芸能

紅白単独司会の相葉雅紀 「ウソない」司会ぶりに高評価

今年の紅白は司会に相葉雅紀が起用(公式HPより)

 今年のNHK紅白歌合戦に単独司会に起用された嵐の相葉雅紀(33才)。先日行われたイベントでは、「年末に向けてどんどん緊張感が高まってきています」と語ったが、いったいどんな司会ぶりを見せるのか? これまであまり注目されてなかった相葉の「司会力」について、コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。

 * * *
「エッ、櫻井くんじゃないの?」、相葉さんの単独司会抜てきに驚いた人は多いのではないでしょうか。嵐の仕切り役と言えば櫻井翔さんであり、『ベストアーティスト』(日本テレビ系)など大型音楽特番の実績もあるため、「なぜ相葉くんなんだろう?」と思った人も少なくないようです。

 もちろん今年4月にスタートした「『グッと!スポーツ』(NHK)での司会が評価された」という点はありますが、やはり最大の理由が“幅広い世代からの親近感”であることは間違いないでしょう。

 芸能界の先輩後輩に加え、子どもから年配まですべての視聴者から「相葉くん」「相葉ちゃん」と呼ばれる親しみやすさは芸能界屈指。「明るく自然体の振る舞い」「穏やかで誰とでもフレンドリーに接する」姿は“嵐の体現者”とも言える存在であり、グループを代表して単独司会に抜てきされるのも納得です。

 実際、『グッと!スポーツ』を見ると、相葉さんが醸し出す居心地のいい空間で、アスリートたちは素顔をさらけ出していますし、さらに極めつけは『相葉マナブ』(テレビ朝日系)。相葉さんは司会者にも関わらず、アンジャッシュ・渡部建さんやハライチ・澤部佑さんら芸人に交じって、楽しそうにボケたりツッコんだりを繰り返しているのです。「司会だから」と意気込んで仕切るのではなく、仲間同士でじゃれ合うような笑顔の空間を作っていることに気付いたとき、「相葉さんは将来、凄い司会者になるかも」と感じました。

 相葉さんの司会スタイルは、誰よりも早く「エッ?」「へえ~」「スゲ~!」などの素のリアクションを取り、「アハハ」と声を出して笑うこと。司会者が上ではなく横並びのポジションを取っているため、出演者も視聴者も一緒に遊んでいる仲間のような気分になれるのです。

「カッコよく仕切って司会が上手いと言われたい」「何か面白いことを言って笑わせよう」と実力以上のものを見せようせず、「自分のできることを頑張ろう」とする相葉さんの姿勢が好感度を高めているのでしょう。ネットの普及で情報が錯綜し、個人の発信が当たり前になった今、求められているのは相葉さんのような「無理をしない、ウソのない」司会者像。強めのツッコミやボケを軸にした芸人司会者が全盛の中、「素直に話を聞き、素直な反応を返せる」相葉さんの需要は今後増える気がするのです。

関連記事

トピックス

俳優の水上恒司が真剣交際していることがわかった
水上恒司(26)『中学聖日記』から7年…マギー似美女と“庶民派スーパーデート” 取材に「はい、お付き合いしてます」とコメント
NEWSポストセブン
AIの技術で遭遇リスクを可視化する「クマ遭遇AI予測マップ」
AIを活用し遭遇リスクを可視化した「クマ遭遇AI予測マップ」から見えてくるもの 遭遇確率が高いのは「山と川に挟まれた住宅周辺」、“過疎化”も重要なキーワードに
週刊ポスト
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト