【3】アメリカの人気ドラマを研究?したようなエンディング

 最終回、しかも最後の最後に、玄関の植物が荒らされているシーンが映った。まるで物語の冒頭に戻ってしまったかのような、不気味なシーン。「事件は解決したのではなく、延々と続いていく」という余韻を残しました。

 ご存じのように日本の民放ドラマはたいてい3か月間ワンクール、10回程度で終わるのが基本。このドラマも間違いなく最終回、ハッピーエンドと、視聴者に思わせておいて、「次につながっていく予感」を埋め込んだ。ふと、長期間連続していく海外ドラマのスタイル、「物語はまた次へとつながっていく」手法を連想させ、斬新でした。

 この終わり方については賛成反対あるようですが、とにもかくにも「続編があるのかどうか」と話題が盛り上がっています。制作サイドとしては狙い通り、といったところでしょう。

 というように、『ようこそ、わが家へ』は既存の連ドラに対して、良い意味で問題提起をしました。ドラマ界に斬新なチャレンジが生まれれば、次に秀作が生まれてくるという期待も大きく膨らむ。チャレンジとは、現場の「やる気」そのものですから。

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