その記事を元に、17日、野々村がコメンテーターを務める『アップ!』(メ~テレ)のエンタメコーナーが「純烈」の事務所に取材をかけた。「当初はマネージャーさんからコメントをもらう予定だったのに、リーダーの酒井さんが直々に対応してくれた」と担当ディレクターが驚いていた。そのコーナーに出演していた筆者もおおいに驚きながら、酒井から野々村への“返答”内容を生で見守った。リーダー酒井が挙げる新メンバーの条件 まず酒井が挙げる新メンバーの条件は「175cm~2mの背が高い人で、ある程度、歌って踊れる人が理想」。プロフィール上の身長が182cmで「最近、年取って少し縮んだけれど」と苦笑しつつも最初の条件をクリアした野々村は前のめりでパネルを見つめていた。これはサービスでもシャレでもないと理解した筆者は少なからず衝撃を憶えた。 続いての条件は「最も重要なのは内面。安いご飯をおいしく食べられる素朴な人柄」だ。これに対し、野々村は「妻(俊恵さん・旧芸名・坂上とし恵)が作る料理は美味しいんだけど」と恐妻家の一面を覗かせながら、「安いご飯、おいしく食べられますよ。大丈夫」と胸を張った。 いよいよ、野々村が「純烈」の新メンバーになれるか否かの酒井からの回答である。果たして、島貫凌アナウンサーの煽りでめくられたパネルには「先輩、申し訳ないです。野々村先輩は『いいとも青年隊』として時代を築いたレジェンド。『純烈』は、まだ名前が通っていない人が頑張る場所だと思っています!!」と。つまり結果は「NO」だったのである。 続いて酒井は、「『野々村真とハッピー&ピンク』のような新しい歌謡グループを結成し、一緒に歌謡界を盛り上げませんか? 絶対にマダムは応援してくれます」という“提案”まで示し、野々村の“天然キャラ”に期待をこめた。「えぇ!? ダメなの?」と納得がいかない野々村に改めて、なぜ「純烈」に入りたいのかを聞いてみたところ、1985年~86年、ソロ歌手としてシングル3枚、アルバム1枚をリリースしていたことを挙げ、当時のファンの前にもう一度、立ちたい…と。最後まで2枚目の顔で通した野々村真、本気で「純烈」加入を夢見ていたのである。 実は『アップ!』のオンエアよりも前、東京では上島竜兵さんが亡くなってから初めて『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』(ニッポン放送)にゲスト出演したダチョウ倶楽部の肥後克広と寺門ジモンが「『純烈』のオーディションに合格したんです」と明かしていた。実際にオーディションがあったか否かは定かではないが、直接リーダーの酒井に会って合否を確認したという二人は「合格です」と言われたと。それは忽ちネットニュースにあがった。 それについては同日夕方の『5時に夢中!』(TOKYO MX)でも話題になった。『~ビバリー昼ズ』を聴いていたというミッツ・マングローブは、ダチョウ倶楽部の「純烈」入りに未だ半信半疑の様子だった。が、同番組MCで元ニッポン放送のアナウンサーの垣花正が見た「純烈」の公式YouTubeで、リーダー・酒井が以前、上島竜兵さん率いる「竜平会」のイベントスタッフをやっていたという“縁”あってのことだと説明。ミッツもやっと納得していた。前述の追悼コメント後、酒井が「推すなって? 純烈は絶対推しますよ 」とツイートしていたのも、そうした縁があったからこそのことだったのである。“おひねり”や紅白出場など「優良企業」 それにしても、なぜ著名なタレントたちは「純烈」に入りたがるのか。『女性セブン』は、同グループが給料制で不況に強いことや、ギャラとは別にファンからの“おひねり”があること。そしてそれらはメンバーに均等に分配されること。加えて『NHK紅白歌合戦』に4年連続で出場する「純烈」は「優良企業」だと分析している。『紅白』出場は、演歌・歌謡曲の歌手にとって、翌年の営業の数やギャラに大きな影響を与えると言われてきた。2019年1月、一部週刊誌で報じられたスキャンダルを理由にメンバーの友井雄亮氏が脱退した際も、『紅白』への連続出場の旗を下げることなく、こだわり続けた彼ら。友井氏の単独会見後、残るメンバーが涙を浮かべながら対応した会見に筆者は行っているが、リーダー・酒井の意思は極めて固く、友井氏の将来を思いやりながらも、キッパリ決別して残るメンバーと共に前を向くことを記者らに明かす様子が印象的だった。果たして友井氏の脱退によるグループへのネガティブな影響は皆無だったのである。 その後、コロナにより、スーパー銭湯やコンサート会場でファンとの“密”な触れ合いを大切にしてきた「純烈」には真っ先に危機が訪れた。しかし、その都度、リーダーであり、プロデューサーでもある酒井を中心に「純烈」は、さまざまな発信をしてきたものである。「純烈」メンバーの多くは、戦隊モノに出演経験がある俳優だが、酒井だけは5代目“あばれはっちゃく”の子役出身。レスラーとして「マッスル」に継続参戦し、「プロレス名鑑」に載った後、前述のようにイベントプロデューサーになる。本拠地である『新宿ロフトワン』は確かに芸人から文化人までが個性的なイベントを数多く行ってきた。そこで、酒井はプロデューサーとしてのセンスや発想力に磨きをかけたと思われる。「純烈」結成を思い立ったのは、2008年で、2010年に『涙の銀座線』でデビュー。それから数年後、「純烈」をきっかけに「演歌男子ブーム」が起こり、多くのグループがデビュー。BSやCSには専門チャンネルや歌番組が誕生し、近年は「演歌第7世代」と呼ばれる若手の歌手も育ってきている。 振り返れば、酒井は名プロデューサーであり仕掛け人だったのである。さらには、『バイキングMORE』(フジテレビ系)をはじめ、何度かコメンテーターとしての酒井を見たことがあるが、腰が低く、決して人を傷つけない配慮にあふれたコメントに聴き惚れた記憶がある。 近年は文筆家としての一面をもち、2020年から開始した『婦人公論』の連載「酒井一圭のお悩み相談室」の流れで、2021年には単行本『純烈人生相談室 僕のお腹で、泣けばいい』を上梓。競馬で破滅し、複雑骨折で一時は歩行不可能と宣告されて、「山→谷底→谷底→谷底→ちょっと山…。