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石原慎太郎を追い込む小池百合子の強い心 源流は亡き母

「男性的権力者の典型」に果敢に立ち向かう小池氏

 小池百合子東京都知事(64才)が誕生してから、間もなく200日。目下の課題は、次々とトラブルが発覚する築地市場の豊洲移転問題だ。

 2月3日、定例会見で小池氏は、移転を推し進めた石原慎太郎元都知事(84才)に向け、「これまでどのようにして決断をしてきたかを、明確にされるべきではないかと思っています。逃げてしまっているという印象はよくないんじゃないか」と啖たん呵かを切った。

 その2日後、石原氏は約4年ぶりにツイッターを更新。

《小池知事による豊洲問題に関する質問状に対し、私が具体的な回答をしていないということであるらしいが、それは間違いです。私は全ての質問に対し、ひとつひとつ記憶を遡りながら誠意をもって回答した》

 石原氏は小池氏の言葉に猛反発の姿勢を見せているが、彼女にひるむ様子は一切見られない。豊洲移転問題、五輪費用問題、知事給与の半減、政治の透明化と奔走してきた都政改革が、今、ひとつの山場を迎えようとしている。

 破竹の勢いに乗る小池氏のスタート地点にあったのは、皮肉にも石原氏の一言だった。

「大年増の厚化粧がいるんだな、これが」

 都知事選が佳境を迎えた昨年7月、石原氏は小池氏のことをそう口撃した。

「でも、小池さんはすぐさま街頭演説で“そういうことはしょっちゅう言われている。でも、女は聞き分けがいい、使い勝手がいいなどとは絶対に思わせない”と返す刀で反撃して、聴衆から喝采を浴びました。さらには“(化粧は)顔のあざを隠すため”とサラリと明かし、石原氏はイメージダウン。その一件で、小池さんは“旧態依然とした男性社会に立ち向かう女性”の代表となりました。石原さんは今になってあの一言を悔やんでいることでしょう」(政治記者)

 都知事就任後に立ちはだかったのは、彼女が“都議会のドン”と名指しした内田茂都議(77才)だった。都政改革を巡って正面から対立。

「小池さんが初登庁して就任挨拶に行った時には、内田さんはタイミングを計ったように不在。さらに内田さんの側近の川井重勇議長(69才)は手を後ろに回して握手を拒否し、写真撮影もしなかった。それでも、2月5日に投開票が行われた東京・千代田区長選では、小池氏が推す現職が、“内田派候補”に約3倍の大差をつけて圧勝。小池さんと内田さんの“代理戦争”といわれましたが、役者が違った。内田さんは引退を決意したといいます」(前出・政治記者)

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