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2016.11.29 07:00  週刊ポスト

震災報道の慣例 ヘルメット控える東京アナと報道しないフリー

NHKは「すぐにげて!」のテロップ

 11月22日の早朝、マグニチュード7.3、震度5弱を記録する大地震が福島県沖で起きた。福島の沿岸部では3.11の東日本大震災以来となった津波警報が発令され、福島県内だけで3000人以上が避難した。

 NHKでは6時を告げる「おはよう日本」のタイトルコール直後に、「緊急地震速報です。強い揺れに警戒してください」という第一報が流れ、福島第一原発の映像に切り替わった。各地の震度を伝えるなか、気象庁が津波警報を発令。その瞬間、落ち着いた口調で定評のある芳川隆一アナの声のトーンが一変した。

「津波警報が出ました。今すぐ逃げてください! 皆さん、東日本大震災を思い出してください。命を守るため、今すぐ逃げ……」

 一時音声が乱れるなか、「津波到達予想時間」が画面に出る。「宮城県6:20」、「岩手県6:30」などとあるなか、福島県だけは「すぐ来る 3m」の表示。

 画面上部には赤い囲みで「すぐにげて!」という巨大なテロップが出た。「すぐ避難を!」と何度かスイッチし、いざ津波が到達すると「つなみ! にげて!」の表記に変わった。

 まるで津波の恐怖を煽り立てるようなテロップや呼びかけに、驚いた視聴者も多かったはずだ。今回の地震がこれまでと違ったのは、民放各局もNHKのやり方に追随したことだった。朝の情報番組ディレクターが語る。

「NHKにならう形で、強めに呼びかけるように心がけました。『逃げてください』と連呼し、到達してからは、『津波の第二波、第三波のほうが(波が)大きくなることもあります』という呼びかけをするようにもなりました。東日本大震災で我々も学んだことです」

 各局の放送にはいくつかの共通点があった。

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