三浦涼介は江戸の名探偵・佐七(要潤)の手下で聞き込みや証拠集めに走り回る辰である。原作は『犬神家の一族』などで知られる横溝正史で、羽子板のモデルになった美人町娘が次々殺されたり、角兵衛獅子のこどもの幽霊が出てきたりと奇怪ムードが魅力のひとつなのだが、三浦はそのおどろおどろしさにいい風を吹かせるような気のいい男だ。
さらに三浦は番組の主題歌も担当している。その歌が実にキレがよくカッコいいのである。気のいい男とこの歌のキレのギャップに驚き、あわてて公式資料など見ると、そこに出てきた三浦は、細い眉毛に美麗なメイクで中世的なビジュアル系!?
完全に友和世代の私は混乱しているが、さらに大混乱に陥ったのは、記者会見で出てきた現場での様子だ。三浦はドラマのみどころを聞かれ、「佐七が金平糖を食べるところ。口の中から聞こえる音がきれいでした」…って、そこですか!?
また、共演者からは正座が苦手な三浦が足さすっている姿が可愛かったなどと言われ、天然なチャーミングさが注目されていたこともわかる。正義と愛をテーマにしたという主題歌のタイトルは『JUSTICE~ただ君のすべてを見つめている~』だが、現場で見つめられていたのは三浦本人だったのかも。
イケメンで気のいい男でキレのいいシンガーソングライターでビジュアル系で天然…三浦涼介の謎は深まるばかりだ。佐七にこの謎を解いてもらいたいものである。