スポーツ

センバツ大阪2強・大阪桐蔭と履正社、それぞれの強さの秘密

センバツ2強、大阪桐蔭と履正社の強さの秘密は?

 3月19日に開幕するセンバツ甲子園。怪物スラッガー・清宮幸太郎(早稲田実業)と並んで注目されるのが激戦区大阪から出場する大阪桐蔭と履正社だ。新刊『永遠(とわ)のPL学園 六〇年目のゲームセット』を上梓した柳川悠二氏(ノンフィクションライター)が両校の強さの秘密に迫る。

 * * *
 陽が沈み、ライトに照らされた大阪桐蔭グラウンドの一塁側ブルペンで、ふたりの1年生投手が白球を投げ込んでいた。

「今のカーブ、うまく腕が抜けてて、良い感じでした。次、ストレートいきます!」

 爽快な声の主は根尾昂(あきら)。岐阜県の飛騨高山出身の彼は、中学時代に146キロを記録し、入学前から注目を集めていた“怪物右腕”だ。中田翔(日本ハム)、森友哉(西武)など“やんちゃ”な印象のOBが多い中で、両親とも医師という根尾は中学時代の成績がオール5で、生徒会長を務めた秀才だ。

 隣で投げていたのは190センチ左腕の横川凱(かい)。全国的には無名の存在だが、直球はやはり140キロを超える。

 彼らは100回目となる来夏の選手権大会を3年生として迎える。記念大会制覇を見据え、監督の西谷浩一(47)が例年になく“補強”に力を入れた世代と噂された。西谷は苦笑いする。

「記念大会に向けたチーム作りでは絶対にありません。今年の選抜も、夏も勝ちたいし、来年の100回大会、再来年の101回大会も同じように勝ちたい」

 大阪桐蔭野球部は、これまで春1回、夏4回の甲子園制覇を誇る。だが、直近の2年で大阪桐蔭を凌ぐ戦績を残している学校が同じ大阪にある。

 2年連続トリプルスリーを達成した山田哲人(ヤクルト)や、今年ドラフト1位でヤクルトに入団した寺島成輝を輩出した履正社だ。

 寺島がいた昨年のチームは、夏の甲子園でベスト16、国体では初優勝を果たした。新チームとなった昨秋、神宮大会では清宮幸太郎のいる早稲田実業に打ち勝ち、日本一に輝いた。1987年から指揮をとる監督の岡田龍生(55)は謙遜しながらこの2年の快進撃を振り返った。

「力のあった寺島の代のチームが、2015年秋の大阪大会3位決定戦に負けて、2016年選抜に出られなかった。その悔しい1敗が去年と今年のチームを成長させてくれました」

 選抜でも覇を競う両指揮官は、経歴や指導、選手勧誘の方針からして対照的だ。

関連記事

トピックス

3年前に離婚していた穴井夕子とプロゴルァーの横田真一選手(HP/時事通信フォト)
「私嫌われてる?」3年間離婚を隠し通した元アイドルの穴井夕子、破局後も元夫のプロゴルファーとの“円満”をアピールし続けた理由
NEWSポストセブン
小野田紀美・参議院議員(HPより)
《片山さつきおそろスーツ入閣》「金もリアルな男にも興味なし」“2次元”愛する小野田紀美経済安保相の“数少ない落とし穴”とは「推しはアンジェリークのオスカー」
NEWSポストセブン
『週刊文春』によって密会が報じられた、バレーボール男子日本代表・高橋藍と人気セクシー女優・河北彩伽(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
「近いところから話が漏れたんじゃ…」バレー男子・高橋藍「本命交際」報道で本人が気にする“ほかの女性”との密会写真
NEWSポストセブン
記者会見を終え、財務省の個人向け国債のイメージキャラクター「個子ちゃん」の人形を手に撮影に応じる片山さつき財務相(時事通信フォト)
《つけまも愛用》「アンチエイジングは政治家のポリシー」と語る片山さつき財務大臣はなぜ数十年も「聖子ちゃんカット」を続けるのか 臨床心理士が指摘する政治家としてのデメリット
NEWSポストセブン
森下千里衆院議員(時事通信フォト)
「濡れ髪にタオルを巻いて…」森下千里氏が新人候補時代に披露した“入浴施設ですっぴん!”の衝撃【環境大臣政務官に就任】
NEWSポストセブン
aespaのジゼルが着用したドレスに批判が殺到した(時事通信フォト)
aespa・ジゼルの“チラ見え黒ドレス”に「不適切なのでは?」の声が集まる 韓国・乳がん啓発のイベント主催者が“チャリティ装ったセレブパーティー”批判受け謝罪
NEWSポストセブン
高橋藍の帰国を待ち侘びた人は多い(左は共同通信、右は河北のインスタグラムより)
《イタリアから帰ってこなければ…》高橋藍の“帰国直後”にセクシー女優・河北彩伽が予告していた「バレープレイ動画」、uka.との「本命交際」報道も
NEWSポストセブン
歓喜の美酒に酔った真美子さんと大谷
《帰りは妻の運転で》大谷翔平、歴史に名を刻んだリーグ優勝の夜 夫人会メンバーがVIPルームでシャンパングラスを傾ける中、真美子さんは「運転があるので」と飲まず 
女性セブン
安達祐実と元夫でカメラマンの桑島智輝氏
《ばっちりメイクで元夫のカメラマンと…》安達祐実が新恋人とのデート前日に訪れた「2人きりのランチ」“ビジュ爆デニムコーデ”の親密距離感
NEWSポストセブン
イベントの“ドタキャン”が続いている米倉涼子
「押収されたブツを指さして撮影に応じ…」「ゲッソリと痩せて取り調べに通う日々」米倉涼子に“マトリがガサ入れ”報道、ドタキャン連発「空白の2か月」の真相
NEWSポストセブン
元従業員が、ガールズバーの”独特ルール”を明かした(左・飲食店紹介サイトより)
《大きい瞳で上目遣い…ガルバ写真入手》「『ブスでなにもできないくせに』と…」“美人ガルバ店員”田野和彩容疑者(21)の“陰湿イジメ”と”オラオラ営業
NEWSポストセブン
新恋人A氏と交際していることがわかった安達祐実
《安達祐実の新恋人》「半同棲カレ」はNHKの敏腕プロデューサー「ノリに乗ってる茶髪クリエイターの一人」関係者が明かした“出会いのきっかけ”
NEWSポストセブン