自身、苦しい時代が長かったからこそ、大好きなんです、ひと様の悩み相談が」と記した酒井の人柄に惹かれ、「純烈」に加入し、共に盛り上げたいと思う有名タレントが後を絶たないのは、リーダー・酒井一圭の人心掌握力も大きく関係しているのではないか。 だからこそ、『アップ!』(メ~テレ)のスタジオにいる野々村真へも酒井自らが丁寧なコメントを寄せたのだろう。リーダーであり、名プロデューサー。そしてダチョウ倶楽部の肥後克広と寺門ジモンが何らかの形で「純烈」に関わることは、キャラクターの強い小田井涼平が抜けた後も安泰だということだ。 そして20日には、「純烈」の主演映画『スーパー戦闘 純烈ジャー 追い焚き☆御免』が9月1日より全国公開されることが発表された。なんというタイミングだろうか。「小田井さんが今年で卒業してしまうので、この4人での純烈ジャーはラストです。(中略)東映特撮の粋を集結したロボ戦、アクションは大注目です! 日本アカデミー賞いただきます」とは酒井のコメントである。また21日には、酒井とメンバーの白川裕二郎が『ポップUP!』(フジテレビ系)の「スター☆ニュース速報」に出演。リーダー、プロデューサーのみならず「人事部長」だという酒井がダチョウ倶楽部の「純烈」入りの真相を「テレビで初めて」語った。ちなみに同日発売の写真週刊誌で2組は対談をしているという。 さらには『うたコン』(NHK)のMCでもある谷原章介がVTRで出演し、「毎日ニュースになっている」「酒井さんのプロデュース力はすごい」と絶賛。気持ちがいいほどにストーリーが出来上がっている。 ちなみに、ダチョウ倶楽部が所属する「太田プロ」で「純烈」に加入した暁に着る衣装の採寸も終えたのだとか。酒井は「我々もメンバーを失ったとき、前川(清)さんや(ビート)たけしさんに助けてもらった」と言い、ダチョウ倶楽部の二人を「励ますつもり」「元気になってもらいたい」「熱湯風呂とスーパー銭湯の“お風呂つながり”」「ダチョウ倶楽部さんはこれまで仕事を断ったことがない」など、見出しになるようなエピソードを段積みしたのである。なんと頼もしいことだろう。とにかく、現メンバーでラストとなる今年の『NHK紅白歌合戦』は当確間違いナシ。もしかしたらダチョウ倶楽部の参戦もあるかもしれない。「小田井さんの代わりは来年合流」「最後の3択までしぼられている」と酒井は“匂わせ”も忘れなかった。もしかすると「純烈」加入を夢見た有名タレントらはみな酒井のお腹の上で踊らされていたのかもしれない。『純烈』リーダー、酒井一圭、稀代の名プロデューサーである。◆山田美保子 『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ~テレ)、『アップ!』(同)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)などに出演中。CM各賞の審査員も務める。
2022.06.22 16:00
NEWSポストセブン
活躍を続ける女性アナウンサーたち(写真は加藤綾子アナ)
「タダでは起きないたくましさが魅力」幅広い分野で活躍する元女子アナたち
 つねにその動向が注目されている女性アナウンサーたち。最近では、アナウンサー以外の分野で活躍するケースも増えている。放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、昨今の女性アナウンサー事情を分析します。 * * * カトパンこと加藤綾子サン(37才)が『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)に続いて、『Live News イット!』(同)を9月末で卒業するそうです。 学生時代、在京テレビ局すべての入社試験で最終面接まで進んだことから「スーパー綾子」の異名をもつ加藤サン。フジテレビの看板アナとして『森田一義アワー 笑っていいとも!』のテレフォンアナウンサー、『めざましテレビ』のメインキャスターをはじめ、人気番組や特番になくてはならない存在でした。 私は放送作家としてかかわっていた『超潜入!リアルスコープハイパー』時代に多くの思い出があります。前任の中村仁美サン(43才)も本当に素晴らしいバラエティーアナだったのですが、加藤サンの華やかさとソツのなさ、すべての場面で機転が利く様は、仁美サン以上でした。コンパニオン風の番組衣装をはじめ、多くのコスプレをしていただきましたが、そのたびにチーフ作家の男性が「つくづく座持ちする女性だなぁ」とシミジミつぶやいていたのが忘れられません。 レギュラーだった上地雄輔(遊助)サン(43才)のライブにスタッフとともに行ったときの加藤サンの言動にも心から感動しました。翌朝、『めざまし~』があるのに夜の公演にちゃんと姿を現し、しかも、遊助サンのファンが身に着けてくる黄色のブラウスにわざわざ着替えてきた加藤サン。照明が暗転してから、そっと席に着く気遣いもお見事でした。「加藤が忙しすぎるから」と後輩の三上真奈アナ(33才)に進行役を譲るも、結局、『バイキング』のスタート時、伊藤利尋アナ(49才)とともに「呼ばれた」のは加藤サン。欠かせない人なのです。 そうそう、『~イット!』に「アレコレト!」というコーナーがあったときには週2で共演させていただいていました。“女子会”のようなトークを繰り広げる同コーナーに対して、「フジテレビは加藤綾子をニュースキャスターとして育てる気があるのか」という意見があったと聞きました。でも、硬軟どちらもやれるのが加藤綾子。そうしたキャリアを一旦ストップするとは驚きました。所属事務所の公式サイトには「昨年の結婚をきっかけに、家族との時間をより大切にしたいという本人の思いもあり」と記されています。 そこには、加藤サンより一足先に結婚したりママになったりしている同期の存在があると思えてなりません。フジテレビの椿原慶子アナ(36才)はもう2児のママですし、他局の同期で仲よしの枡田絵理奈サン(元TBS・36才)や塩尻奈都子サン(元メ~テレ・38才)、そして竹内由恵サン(元テレビ朝日・36才)らも、加藤サンより早く結婚・出産しました。「類友」とはよく言ったもので、加藤サンも、こうした“同期のスタンダード”に影響を受けているのかと。 その竹内サンはテレ朝時代、『ミュージックステーション』『報道ステーション』『スーパーJチャンネル』と看板番組ばかり担当していたことから、キャスターとして大成すると信じていましたが、フリートークで才能を発揮。『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)で、「帰国子女」「在京局アナ」「港区女子」として“上から目線”で地方局アナや女性芸人と対峙する様子は、一部ネットでは不評でも、スタッフとしては大いに楽しませてもらっています。 竹内サンと同じく『アミューズ』所属の吉田明世サン(元TBS・34才)や、前述の中村仁美サンらはのびのびとアナウンサーとしての延長を満喫しているように見受けます。所属事務所というのは本当に大事なんですね。資格取得に商品開発やプロデューとたくましいかたが増えた 事務所といえば、寺田理恵子サン(元フジテレビ・60才)や吉崎典子サン(同・60才)、そして吉川美代子サン(元TBS・68才)ら、人気アナが続々と所属しているのが『生島企画室』。会長の生島ヒロシさん(71才)が元TBSのアナウンサーで、現在もTBSラジオで早朝の帯番組を担当している“現役”だというのは、「気持ちがわかってもらえる」と所属の元女子アナに大好評だそうです。 あの『セント・フォース』のみならず、いまや『ホリプロ』や『オスカープロモーション』に『スターダストプロモーション』、そして『吉本興業』なども人気女子アナの所属先。『吉本~』には元フジテレビの久代萌美サン(32才)に続き、元テレビ東京の亀井京子サン(39才)の所属が発表されました。この先もしゃべり手として、タレントとして広く活動していくという強い気持ちがある皆さんたちです。 とはいえ、「フリーアナウンサーは飽和状態」という見方もあります。“しゃべり”だけではない資格を取得したり、商品開発やプロデュースなどをしたりするたくましいかたも増えました。なかでも、もっとも成功しているのは元フジテレビの菊間千乃サン(50才)ではないでしょうか。『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)や『情報7daysニュースキャスター』(TBS系)など、古巣以外の局で「弁護士」としてコメンテーターをなさり、大評判。トーク力も華もあって、ほかの美人弁護士さんより一枚乗っかっているようにも思います。 たくましさでいえば、離婚後、写真集を出したり、クラフトビールのプロデューサーをしたり、YouTubeでお酒を飲みながらぶっちゃけたりと、涙ぐましい努力をされている元フジテレビの大島由香里サン(38才)からは個人的に目が離せません。とはいえ、『バラいろダンディ』(TOKYO MX)の安定感と仕切りはさすがです。 そして、元TBSの田中みな実サン(35才)です。現在は、女優が在籍する事務所『フラーム』に所属。女子アナ出身の女優として大成功している筆頭は元フジテレビの八木亜希子サン(56才)ですが、マイペースな八木サンとは異なり、田中サンにはガツガツ感が見え隠れするのが拝見していてなんだか清々しい。美容界の重鎮・齋藤薫さんをして“美容界の新オピニオン”とも言わせる田中サンは、コスメや美容家電業界で「田中みな実売れ」なる現象を定着させているのだからすごいです。 ほかにも、フラワーアーティストになった前田有紀さん(元テレビ朝日・41才)や国会議員になった丸川珠代さん(同・51才)、ベンチャーの旅行代理店『令和トラベル』への転職が話題になった大木優紀さん(同・41才)など、やっぱり皆さん、転んでも(!)タダでは起きないたくましさが魅力ですよね。 それを直近で見せてくれたのが、学生時代に所属していた『インセント』に舞い戻ったかと思ったらプロバスケットボール選手の渡邊雄太選手(27才)と結婚した元フジテレビの久慈暁子サン(27才)。“私はまだまだ終わりません感〟がハンパないです。このたくましさ……、心から見習いたいです。構成/山田美保子『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ~テレ)、『アップ!』(同)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。※女性セブン2022年6月30日号
2022.06.20 19:00
女性セブン
会見に臨んだメイウェザーと朝倉未来(写真/Getty=AFP=時事)
RIZINが9月にメイウェザーvs朝倉未来 フジテレビは「放送予定はありません」
 格闘技界でまたもビッグマッチが浮上した。6月14日、格闘技団体「RIZIN」がボクシング元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(45)と総合格闘家の朝倉未来(29)の対戦を発表した。9月に日本での開催を予定しているという。 この発表を受けて、ツイッターでは「メイウェザー」がトレンド入り。格闘技ファンからの期待が高まるが、RIZIN代表・榊原信行氏は会見で大会の放送についてこう話した。「今後の格闘技はネット配信の中でのビジネスモデルにするしかない。お金が、地上波の放映権がついてこられないので。この試合もPPV(料金を支払って視聴するシステム)で見てもらうイベントにしたい」 この榊原氏の発言について、スポーツ紙デスクは額面通りには受け取れなかったと話す。「ファイトマネー11億円と言われたメイウェザーvs那須川天心の一戦(2018年12月)は、フジテレビが独占でオンエアして、視聴率12.2%と同時間帯で民放トップを記録した。地上波の影響力は大きく、RIZINも放送したかったはず。フジ側の“脱RIZIN”の姿勢も無視できない要素だったのではないか」 本誌・週刊ポスト5月9日発売号で、榊原氏がRIZIN関係者と暴力団の交際を認めたとされる音声が流出し、その音声をめぐって金銭トラブルになっていることを報じた。続く5月16日発売号では榊原氏がインタビューに応じ、「反社会的勢力との交際はない」と疑惑を否定した。 その後、フジは榊原氏が実行委員を務める格闘技イベント「THE MATCH」(6月19日)の放送を見送ることを発表。榊原氏は会見で、「明確なものはない」としつつ、本誌記事が理由のひとつではないかと推察した。 スポーツ中継に携わるキー局幹部が語る「メイウェザーvs朝倉ほどのビッグマッチをオンエアしないとなれば、フジはいよいよRIZINの大会全般から手を引いたとみるのが自然です」 フジに今後のRIZIN大会のオンエアについて聞くと、「放送の予定はございません」(広報部)とのことだった。 両者が歩み寄ることはもうないのか。※週刊ポスト2022年7月1日号
2022.06.20 07:00
週刊ポスト
今年は映画化も
テレ朝も“撤退”!民放主要4局の20時台ドラマ枠が消滅へ TV局の切実事情
 かつては多くの話題作を呼んだドラマ枠の1つが「20時台ドラマ」だ。しかし、テレビ朝日がこの時間帯のドラマ放送から“撤退”することで、民放主要4局の「20時台ドラマ」が消滅する。テレビ局が進める編成の背景にはいったいどんな事情があるのか? コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。 * * * その一報に業界内がざわつきました。テレビ朝日が木曜20時台のドラマ枠『木曜ミステリー』の終了を発表。次クールの『遺留捜査』を最後に23年9か月の歴史に幕を下ろすことになるそうです。『木曜ミステリー』と言えば、現在も続く『科捜研の女』を筆頭に『京都迷宮案内』『おみやさん』『京都地検の女』『遺留捜査』『警視庁・捜査一課長』などの人気シリーズ作を輩出した歴史あるドラマ枠。現在も他のドラマ枠に比べて視聴率が低いわけではないだけに、驚きの声も挙がっていました。 ただ、業界内がざわついた最大の理由は、『木曜ミステリー』の終了によって民放主要4局の20時台のドラマ枠が完全に消滅してしまうこと。 各局のゴールデン・プライム帯で放送している『木曜ミステリー』以外のドラマ枠を見ていくと、日本テレビが水曜22時台、土曜22時台、日曜22時30分からの3枠。テレビ朝日が水曜21時台、木曜21時台の2枠。TBSが火曜22時台、金曜22時台、日曜21時台の3枠。フジテレビが月曜21時台、月曜22時台、水曜22時台、木曜22時台の4枠。合計すると、19時台が0枠、20時台が0枠。21時台が4枠、22時台が8枠で、各局が遅い時間帯にシフトしています。 ちなみにテレビ東京が金曜20時台にドラマ枠を編成していますが、ネット局が少ない上に、還暦前後の主演俳優が多い極端な高齢層向けであり、業界内では主要4局のドラマ枠と同列で見られていません。 なぜ20時台のドラマ枠は消滅してしまうのでしょうか。また、ドラマにはどんな未来が予想されているのでしょうか。テレ朝「高齢層向けドラマ枠」の限界 20時台のドラマ枠が消滅してしまう最大の理由は、広告収入を得やすいコア層(主に10~40代)の個人視聴率が獲れないから。かつては主要4局すべてが20時台にドラマ枠を編成していましたが、家族形態やライフスタイルの変化、エンタメコンテンツの多様化などで、同時間帯の視聴者層が大きく変わりました。 20時台はファミリー層と高齢層の視聴者が多くを占めるようになり、『木曜ミステリー』は、そのうち高齢層の視聴者を手堅く押さえることで安定した視聴率を獲得。しかし、この視聴率が必ずしも広告収入を担保するものではないようです。 テレビ朝日は『木曜ミステリー』を終了する理由について、「木曜日のゴールデン帯全体の編成を総合的に判断した結果」とコメントしていましたが、実際のところ木曜日だけの話ではありません。テレビ朝日は水曜21時台と木曜21時台のドラマ枠も高齢層がメインの視聴者層であり、「営業的にCM枠を埋めていくのが難しく、単価も下がってしまう」などの声を何度も聞いていました。 一方、他局はいち早く20時台のドラマ枠をファミリー層向けのバラエティに変え、ドラマ枠は22時台を中心に編成。さらにドラマ枠は、視聴率だけでなく、配信再生数やSNSの動きなども評価指標に加えられ、広告配信や海外配信での収入増を目指しはじめています。その点、『木曜ミステリー』は根強いファンこそ多いものの、その内容や視聴者層から配信視聴が見込みづらく、今後の行方を不安視されていました。「それならファミリー層向けのドラマを作って20時台に放送すればいいのでは?」と思うかもしれせんが、「そのような作品ジャンルを見い出せていない」のが現実。かつては20時台に人気アイドルの主演ドラマや、10代の若手俳優を起用した学園ドラマなどが放送されていましたが、低視聴率から軒並み撤退。「グルメ、笑い、クイズなどのほうがファミリー層の数字が獲れる」という判断からバラエティが選ばれています。20時台が消滅しても未来は明るい では、ドラマにはどんな未来が予想されているのでしょうか。 前述したように、現在ゴールデン・プライム帯のドラマ枠は、21時台も4枠に過ぎず、22時台に集中しています。実際、フジテレビは昨秋に火曜21時台のドラマ枠を月曜22時台に移動させ、今春から水曜22時台のドラマ枠を新設しました。その結果、現在22時台は全曜日でドラマが放送され、NHKも含めると火曜・水曜・土曜で2作ずつ放送されています。 ところが実はこのところ22時台はテレビ業界にとって鬼門の時間帯。PUT(総個人視聴率)が下がり続けるなど、各局のバラエティは大苦戦中であり、だからこそ配信での収入にも期待できるドラマへの期待が大きくなっているのです。 深夜帯も含めてドラマ枠が増えているのは「配信での収入を得ていこう」という戦略であり、裏を返せば「今後は視聴率による放送の広告収入だけでは厳しい」ということ。その意味で20時台のドラマ枠が消滅しても、ドラマの未来が暗いわけではないでしょう。 かつてアニメは19時台に多くの作品が放送されていましたが、視聴率の低下とともに、平日の深夜や土日の朝と夕方に移動。