芸能

芸能界最強説の渡瀬恒彦「怒らせちゃダメ」と安岡力也も恐怖

芸能界最強説の真偽は?

 3月14日、がん闘病の末、天国へと旅だった俳優・渡瀬恒彦(享年72)。近年は『おみやさん』、『警視庁捜査一課9係』(ともにテレビ朝日系)などに出演、人情味あふれる芝居でお茶の間を魅了したが、若かりし日は危険なシーンも代役を拒否し凶暴な跳ねっ返り者のリアルさを追求した。そのため『北陸代理戦争』(1977年、深作欣二監督)では、雪原で横転したジープの下敷きになり、生死の淵をさまよう大怪我を負っている。大事故にもかかわらず渡瀬が奇跡的に命を取り止めたのは、強靱な肉体をもっていたことも理由のひとつだろう。

 高校時代は柔道、大学では空手(二段)やボクシングで体を鍛え抜いた。松方弘樹、梅宮辰夫といったケンカ自慢で鳴らす同世代の強面役者でさえ「恒彦とは喧嘩しない」と漏らしたほど。渡瀬の“芸能界最強伝説”は今も語り継がれている。「元プロ格闘家をKOした」「本物のヤクザが“アイツにはかなわない”と認めた」など、様々な武勇伝が残っているものの、いずれも“伝説”の域を出ない。

 しかし、ドラマ『まひる野』(1977年、フジテレビ系)以来、映画『戦国自衛隊』(1979年)など数々の作品で渡せと共演し、家族ぐるみで交流を続けてきた40年来の親友である俳優・江藤潤(65)は、こんな現場に立ち会ったことがあるという。

「仲間で飲んでいる時に、『テレビに出てるからって気取りやがって』とガラの悪い連中がからんできたんです。売り言葉に買い言葉でケンカが始まりそうになると、恒さんが『お客さんの飲んでるところで、迷惑かけますから。そちらの方、ちょっと、表に出ていただけますか?』と連中に優しく語りかけて、そして僕たちには『お前ら、ここで待ってろ』と。

 しばらくすると、恒さんはちょっと着崩れた感じで戻ってきて、『もう終わったから大丈夫』というんです。まあ、相手の雰囲気から“お話”で済む感じではなかったですから、パンパーンってやったんでしょうね(笑い)」

関連記事

トピックス

お笑いコンビ「ガッポリ建設」の室田稔さん
《ガッポリ建設クズ芸人・小堀敏夫の相方、室田稔がケーブルテレビ局から独立》4月末から「ワハハ本舗」内で自身の会社を起業、前職では20年赤字だった会社を初の黒字に
NEWSポストセブン
”乱闘騒ぎ”に巻き込まれたアイドルグループ「≠ME(ノットイコールミー)」(取材者提供)
《現場に現れた“謎のパーカー集団”》『≠ME』イベントの“暴力沙汰”をファンが目撃「計画的で、手慣れた様子」「抽選箱を地面に叩きつけ…」トラブル一部始終
NEWSポストセブン
母・佳代さんのエッセイ本を絶賛した小室圭さん
小室圭さん “トランプショック”による多忙で「眞子さんとの日本帰国」はどうなる? 最愛の母・佳代さんと会うチャンスが…
NEWSポストセブン
春の雅楽演奏会を鑑賞された愛子さま(2025年4月27日、撮影/JMPA)
《雅楽演奏会をご鑑賞》愛子さま、春の訪れを感じさせる装い 母・雅子さまと同じ「光沢×ピンク」コーデ
NEWSポストセブン
自宅で
中山美穂はなぜ「月9」で大記録を打ち立てることができたのか 最高視聴率25%、オリコン30万枚以上を3回達成した「唯一の女優」
NEWSポストセブン
「オネエキャラ」ならぬ「ユニセックスキャラ」という新境地を切り開いたGENKING.(40)
《「やーよ!」のブレイクから10年》「性転換手術すると出演枠を全部失いますよ」 GENKING.(40)が“身体も戸籍も女性になった現在” と“葛藤した過去”「私、ユニセックスじゃないのに」
NEWSポストセブン
「ガッポリ建設」のトレードマークは工事用ヘルメットにランニング姿
《嘘、借金、遅刻、ギャンブル、事務所解雇》クズ芸人・小堀敏夫を28年間許し続ける相方・室田稔が明かした本心「あんな人でも役に立てた」
NEWSポストセブン
第一子となる長女が誕生した大谷翔平と真美子さん
《真美子さんの献身》大谷翔平が「産休2日」で電撃復帰&“パパ初ホームラン”を決めた理由 「MLBの顔」として示した“自覚”
NEWSポストセブン
不倫報道のあった永野芽郁
《ラジオ生出演で今後は?》永野芽郁が不倫報道を「誤解」と説明も「ピュア」「透明感」とは真逆のスキャンダルに、臨床心理士が指摘する「ベッキーのケース」
NEWSポストセブン
渡邊渚さんの最新インタビュー
元フジテレビアナ・渡邊渚さん最新インタビュー 激動の日々を乗り越えて「少し落ち着いてきました」、連載エッセイも再開予定で「女性ファンが増えたことが嬉しい」
週刊ポスト
主張が食い違う折田楓社長と斎藤元彦知事(時事通信フォト)
【斎藤元彦知事の「公選法違反」疑惑】「merchu」折田楓社長がガサ入れ後もひっそり続けていた“仕事” 広島市の担当者「『仕事できるのかな』と気になっていましたが」
NEWSポストセブン
お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志(61)と浜田雅功(61)
ダウンタウン・浜田雅功「復活の舞台」で松本人志が「サプライズ登場」する可能性 「30年前の紅白歌合戦が思い出される」との声も
週刊ポスト