「吉岡さんは『美女と男子』(NHKドラマ10)でスキャンダル女優を演じたり、週刊誌で水着のグラビアにも挑戦したりするなど、大人っぽいイメージが先行していました。ところが今出演している『あさが来た』ではそういったイメージとはかけ離れた、漫画に出てきそうなメガネっ娘キャラを演じています。
民放のドラマは、女優のイメージを意識したキャスティングをする傾向があります。ところがNHKは、『この女優はこういうキャラクターだから』といった先入観を持たずにキャスティングをしています。埋もれていた女優をうまく拾い上げてくるのはそのためでしょう」
朝ドラの脇役でブレイクしてから民放に進出。これが新たな出世パターンになろうとしているのかもしれない。『あさが来た』の吉岡里帆、小芝風花、清原果耶は、この路線に乗ることができるか?
「今民放では、10代後半の女優が活躍するドラマが減っています。そんな中で朝ドラは、その年代の女性が成長する様子を、主人公の友達や娘という形で描いています。つまり、朝ドラがそのまま、若手女優の育つ場所にもなっています。この3人が今後ブレイクするかどうかは、民放が彼女たちにどんな役を用意するかにかかっているといえますが、いい役が回ってくるかどうかは運次第でしょうね」
運も実力のうちの芸能界。ネクストブレイク候補の彼女たちは、運を引き寄せることができるか?