その経緯を覚えている人々から「ドラマもアニメと同じ道を歩むのではないか」という声も挙がっていました。ところが、視聴率に関係なく稼ぐ道筋が見えはじめたことで、ドラマはテレビ局の未来を左右する最重要コンテンツに浮上しているのです。 ただ、主要4局が「20時台はゼロ、22時台に集中」という横並びの戦略を採ることは、視聴者にとっても業界にとっても好ましいとは言えません。たとえば「19時台や20時台にあえてドラマ枠を新設し、放送収入と配信収入の両方を狙う作品を手がける」というテレビ局があれば話題性は大きく、業界全体を活性化できそうです。 予算面、リスクの大きさ、スポンサー対応などから、それができない事情もあるのでしょう。しかし、もしかしたら22時台のドラマ枠が多額の配信収入を得られるようになったとき、その勢いを生かして20時台のドラマ枠が復活する日が来るのかもしれません。【木村隆志】コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月30本前後のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演し、番組への情報提供も行っている。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。
2022.06.19 07:00
NEWSポストセブン
「1980年7月から、初となる夏の全国ライブ『サザンオールスターズがやってくるニャー!ニャー!ニャー!』は40公演を行いました」
サザンオールスターズを語ろう 読者が選んだ好きな曲トップ10と思い出
 1978年6月に『勝手にシンドバッド』で鮮烈なデビューをしてから44年。シングル&アルバムの総売上枚数は4883万枚以上。現在までに、シングル55枚、アルバム15枚を発売、シングル売り上げランキングでは、1980年代から2000年代まで各年代で首位に輝いた。私たちの人生を彩ってきたサザンオールスターズ(以下、サザン)の曲は、どんな記憶と結びついているのか。1948人の読者の皆さんから届いた極上の思い出話をお届けします。 ボーカルとギターを務める桑田佳祐を中心に、青山学院大学の学生時代に結成されたサザン。1978年のデビュー以来、数えきれないほどのヒット曲を生んできた。『女性セブン』の読者に心に残る曲と思い出話を聞いたところ、多くの人が挙げていたのが次からのトップ10。人気1位の曲から、皆さんの思い出を紹介します。1位『TSUNAMI』 この曲は、1990年代後半〜2000年代前半にかけて放送されていたバラエティー番組『ウンナンのホントコ!』(TBS系)内の恋愛企画『未来日記III』のテーマソングに起用されていた。『未来日記』は大人気を博し、後に映画化などもされたが、この曲も300万枚以上を売り上げ、同年、日本レコード大賞を受賞した。「初めて自分から大好きになった人が好きだった歌です。緊張した初デートはどこかぎこちなく、それきりに。その後、私が結婚してから、彼も私のことが好きだったことを知り、結婚を後悔した思い出が……」(40才・会社員)「入院中によく聴きました。私にとっては復活の歌です」(62才・無職)「幼稚園教諭をしていた頃、器楽演奏会で演奏した思い出の曲です。年に一度、同じ地区の幼稚園が何園か集まって、芸術劇場で演奏会をしていたのですが、6才の子にドラムを教えたことや、大人顔負けの演奏をしていた園児を前に指揮をしたことなど、いまでもよく覚えています」(42才・パート)「次女の中学校卒業式を思い出します。式典終了後、クラスの謝恩会が行われたのですが、子供たちが歌詞カードを用意してくれていて、子供たちとともに親も先生もみんなで一緒に歌い、感動しました」(67才・契約社員)「この曲を聴くと、東日本大震災の後、サザンは『TSUNAMI』を歌わなくなったことを思い出します。震災にあったかたがたへの配慮であったと思っていますが、彼らの優しさが胸に染みています。いまでは少しずつ、聴く機会が増えて、うれしいです」(39才・専業主婦)2位『真夏の果実』 桑田佳祐の初監督映画『稲村ジェーン』(1990年)の主題歌で、その後もドラマ『悪魔のKISS』(1993年・フジテレビ系)の挿入歌、就職情報誌や携帯電話のCMソングとしても起用されている。映画の影響も強いようで、この曲に思い入れがあるという声が多かった。「高校生だった私は部屋にこもって受験勉強をしながらこの曲を聴き、映画『稲村ジェーン』を見てどっぷりとはまり、海辺や、ロケ地でデートをする自分を妄想していました。この曲を聴くと甘酸っぱいような気持ちとともに、その頃の自分の部屋や窓から眺めていた風景を思い出します」(49才・パート)「茅ヶ崎のビーチに友達と遊びに行ったときに、この曲が海で流れていました。ビンゴ大会もあって、楽しい思い出です」(30才・パート)「高校3年生の夏休み、それまで部活で忙しく映画さえ行けなかった私は、友人と楽しみにしていた映画『稲村ジェーン』を見に行きました。その友人は、24才で結婚。その翌年、出産後にがんで亡くなってしまいました。この曲を聴くと彼女のことを思い出します。いまは私の切ない大切な歌と映画。いつまでも忘れられない思い出です」 (52才・派遣) この曲を聴きながら、映画に出てくるロケ地巡りをした人もいたようだ。3位『いとしのエリー』 3枚目のシングル。ドラマ『ふぞろいの林檎たち』(1983年・TBS系)の主題歌にも起用された曲。サザンのシングル初のバラード曲でもある。「よく、遊びに誘ってくれた先輩がサザンのファンで、いつしか私も気づくと曲を覚えていました。先輩は既婚者でしたが、頻繁に遊びに誘ってくれるので、てっきり私を好きなのだと思っていたら、好きは好きでも恋愛感情じゃなかったことがある日、判明。いまでもこの曲を聴くと、一気にあの頃に心が戻り、行き場のない切なさで、ボロ泣きしたあの日を思い出します」(65才・無職)「20代の頃、一緒に暮らしていた彼の声が桑田さんの声と似ていて、“エリー”を私の愛称に変えて歌ってくれました。その彼とはお互い好きなのに別れてしまいましたが、いまでもふとしたときに思い出し、胸が苦しくなることがあります。(68才・契約社員) サザンファン同士で結婚した人からは、「わが子に“エリ”と名付けた」という回答も多かった。4位『涙のキッス』 1992年放送のドラマ『ずっとあなたが好きだった』(TBS系)の主題歌。佐野史郎(67才)演じる“冬彦さん”ブームも相まって、売上枚数150万枚以上を記録し、サザン初のミリオンセラーとなった。「友達とよく歌っていた曲です。お互い、恋愛がうまくいかず、相談をしては落ち込んでいました。この曲を聴くと、そのときの友達の顔と慰め合っていたのを思い出します」(41才・専業主婦)「当時つきあっていた人がサザン大好きで2人でよく聴いていました。互いの家の関係で仕方なく別れることになったときに、この曲が流行していたので、聴くたびに当時のつらかった思い出と、彼の優しさを思い出します」(53才・ 自営業)5位『勝手にシンドバッド』 記念すべきサザンのデビュー曲。『夜のヒットスタジオ』(フジテレビ系)にタンクトップと短パン姿での出演が話題となった。「歌詞が聞き取りにくいため、日本語の歌詞でありながら、テロップが出たのもこの曲だったんですよね」(55才・自営業)「当時、私もバンドを組んでいたのですが、この曲は、これまでのバンドにはないコミカルかつ斬新なメロディーだったので、かなりの衝撃を受けました」(58才・自営業)『夜ヒット』で初めて聴いたときは、思わずテレビの音量を下げました。何を言ってるかわからなかったけど、迫力満点だったんですよね」(58才・専業主婦) 50代からは、当時の受けたインパクトの強さを感じるコメントが多く届いた。6位『希望の轍』 映画『稲村ジェーン』の挿入歌。結婚式など祝いの席で歌われたという声が多かった。「以前、結婚式場で、エレクトーン演奏の仕事をしていたとき、新郎がこの曲での退場を希望し、曲が流れると号泣。新婦が肩を抱いて退場した姿が、忘れられません」(61才・公務員)「30年前に挙げた私の結婚式の入場曲です。私たちはサザンが大好きで横浜スタジアムにライブに行ったのが初デートです。いまでもサザンのライブは、必ず参加しています」(54才・会社員)7位『愛の言霊〜Spiritual Message〜』 香取慎吾(45才)主演のドラマ『透明人間』(1996年・日本テレビ系)の主題歌。「子供の頃に見ていた」というドラマの影響からか、30代の支持が目立った。「桑田さんの『〜とは』が『〜とぉゎ』と聞こえるような独特の歌い方が耳に残ってくせになり、口ずさんでいたのを覚えています。めちゃくちゃ真似して歌って、家族で笑顔になっていました。ドラマはもちろん見ていたのですが、歌を聴くのが楽しみだったんです」(36才・専門職)「亡くなった父が大好きだった曲。私もよく聴いていました。いまも落ち込んだときや気持ちを落ち着かせたいときなどに聴いて、父のことを思い出し、勇気や元気をもらう大切な曲です」(34才・専業主婦)8位『LOVE AFFAIR〜秘密のデート』 松嶋菜々子(48才)主演のドラマ『Sweet Season』(1998年・TBS系)の主題歌で、ドラマのテーマが不倫だったため、不倫にまつわる思い出が多かった。「まさに不倫中に流行していた曲。歌詞がドンピシャで胸に突き刺さり、彼がこんなふうに思っていてくれてたらいいなぁと、いつも思いながら聴いていました。ドラマにもハマって、自分と重ね合わせていつも胸が痛かった。いまもこれを聴くと当時の若気の至りだった自分を思い出します。でも、あの日々があったから、いまが幸せなんだと思っています。当時の彼の奥さまには申し訳ないのですが……」(44才・パート)「歌詞に、レストラン船『マリーンルージュ』や『大黒ふ頭』、バー『ブルーライトバー』など横浜の名所がたくさん出てきて、『こんなところでデートできたら、いいだろうな』と不倫相手どころか、彼氏もいない私は妄想していました」(40才・パート)9位『栞のテーマ』 映画『モーニング・ムーンは粗雑に』(1981年)の挿入歌にも使用された曲。映画のタイトルは桑田が命名した。「サザンファンだった憧れの人に、『この曲、好きなんだ。髪をかきあげてみて』と言われて、髪をかき上げたら、『しびれる〜』とひと言。その人とはそれきりで、ご縁がなかったのですが、この曲を聴くと、あのドキドキがよみがえります」(47才・契約社員)10位『エロティカ・セブン』 奥山佳恵(48才)、深津絵里(49才)、常盤貴子(50才)が主演のドラマ『悪魔のKISS』の主題歌。ドラマは生々しい性描写や借金地獄など、センセーショナルな内容で話題になった。「新宿で、夜働いていたとき、有線から毎晩流れていて、お客さんもカラオケで歌う人が多かった。つらいこともいいことも濃縮された日々だったので、この曲が流れるといろんな記憶が鮮明に、次々とよみがえります」 (54才・職業不詳) このほか、ベスト10以外の曲にも熱い思い出が。『Ya Ya(あの時代を忘れない)』「同窓会のカラオケで、みんなで歌うのが定番になっています。ともに過ごしたよき時代を懐かしがり、友人の大切さを再確認できる素晴らしい歌だと思います」(43才・会社員)『チャコの海岸物語』「学生時代、海ドライブといえばサザンの曲で、砂浜を指でなぞったりしたのを思い出します。もちろんカラオケでも名前を変えて歌いました」(51才・会社員)『ミス・ブランニュー・デイ』「なぜか、体育の持久走や、マラソン大会などで走るときに頭の中で流れていた曲です。あのリズムが走るのにちょうどよかった思い出があり、頭の中で延々とリピートしながら、ゴールに向かっていました」(48才・パート)『みんなのうた』「サザン30周年のライブで雨の中、野外で聴いた思い出があります」(59才・専業主婦)桑田の“同級生たち”が集結 時代遅れのRock’n’Roll Band 今年5月23日に配信リリースされ、話題を呼んでいるのが、『時代遅れのRock’n’Roll Band』。作詞・作曲を担当したのは桑田佳祐。コロナ禍、各地で起こる自然災害、緊張状態の続く世界情勢の中、平和への願いを込めて、楽曲を作り上げたという。 メンバーは桑田と同じ年の佐野元春(66才)、 世良公則(66才)、Char(67才)、野口五郎(66才)の4人。ドリームチームともいえるバンドを結成したいきさつを桑田は自身がパーソナリティーを務めるTOKYO FM『桑田佳祐のやさしい夜遊び』(5月21日放送)で次のように語っている。《同級生5人集まったらどうかと思って。一人一人に会っていただいて、ノリというか、時々、おっちゃんたちも、こんな時代に音楽をやりながら、人生楽しませてもらっているよという姿を見てもらえたらという感じで曲を作らせていただきました》 同曲は初登場1位、配信1週目で2.1万ダウンロードを記録した。取材・文/廉屋友美乃※女性セブン2022年6月30日号
