芸能

山路徹 「中村昌也は矢口真里を擁護すれば株も上がった…」

 数々の修羅場をくぐり抜けてきたジャーナリスト・山路徹氏(51才)が、女性セブン読者のお悩み相談に応えます。今回は不倫のお話です。

【読者からの相談】
 矢口真里さんの浮気スキャンダルが騒動になっていますけれど、うちの夫は「男が浮気するのは仕方ないにせよ、女がやるのはまずいだろ」と言います。うちの夫っていつも“女は淑女たれ”って言っていて、男のほうが偉いって思っているみたい。こんな夫、どう思いますか?(41才・専業主婦)

【山路徹のアドバイス】
 だんなさんは、女性の権利が保障されていなかった明治憲法下の考えといっしょですね。そのころは男性の浮気は許されても女性の浮気は刑罰の対象でしたが、今でも“男の浮気は甲斐性”って思っていたら、とんでもない時代錯誤です。

 男女は平等という価値観を共有していないと夫婦関係がうまくいくのは難しいですね。男性が優位に立っているのだとしたら、夫婦関係はいつか破たんしてしまいます。

 矢口さんの問題は女性が浮気をしたから責められているというだけではなく、会見を開いて説明しないから騒動が長引いているんですよね。

 ぼくは経験者だからわかるけれど、こういう問題って当事者がちゃんと会見して、「お騒がせしてすみませんでした」と言わないと、どんどん報道が過熱してしまう。

 どういういきさつで離婚に至ったかを自分の口から説明しないと、あれこれ詮索されてしまうだけ。もちろん、会見をやれば叩かれますよ。ぼくもさんざん叩かれましたから(笑い)。でも、こういうときは一度サンドバッグにならないと、復帰も難しいんですよね。

 夫だった中村昌也さんにしても、テレビでひとことコメントするだけではなく、会見を開くべきだったし、矢口さんのことをちゃんと擁護すれば、彼の株も上がったんじゃないかと思うんです。

 話はちょっとそれましたが…。矢口さんの場合は現場をおさえられたというドロドロとした状況で、決してほめられたことではないけれど、彼女のようなケースは男性だけではなく、女性にもありうるということを世の中の人は価値観として認識するべきですし、それを踏まえた上で夫婦関係を考えていかなきゃいけない。

 男性に浮気心があるように女性だって同じ気持ちでいることもあるでしょう。松田聖子さんも不倫スキャンダルでさんざん叩かれましたが、それでも、彼女の生き方を支持する女性たちだってたくさん出てきたわけですから。

 それに、男性は“浮気される理由”ということも考えなくてはいけない。矢口さんの件はわかりませんが、ぼくが仮に妻や彼女から浮気されたとしましょう。そうしたら、まず「自分の何がいけなかったのか」とわが身を顧みるところからはじめますよ。

 夫婦にせよカップルにせよ当人同士にしかわからないことがたくさんあるわけです。それを、男だから女だからとひとくくりにするのはよくない。これは、3度の結婚と離婚を経験したぼくにはよーくわかります。

※女性セブン2013年7月25日号

関連記事

トピックス

俳優の水上恒司が真剣交際していることがわかった
水上恒司(26)『中学聖日記』から7年…マギー似美女と“庶民派スーパーデート” 取材に「はい、お付き合いしてます」とコメント
NEWSポストセブン
ラオスに滞在中の天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《ラオスの民族衣装も》愛子さま、動きやすいパンツスタイルでご視察 現地に寄り添うお気持ちあふれるコーデ
NEWSポストセブン
AIの技術で遭遇リスクを可視化する「クマ遭遇AI予測マップ」
AIを活用し遭遇リスクを可視化した「クマ遭遇AI予測マップ」から見えてくるもの 遭遇確率が高いのは「山と川に挟まれた住宅周辺」、“過疎化”も重要なキーワードに
週刊ポスト
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト