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大相撲新番付 上位に学生出身実力派力士たちが揃う

大阪場所は学生相撲出身力士にも要注目

 前売り券が即日完売となった大相撲大阪場所(3月12日~)では、新横綱・稀勢の里と、それを迎え撃つ白鵬、鶴竜、日馬富士のモンゴル勢3横綱との対決に注目が集まっているが、それ以外にも楽しみは多い。

 新番付では上位に学生出身の実力派力士たちが顔を揃える。かつて学生力士といえばほとんどが日大OBで、「先輩後輩関係が土俵上にも持ち込まれ、“互助会”のようになっているのではないかとみられてきたが、今は全く違う」(担当記者)という。

 同じ大卒力士でも日大勢はむしろ少数派だ。三役の御嶽海(みたけうみ、出羽海部屋、東洋大)や正代(しょうだい、時津風部屋、東京農大)をはじめ、遠藤(追手風部屋、日大)、松鳳山(しょうほうざん、二所ノ関部屋、駒大)、豪風(たけかぜ、尾車部屋、中央大)、妙義龍(境川部屋、日体大)、宝富士(伊勢ケ濱部屋、近畿大)など出身大学はバラバラで、取り組みは常にガチンコとなる。

 中でも御嶽海は学生横綱、アマ横綱を張り、アマ15冠を誇った実力者。東洋大1年時の全日本大学選抜十和田大会の決勝では、日大3年だった遠藤を破っている。史上3人目となる幕下10枚目格付け出しのデビューから2場所で十両昇進を決め、十両も2場所で通過。初場所でも2横綱、2大関に土をつけた。

「あとは、稀勢の里の露払いを務める駒澤大出身の松鳳山が面白い。2010年の野球賭博事件に関与していたことから当時2場所の出場停止処分を受け、十両から幕下に落ちたが、それを機に厳しい相撲に変わった。

 2013年には4人の力士(豪風、琴欧洲、琴奨菊、琴欧洲)を対戦翌日に休場に追い込み、“壊し屋”の異名を持つ。日馬富士から金星を3個も獲得している“日馬富士キラー”としても知られるだけに、三役に昇進して迎える春場所では横綱・大関陣との一番に注目する古参のファンは多い」(若手親方の一人)

※週刊ポスト2017年3月10日号

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