2022.06.18 16:00
女性セブン
演じる役柄はいつも時代の半歩先を行く(Imaginechina/時事通信フォト)
『じぞ恋』も『のだめ』も 上野樹里演じる“半歩先を行く”女性像が共感を呼ぶ理由
 父と娘のダブル婚活模様を描いて話題の、『持続可能な恋ですか』(TBS系、火曜夜10時〜)。主演は上野樹里で、父役の松重豊との掛け合いが小気味良いと話題だ。ドラマオタクのエッセイスト・小林久乃氏は、今回の役をはじめとする、上野樹里が演じてきた「女性像」に注目する。 * * * クライマックスの展開が一体どうなるかとモヤモヤとしてしまう『持続可能な恋ですか(以下、じぞ恋)』。主人公の沢田杏花(上野樹里)は、東村晴太(田中圭)に振られてしまったけれど、ラストはくっ付くのだろうか。私なら一にも二にも不破颯(磯村勇斗)に転んでおくのだが……などと観ながら思っている。 このドラマ、スタート時はグッとくるものがなかった。恋愛モノのはずなのに、父親との関係性も絡んでくる。でも映像の雰囲気はすごくいいし、ロケ地は可愛い印象だし、と、ストーリー以外のことに注目しながら見ていると、次第にハマり出す。まただ。これは、上野樹里さんが主演するドラマでいつも感じる、おもしろ現象なのだ。演じる役がいつも“トレンド前夜” なぜ上野さんの演技には、最終的に「うんうん」と引き込まれて、泣いてしまうパターンさえあるのか。ドラマオタクなりに話題となった(筆者趣向による)主演作をざっくりと振り返ると、いくつかの共通点があると気づいた。まずは厳選した4作について書いていこう。 2006年に放送されて、彼女の代表作になった『のだめカンタービレ』(フジテレビ系)で演じた野田恵役。いわゆる音楽の天才で“天然キャラ”だった。放送当時は、私が女性誌でバリバリ制作をしていた時期。情報が次から次へと目の前を流れていくなかで、天然キャラの女性がモテ要素として注目されていた記憶がある。 グイグイと女性らしさをアピールするよりは、ポワーンとしているほうがモテる。上野さんが演じていた、のだめがまさにそれではないだろうか。ドラマを見た当初は疑問しかなかったのに、最終的には天然キャラに憧れを抱いていた。私には無理だったけど。 2008年放送の『ラスト・フレンズ』(フジテレビ系)で演じた、岸本瑠可役は衝撃的だった。出生時に割り当てられた性別と性自認が異なるという難しい役どころ。まだ社会的な認知が十分ではなかったと思われる時期に、挑んだ。ベリーショートヘアもよく似合っていた。それ以降は、あらゆる現場でカミングアウトが行われたこともあり、社会の側の理解が進んで、現在の日本社会に至る。 記憶に新しい作品といえば『監察医 朝顔』(フジテレビ系列・2019年〜)の万木朝顔役。2020年放送の2シーズン目は月9初の2クール連続放送となった。当初から、東日本大震災後10年を意識した作品だったので、導入が重かったのを覚えている。 でも、放送回を追っていくと、仕事を持った女性が結婚をして、出産をして育児をする、今でも社会問題として存在するテーマを丁寧に描いていた。上野樹里が演じる朝顔は周囲(家族、同僚)の手を借りて、家事を“手伝う”のではなく当たり前に“行う”夫と協力して進めていた。もちろん作中で葛藤も見せたけれど、「こういうふうにすればいいのか」というロールモデルとしても参考になっただろう。 つまり、上野さんが演じていた役はすごく“早い”。トレンドを先取りして、時代が騒ぎ出す、流行する前に、演じる役柄を通して話題を作り続けている。これこそが、つい彼女の出演作を見逃せなくなる理由のひとつ。上野樹里の困った顔が思い浮かぶ そして、『じぞ恋』で演じる沢田杏花だ。旅行会社に勤務していたもののストレスを抱えてヨガインストラクターに転職し、独立を決意。コロナ禍以降、意識する人がさらに増えているキャリアチェンジの一例だ。 さらに、杏花は子どもがいる男性を好きになり、結婚をして母親になることも決意する。血縁を重んじる傾向が根強い現在の日本では、継母や継父、養父母になることに一瞬、立ち止まる。でも少子化の叫ばれている日本で、こうした感覚は時代遅れになる予感がする。実際、海外では血縁の有無が家族関係の障壁となるケースは少ないようだ。上野さんが演じた役柄が、また半歩先を進んでいる。どうやら、杏花の父親も実父ではないらしい雰囲気を感じている(第8話放送より、筆者予測)。 ここまで述べたように、上野さんが演じてきた役やシチュエーションは、世間の流行に沿っている。世間が気になっているテーマを率先して体現化しているようなイメージだ。 加えて、彼女のことを思い出して浮かぶ表情は、可愛らしい笑顔もあるけれど、眉間に皺を寄せた「困ったな……」という表情も多い。あくまでも演技によるものだけど、あの困惑した表情が普通っぽくていい。 これが共感に引き込まれる理由なのかなというのが、私の見解。同年代の女優さんといえば、綾瀬はるかさん、深田恭子さん、長澤まさみさんに、彼女も入れた四天王を思い出す。でも各々のキャラクターが良い意味で非常に濃い。朝顔や、杏花の役年齢のイメージを損ねない、等身大の女性を演じるのは上野さんがハマる。 最近では夫との仲が良さそうなショットがSNSにアップされていて、それもまた女優としての魅力を増やしている。ほんわかしていて、自然で。でも演じる役はいつも世の女性をリードするような役柄が多くて。もちろん、彼女が大河の主演を務めた大女優という認識はある。でも、いつまでもあのままがいいな。またドラマで演じる役で、私たちにやる気を与えてほしいから。【プロフィール】小林久乃(こばやし・ひさの)/エッセイ、コラムの執筆、企画、編集、プロモーション業など。出版社勤務後に独立、現在は数多くのインターネットサイトや男性誌などでコラム連載しながら、単行本、書籍を数多く制作。著書に、30代の怒涛の婚活模様を綴った『結婚してもしなくてもうるわしきかな人生』(KKベストセラーズ)、『45センチの距離感 -つながる機能が増えた世の中の人間関係について-』(WAVE出版)がある。静岡県浜松市出身。Twitter:@hisano_k
2022.06.14 11:00
NEWSポストセブン
宮司愛海アナがついにポストカトパンとなるか(写真/ロケットパンチ)
加藤綾子アナ「後任」報道の宮司愛海アナが称賛される「スキャンダルゼロ」伝説
 フリーアナウンサーの加藤綾子アナ(37)が報道番組「Live News イット!」(フジテレビ系)のMCを9月いっぱいで卒業することが発表された。降板の理由について、所属事務所はホームページで「昨年の結婚をきっかけに、家族との時間をより大切にしたいという本人の思いもあり、番組を卒業させていただくこととなりました」と説明している。 気になるカトパンの後任MCについては、フジの宮司愛海アナ(30)が内定していると報じられた。この人選について、最適だと話すのは女子アナに詳しい芸能ライターの島本拓氏だ。「4月に卒業した夜のスポーツ番組『S-PARK』で修行を積み、いまや人気、実力ともにフジのエース。公式インスタグラムはフォロワーが30万人近くいます。『イット!』は2019年にフジが肝いりで始めた夕方の帯番組ですが、数字は今ひとつで、カトパンのギャラの高さもあり、立て直しが急務だった。宮司アナなら知名度の面でも夕方の顔にできると局側は踏んだのでしょう」 何より宮司アナには、最大の強みがあると島本氏は続ける。「スキャンダルが皆無なんです。フジのアナウンス室といえば、2021年に美容サロンのステマ騒動があり、名前の挙がった宮澤智アナや堤礼美アナ、海老原優香アナら9名のアナが自身のインスタで謝罪しました。宮司アナはこの騒動に関与しておらず、これまで熱愛報道すら出たことがありません。これほど人気アナであれば各メディアから注目されているはずですが、浮いた話が一度も出ないのはすごい」 宮司アナは経営トップ層からの寵愛も深いと明かすのは、あるフジテレビ関係者だ。「とりわけ元社長の亀山千広氏(現BSフジ社長)が“宮司推し”だったのは局内では有名です。入社間もないころから宮司アナに目をかけていた。カトパンも“亀山チルドレン”の一人だったので、図らずも同じ系譜から後任が選ばれた形です」 もちろん上層部だけでなく現場スタッフからの評判もすこぶる良いそうで、「人一倍の努力家。『S-PARK』時代は球場で一生懸命メモを取っていたし、高飛車な所もなくて、誰からも好かれるタイプ」(別のフジテレビ関係者)だという。  名実ともにフジの顔となった宮司アナの活躍に期待したい。
2022.06.13 16:00
NEWSポストセブン
社員の逮捕にフジテレビ社内では激震が趨っているという
大麻所持で逮捕のフジテレビ社員「明石家さんまも認める敏腕ディレクター」の素顔
 近年、一層のコンプライアンスの遵守が求められるテレビ局にとって衝撃的なニュースとなった――。6月9日、東京・江東区で大麻を所持していたとして、フジテレビ社員の小林正彦容疑者(38)が逮捕された。乾燥大麻およそ80グラムを所持していた疑いが持たれており、本人は容疑を認めているという。フジテレビは社員の逮捕を受けて「誠に遺憾です」「司法の判断を踏まえ厳正に対処します」と放送したが、逮捕の一報は業界関係者にも大きな驚きとショックを与えた。 フジテレビの30代社員の男性が語る。「逮捕が報道される前から、『小林さんが退社するらしい』という話は社内で噂になっていたのですが、まさかこんなことになるとは思いませんでした……。小林さんは長く編成制作局のバラエティチームに所属していて、たくさんのバラエティ番組にディレクターとして参加していました。社交的で局内だけでなく芸能事務所の関係者など知り合いがたくさんいて、いつも『この前はどうも!』なんてスタジオに来ている色々な人に挨拶していました。 チャラチャラしたタイプというよりは、“兄貴肌”のヤンチャな人という感じでした。刈り込んだ短髪で、いつも短パンにTシャツ姿で出社していました。あとはメジャーリーガーがかぶるような『平ツバ』のキャップを被っている姿が印象的でしたね」『SMAP×SMAP』など数多くのバラエティ番組に携わっていたという小林容疑者だが、社内外に広く“敏腕ぶり”が知られるきっかけとなったのは、明石家さんま(66)のある一言だったという。小林容疑者と仕事をしていた40代の制作会社スタッフが言う。「2015年だったと思うのですが、フジテレビの『FNS27時間テレビ』の番組内のやり取りのなかで小林さんを『コイツはめちゃくちゃ優秀なヤツなんや!』と紹介したんです。画面に映り込んだ小林さんはとても照れた様子でしたが、その場に一緒に出演していたナインティナインの岡村隆史さん(51)から『えぇなぁ、さんまさんに褒められて!』と言われて嬉しそうだったのを覚えています。放送後には周りからもそのことについて色々とネタにされていたみたいですよ」 小林容疑者は「人柄も良く、制作会社のスタッフや後輩からも慕われていた」(前出の社員)というが、自己都合で近く退社する予定だったという。大物芸能人からも仕事ぶりを認められ、将来を嘱望されていたテレビマンが過ちによって失ってしまったものはあまりにも大きい。
2022.06.11 19:30
NEWSポストセブン

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