芸能

寺脇康文『相棒』降板の裏「水谷さんに気持ち届かなかった」

 10月29日、松本幸四郎(70才)の長女・松本紀保(41才)と『相棒』の伊丹憲一役で知られる川原和久(50才)の結婚披露宴が開かれた。媒酌人を務めた水谷豊(60才)のほか、及川光博(43才)・檀れい(41才)夫妻、成宮寛貴(30才)、岸部一徳(65才)、六角精児(50才)ら、『相棒』のキャストが顔を揃えたが、約9年間も水谷とパートナーを組んでいた初代“相棒”の寺脇康文(50才)の姿はなかった。

 そもそも水谷に憧れて芸能界に入ったという寺脇。1991年放送の『刑事貴族2』(日本テレビ系)で水谷と初共演を果たし、2000年スタートの『相棒』で亀山薫役に抜擢されると、毎回、リハーサル前から水谷やスタッフと念入りな打ち合わせをしながらドラマ作りに励んだ。

 だが、シリーズを重ねるにつれて、ふたりの距離は徐々に開いていった。寺脇には、『相棒』を人気シリーズにしたのには、自分も少なからず貢献しているという自負があり、撮影現場で、意見することも多くなったという。水谷が考えた演出プランと違うプランを出すこともあったようだ。

「寺脇さんではなく、水谷さんが目立ってこその『相棒』です。寺脇さんの意見は、水谷さんやプロデューサーと違うことも多く、周囲から“主役を立てないで自分が目立とうとしている”とささやかれるようになってしまったんです。最初はスタッフと気まずかっただけなんですが、次第に水谷さんともぎくしゃくするようになっていきましたね」(テレビ局関係者)

 やがて、恒例だったリハーサル前の打ち合わせも行われなくなり、寺脇が意見を言っても、撮影に取り入れられないことが増えていった。このころ、寺脇は行きつけの和食店で、俳優仲間にこんな苦悩を打ち明けていた。

「結局、水谷さんには気持ちが届かなかったのかもしれない」
「水谷さんとは、空気が違うのかなって思ったんだよね…」

 いつもは明るく酒を楽しむ寺脇が、このときばかりは、しんみりと話していたという。寺脇の落ち込みぶりに、一緒にいた俳優仲間は、ただただ「うん、うん…」とうなずくことしかできなかった。そして、寺脇は意を決したかのように、こう言い放った。

「水谷さんから卒業する時期なのかもしれない!」

 寺脇の『相棒』卒業が発表されたのは、それから間もなくのことだった。2008年年末、シーズン7の途中で、亀山刑事は警察を辞職し、海外へと旅立っていった。

「降板は、寺脇さんの方から言い出したそうです。これ以上、憧れの水谷さんとの関係を悪化させたくない。今が引き際と思ったんでしょう」(前出・テレビ局関係者)

※女性セブン2012年11月22日号

関連記事

トピックス

「第65回海外日系人大会」に出席された秋篠宮ご夫妻(2025年9月17日、撮影/小倉雄一郎)
《パールで華やかさも》紀子さま、色とデザインで秋を“演出”するワンピースをお召しに 日系人らとご交流
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
2024年末、福岡県北九州市のファストフード店で中学生2人を殺傷したとして平原政徳容疑者が逮捕された(容疑者の高校時代の卒業アルバム/容疑者の自宅)
「軍歌や歌謡曲を大声で歌っていた…」平原政徳容疑者、鑑定留置の結果は“心神耗弱”状態 近隣住民が見ていた素行「スピーカーを通して叫ぶ」【九州・女子中学生刺殺】
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(左/共同通信、右/公式サイトより※現在は削除済み)
《“やる気スイッチ”塾でわいせつ行為》「バカ息子です」母親が明かした、3浪、大学中退、27歳で婚約破棄…わいせつ塾講師(45)が味わった“大きな挫折
NEWSポストセブン
池田被告と事故現場
《飲酒運転で19歳の女性受験生が死亡》懲役12年に遺族は「短すぎる…」容疑者男性(35)は「学校で目立つ存在」「BARでマジック披露」父親が語っていた“息子の素顔”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
9月6日に悠仁さまの「成年式」が執り行われた(時事通信フォト)
【なぜこの写真が…!?】悠仁さま「成年式」めぐりフジテレビの解禁前写真“フライング放送”事件 スタッフの伝達ミスか 宮内庁とフジは「回答は控える」とコメント
週刊ポスト
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
世界選手権東京大会を観戦される佳子さまと悠仁さま(2025年9月16日、写真/時事通信フォト)
《世界陸上観戦でもご着用》佳子さま、お気に入りの水玉ワンピースの着回し術 青ジャケットとの合わせも定番
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
和紙で作られたイヤリングをお召しに(2025年9月14日、撮影/JMPA)
《スカートは9万9000円》佳子さま、セットアップをバラした見事な“着回しコーデ” 2日連続で2000円台の地元産イヤリングもお召しに 
NEWSポストセブン