芸能

熊本地震翌朝の各局情報番組 TBSが一歩リードか

あさチャン!公式HPより

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、熊本地震報道に見る各局の情報番組を分析。

 * * *
 熊本地震で被災された皆様に御見舞を申し上げます。

 14日夜9時26分頃、熊本県内で震度7の地震が発生して以来、テレビ各局では報道局が主導となり、緊急特番となった。

 もともと『ニュースウォッチ9』枠だったNHKが第一報からリードしていたものの、現場はかなり混乱。着の身着のままで避難してきた方達に「NHKですが…」とマイクを向けていたことも少々気になった。

 また、スタジオのアナウンサーの脇で指示するディレクターの声がずっとオンエアにのってしまっていた。東日本大震災のとき、内輪の会話がマイクにのってしまい、結果、被災者の方や視聴者の皆さんに不快な思いをさせてしまった在京局が2局あったことを思い出す。NHKのディレクターが不謹慎な発言をしていたわけではないのだが、オンエア的に聞きづらかったことは否めない。

 民放局に目をやると、今週月曜日、メインキャスターに就任したばかりの『報道ステーション』(テレビ朝日系)の富川悠太アナウンサーは、さすがに全国を取材しているだけあり、現場との連携が見事だったし、終始落ち着いていた。

 その後スタートした『NEWS ZERO』(日本テレビ系)は、レギュラー陣が、いつものスタジオではなく報道フロアに集まり、座りではなく立ちで乗り切った。こちらも新メンバーを加えての座組だったが、日頃のチームワークの良さで乗り切ったように思う。

 気になったのは翌朝の民放局だった。『めざましテレビ』(フジテレビ系)や追随する『ZIP!』(日本テレビ系)の成功により、それまでF3、M3に強かったテレビ朝日までがターゲットの年齢層を下げてきている昨今。日頃、いわゆるエンタメ情報やトレンド情報を扱いすぎているせいで、全体的に“報道の顔”をしていない番組ばかりなのである。

『めざまし~』の三宅正治アナはベテランだが、専門はスポーツ。なので、最新のニュースは報道局から奥寺健アナと斉藤舞子アナが担当していた。

『ZIP!』も、座組は通常どおりだったので、北乃きいや鈴木杏樹、ZIP!ファミリーの女子らが笑顔でワイプにおさまるコーナーもありつつ、桝太一アナが懸命に進行していた。それでも、速水もこみちをロケに出していたコーナーを始め、この日に出さなければならない“縛り”があると推察できる企画はそのままオンエア。結果、やや浮いた作りになってしまっていたように感じた。

関連記事

トピックス

日本のブライダルファッションの先駆け的存在、桂由美さん
《芸能人も多数着用》桂由美さんが生前嘆いていた「ナシ婚」 ウエディングドレスで「花嫁を美しく幸せにしたい」強い思い
NEWSポストセブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン
映画『アンダンテ~稲の旋律~』の完成披露試写会に出席した秋本(写真は2009年。Aflo)
秋本奈緒美、15才年下夫と別居も「すごく仲よくやっています」 夫は「もうわざわざ一緒に住むことはないかも」
女性セブン
元工藤會幹部の伊藤明雄・受刑者の手記
【元工藤會幹部の獄中手記】「センター試験で9割」「東京外語大入学」の秀才はなぜ凶悪組織の“広報”になったのか
週刊ポスト
小野寺さんが1日目に行った施術は―
【スキンブースター】皮下に注射で製剤を注入する施術。顔全体と首に「ジュベルック」、ほうれい線に「リジュラン」、額・目尻・頰に「ボトックス」を注入。【高周波・レーザー治療】「レガートⅡ」「フラクショナルレーザー」というマシンによる治療でたるみやしわを改善
韓国2泊3日「プチ整形&エステ旅行」【完結編】 挑戦した54才女性は「少なくとも10才は若返ったと思います!」
女性セブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
女性セブン
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン
日本人パートナーがフランスの有名雑誌『Le Point』で悲痛な告白(写真/アフロ)
【300億円の財産はどうなるのか】アラン・ドロンのお家騒動「子供たちが日本人パートナーを告発」「子供たちは“仲間割れ”」のカオス状態 仏国民は高い関心
女性セブン
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
NEWSポストセブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン